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zoom RSS 「第9」(ベートーヴェン)聴き比べ<PA-018>

<<   作成日時 : 2007/03/30 22:34   >>

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さて復帰第1弾ですが、とりあえず書き溜めていた第9の聴き
比べについて公開してみます。

・フルトヴェングラー/バイロイト('51)
 不朽の名演。細かい部分においてはいろいろミスがうかがえ
 る部分もありますが、曲全体を聴き終えてうぐいすがもっと
 も充実感のあるものはこの演奏です。
 確かに、凄絶さにおいては'42年盤、完成度においては'54年
 盤の方が上ですが、本当に感動のできる演奏はこのバイロイ
 ト盤でした。
 重厚な響きや変幻自在なテンポ・フレーズ処理が全曲通じて
 繰り広げられています。完成度や戦前の燃焼度を求める方に
 はあまり評価されないかもしれませんが、私には先に述べた
 長所の方が印象に残って、些細なことはあまり気にならない
 です。
 語りつくされている4楽章のコーダもこうでなくてはと思わさ
 れてしまいます。

・フルトヴェングラー/ベルリン('42)
 フィルハーモニーザールの響きとティンパニの轟音とがあい
 まって、非常に凄絶な演奏になっていますね。録音状態があ
 まりよくないのが残念です。
 聴いていてすごいなとは思いますが、全曲聴き通すと疲労
 困憊してしまいます。それゆえに、あまり何回も聴こうという
 気にならないです。

・フルトヴェングラー/フィルハーモニア('54)
 フルトヴェングラーの第9の中ではおそらくもっとも録音状態
 がよいです。テンポもあまり羽目をはずしすぎないし、アンサ
 ンブルとしてもよくまとまっています。かといって必ずしも安
 全運転をしているわけではなく、随所にテンポ設定や楽器
 のならし方にフルトヴェングラー節が炸裂してます。
 完成度を求める人にはバイロイト盤よりもこちらがお勧めでは
 ないかとは思います。個人的にはたまに比較的良い音でフ
 ルトヴェングラーを聴きたいなあ、というときに聴いてます。
 フィルハーモニア管のため、やはり音が薄いです。重厚で
 より劇的な演奏が聴きたくなってしまうため、バイロイト盤を
 聴く機会が多いですね。

・カラヤン/ベルリン
 '78.1ライブ。70年代のカラヤンらしい推進力と強引さでオーケ
 ストラをドライブしています。感動することを目的に聴くという
 よりは、スポーティな感覚を楽しむ感じ。
 カラヤンの指揮を楽しむという視覚的な要素もあります。
 ただちょっと迷ったのですが、テレビから録画した実況なので、
 他のCDやDVDと比較するのはちょっと土俵が違うかもしれま
 せん。

・バーンスタイン/ウィーン
 ウィーンフィルの音色を楽しむ演奏。バーンスタインの開放的
 な指揮も悪くはないですが、これもあまり感動する演奏ではな
 いかなあ。
 ベートーヴェンの他の曲でも述べましたが、バーンスタイン/
 ウィーンのベートーヴェンは私にとっては微妙。悪くはないが、
 感動するまではいかないのです。

・ミュンシュ/ボストン
 名演。音はアメリカ的で、ちょっと軽くて金管/ティンパニが弾
 けている感じですが、ミュンシュの指揮は最高。ぐいぐいひきつ
 けられるテンポ感。リズムもいきいきとしています。

・ワルター/コロンビア響
 1〜3楽章は名演。鋭いアタックで始まり、きびきびしたリズム
 で進む1楽章、いきいきとしたリズムの2楽章、優美な3楽章。響
 きが薄いのが難で感動もしないのですが、BGM的に楽しんで
 聴くことができる。
 4楽章がオケの響きの薄いのが欠点となり、合唱の弱さももろに
 でてしまっていることから、最後まで聴いていられないです。
 LP手放してしまいました。

・フリッチャイ/ベルリン
 立派な演奏である。独唱もフィッシャー=ディースカウをはじめ
 素晴らしいのですが、いまひとつピンとこない・・・

・ブリュッヘン/18世紀o
 古楽器演奏。すっきりとしていて心地よいです。
 しかし、来日したときの演奏会で同じ組み合わせで聴いたとき
 はもっとダイナミックな演奏でした。この演奏も現場にいたら
 もっと違って聴こえたのでしょうか。

・ベーム/ウィーン(80)
 70年代初めの録音も聴いたことがありましたが、どんな演奏か
 忘れてしまいました(笑)。わりとそつなくこなしているといっ
 た印象だったかもしれません。
 それはそれとして、ここであげるのは晩年のものです。はっき
 りいって、これは純粋に第9を聴く演奏ではありません。崩れ落
 ちそうでぎりぎりなんとか持たせているというのか、統率力と
 いう点において、聴いているのがつらくなる瞬間があります。
 しかし、晩年の最後の来日公演をテレビなどで見たことがある
 人には結構、共感できる部分があるかもしれません。
 ベームが統率・指揮しているというよりも、ウィーンフィルが
 必死に合わせている、という感じでした。ベームが指揮してい
 るそのそばでコンマスのヘッツェルがオケの統率を全面的にフ
 ォローしていました。その姿が痛々しいと思う反面、演奏に破
 綻をきたさないよう、ひたすら必死についていっているところ
 が、逆に感動的ですらありました。

以上、うぐいすが印象に残っている演奏の感想です。
次回は何にしよう・・・
そういえば、7番って、意外と持ってる演奏少ないなあ。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。はじめまして。

ベト9の聴き比べ楽しく読ませていただきました。私は9番に関してはフルベンで一枚(バイロイト盤)で満足しています。逆に5番などは永遠の問題作だと思っているのでいろいろ聴いている次第です。7番も大好きなのでやっぱり他の指揮者が気になり聴いてしまいます。
次回は5、7番の記事をUPしてくれたらうれしいです。
ソフィア
2007/04/11 01:11
コメントありがとうございます。5番は以前すでにアップしてますので、興味がありましたらご覧ください。<PA−015>と<PA-016>の2回に分けてあります。7番はちょっと迷ってます。本文に書いたとおり、あんまり持ってないんですよねえ。でも近々にアップしてみます(笑)。
うぐいす
2007/04/11 20:03

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