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zoom RSS ベートーヴェン:弦楽四重奏第13番<PA-028>

<<   作成日時 : 2007/08/01 20:50   >>

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さて、前回に引き続きベートーヴェンの後期の弦楽四重奏についてです。今回は13番です。

実はこの曲、後期の四重奏の中ではうぐいすにとって、一番とっつきずらかった曲です。
かなり自由で幻想的・瞑想的な方向に向かっている曲です。
夢の中でふわふわしているような、どこかつかみどころがない感じがしますね。
今ではそれも心地の良い感じで聴けますが、当初は本当によく理解できませんでした。

1楽章からしてもう幻想的ですし、5楽章の中間部はもうなんというか、別の世界にトリップしちゃってます(笑)。
その反面、2〜4楽章は結構親しみやすい曲想です。しかし、やっぱりどこか現世から外れてるような雰囲気が漂ってるようにも聴こえます。
6楽章はよく知られてるとおり、元々は大フーガだったものが、後で入れ替えられた曲になっていますので、雰囲気もちょっと違いますね。
なんとかうまく軽快に小さくまとめようとしてる感じというのでしょうか。
悪くはないですが、他の楽章と曲想が変わっているので、ちょっと違和感もあります。大フーガで締めくくるとなかなか重いのも事実なんですが、やっぱり当初のとおり大フーガを入れておいた方がこの曲が非常に革新的なものとしての位置づけがしっかりしていたかもしれません。
ただ、それで人気が出たかどうかはまた別の話ですけどね(笑)。

・アルバン・ベルク弦楽四重奏団('82)
この曲は彼らの路線がなかなか成功していると思いますね。
この曲の瞑想的・革新的で前衛的な部分をもっとも抉り出していると思います。しかもロマン的な彩りもうまく施しており、独特のアクセントを気にしなければ非常に聴きやすい演奏です。
中間の舞曲は本当に踊りだしたくなるような絶妙な演奏ですし、5楽章の中間部は聴いてて呆けてしまいそうな、瞑想の極致です(笑)。

・スメタナ弦楽四重奏団(旧、'65)
アルバン・ベルクよりももっと親しみやすい音色で、勢いのある生き生きとした演奏をしています。あまり瞑想とかそういうことを感じずに普通に曲を楽しむことができます。オーソドックスな演奏だと思います。
やはり、この曲もまずはこの演奏から聴くと入りやすいのではないでしょうか。
そのうち、この曲の幻想的な性格を味わいたくなったらアルバン・ベルクの演奏を聴くと良いのではないでしょうか。

・バリリ弦楽四重奏団('52)
50年代のウィーン風の、やわらかい音色で快活に歌っていく演奏です。
幻想的とか内省的とかいうよりは、どちらかというと軽快で古典的な形式感を感じさせてくれる感じです。
あまり前衛的なことを考えずに、純粋に音色とかに浸らせてくれ、ウィーン風のベートーヴェンを味わわせてくれます。
これはこれでありかと思いますねえ。うぐいす的にはいい感じです。
革新的で瞑想的なものを求める人には不向きな演奏ですが、古典的で暖かい演奏を求める向きには最適ですね。
(後期四重奏が好きな方は大抵、前者のような気もしますが)
バリリで聴くと、6楽章もあまり違和感なく聴けてしまいますね(笑)。

・ブダペスト弦楽四重奏団(旧、'52)
後のステレオ録音のものと同様、4つの声部がしっかり聴こえ、かっちりとした演奏になっていますが、それに加えて生き生きとした生命力も感じられます。うぐいすは基本的にブダペストの演奏は、ステレオ時代のものよりモノラルの旧録音の方が好みですね。
あんまり瞑想的ではないですが、あまり硬い感じがなくて新盤よりは割と気軽に聴けます。

・ブダペスト弦楽四重奏団(新、'61)
録音のせいもありますが、音が非常にダイレクトに伝わってくるので、楽譜に書かれている曲そのものがそのまま聴き手に伝わってきます。
たとえばアルバン・ベルク四重奏団などと比べると、幻想的・瞑想的な部分は少し減退している感がありますが、逆にこれはかっちりした素のベートーヴェンらしい演奏かなあとも思います。
なんというか、楷書体の演奏とでもいうのでしょうかねえ。
ちょっと硬い感じはしますが、聴いていて気持ちはいいです。

ざっと振り返ってみますと、13番はうぐいすの好きな演奏はアルバン・ベルクかバリリといったところでしょうか。
ブダペスト旧盤やスメタナも捨てがたいですが。

さあ、後期四重奏の感想もだんだん中盤に差し掛かってきました。
次回は14番です。

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