|
今回は、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏、ではなくって(笑)、ちょっと雰囲気を変えてみてピアノ五重奏です。 この曲はショスタコーヴィチの曲の中ではもっとも親しみやすく、しっとりとした情感の溢れる、異色(笑)な名曲です。 この曲との出会いは、約20年前のイギリスのクイーンエリザベスホールで行われたボロディン四重奏団の、ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲の全曲演奏会です。といってもそこに聴きに行ったわけではなく(笑)、その演奏がラジオで放送されたときの話なのですが、ピアノ五重奏がその中のプログラムに含まれてたわけです。 ショスタコーヴィチの曲とは思えない(笑)、そのロマンチックな曲想にすっかり魅了されました。 とはいうものの、2,4楽章あたりにはショスタコーヴィチらしい、暗めで悲劇的な曲想やシニカルな部分もあるのですが、それもあまり強調されることはなく、なにかメッセージ性を喚起させるようなものでもないです。 極めてロマンチックで、うぐいすには普通に(笑)聴けるレベルです。 でも、うぐいすの妻に言わせると、極めて「根暗」な曲だそうです(笑)。あと、3楽章もどこか危ない、狂気を含んだ明るさに聴こえるようです。 ・・・う〜ん、ショスタコーヴィチにはもっとネジが外れてる曲があるんですがねえ、弦楽四重奏8番とか(笑)。 慣れると、あの狂気の「DSCH」がたまらなく快感なんですが(笑)。 おっと、脱線しました。 うぐいすのお気に入りは、ショスタコーヴィチ自身がピアノでベートーヴェン四重奏団と録音したものです。 ショスタコーヴィチはさすがに、ピアノのコンクールでも賞をとってしまうだけのことはありますね。実に達者な腕前です。 この曲は普通、しっとりとした演奏をするものが多いのですが、作曲者自身の手にかかってしまうとやはり気合が入るのでしょうか、ガンガン前に突進していく演奏となっています。3楽章とか、ちょっと暴走寸前ですが(笑)。 この曲はこうやるんだ!みたいな、非常に説得力があって意思の感じる演奏です。あまりにもダイナミックでちょっと硬さも感じられる表現には、若干、説教くさい感じもしてしまいますが(笑)。 しかし、2,4楽章の表現や5楽章の入り方とか、結構絶妙な間の取り方をしてるところなどもあり、なかなか聴かせ上手でもあります。 ベートーヴェン四重奏団は、ショスタコーヴィチの四重奏の数々を初演したことで有名ですが、この演奏も、完全に曲を把握して作曲者と一体となって突き進んでいます。作曲者のピアノが暴走気味になるときも非常によく喰らいついていってます。 この団体、熱く人間味のある歌わせ方をするので、曲想も結構生々しく表現されてます。 その一方で、2,4楽章のなんと情緒の溢れる表現なことか! 一方、リヒテルとボロディン四重奏団のものは非常に落ち着いた、まさに風格のある演奏です。あまり熱くならずに、しっとりとした情感に浸らせてくれます。ただ、聴くときによっては、うぐいすはちょっと弛緩してしまうときもあるのですが、それは上記の作曲者自身の演奏を聴きすぎたせいかもしれません(笑)。 |
| << 前記事(2007/08/13) | トップへ | 後記事(2007/08/18)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2007/08/13) | トップへ | 後記事(2007/08/18)>> |