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さて、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲10番です。 年代・発表時期からして9番と姉妹作ともなる曲です。 9番と比べると、ちょっと傾向が少しロマンチックな方に回帰している感じもする、名曲です。 いつものとおり、楽章ごとに書いてみます。 1楽章はリズミカルなのではありますが、どこかぽつねんと一人でたたずんでいたかと思うと、ちょっと黙々と何かの作業しはじめるとか、一人で踊ってるような、ちょっと孤高な寂しめの雰囲気を感じさせる曲です。つくづく思うのですが、こういう静謐な雰囲気の曲想も含めて、ショスタコーヴィチの曲は夜とか雨の日とかに聴くと非常に合いますね。 1楽章とは一変して、2楽章は暴力的ともいえる勢いのある曲想になるのですが、聴きようによっては交響曲10番の2楽章っぽくもあります。でも、なんでこのような激しい楽章をこの曲に入れたのかは、よくわからないですね。 (あんまり意味はないのかもしれませんが) とにかくこの荒々しさには圧倒されっぱなしで、その不協和音の合奏には快感すら感じます(笑)。 3楽章は非常にロマンチックな雰囲気に魅了される楽章です。 この時期の曲にしては、純粋に美しい非常に綺麗な曲です。 続く4楽章は3楽章からアタッカで演奏されますが、このなんとも人をおちょくったようなリズミカルなメロディがたまりません。 この曲も各楽章、特に1楽章のメロディが基調になって回帰して、全曲統一してます。 この曲9番とあわせて、全体としては比較的聴きやすい感じの曲だと思います。まあ、これに限らず、ショスタコーヴィチの四重奏、なかなかいい曲揃いなんですがねえ・・・ ショスタコーヴィチの四重奏は突出して8番と15番が有名なのですが、他の曲は十羽一絡げみたいに扱われてます。 つくづく思うのですが、やはり一般的には何か直接わかりやすい「宣伝文句」が必要なんでしょうか。 (8番の「戦争とファシズムの犠牲者に捧げる」とかいう象徴的な文句や、15番の世評のような「最晩年の侘び寂び・孤高の極み」とか) もっとも、四重奏は交響曲とは違って、地味な分野だから当局から見逃してもらってたというところもあり、あんまり目立つことしてしまうと命の危険がありますので(笑)、ちょっとアングラな感じにならざるをえなかったのかもしれませんねえ。 それにしても、そろそろもっと一曲一曲にスポットの当たる感じになってもいいと思うのですが。 さて、演奏についての感想です。 ボロディン(新)はやはりうぐいすのスタンダードです。 この演奏は1楽章の静謐な雰囲気や2楽章の荒々しさとか、あと他の楽章も含めて、冷徹な響きを存分に味わえます。 ただこれだけをずっと聴いてると他の演奏を聴きたくなってしまいますね。 ボロディン(旧)も好きな演奏です。普段はこの演奏を聴くことが多いです。その後に、響きも味わうということで時々ボロディン(新)もあわせて聴くということも多いのですけどね。 ベートーヴェンQは、他の曲と比べて録音そんなに悪くないです。 2楽章のような曲はその図太くてたくましい音色が映えますねえ。 3楽章も訴えかける力が強いし、この演奏、結構好きです。 ボロディン新旧全集ではもっとドライな雰囲気でしたが、この演奏では非常に人間的な情熱を感じますね。 10番はちょっとロマンチックなところがありますので、意外とベートーヴェンQのものはあってるような気がします。 うぐいすは、ベートーヴェンQの演奏は7番以前に関しては微妙なのですが、8番以降のものは結構好きですね。 さて、次回は11番の予定です。 ショスタコーヴィチ孤高の、異世界への入り口です(笑)。 |
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うぐいすさん、こんばんは! |
凛虞 2007/10/10 20:47 |
凛虞さん、こんばんは! |
うぐいす 2007/10/10 22:44 |
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