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zoom RSS 弦楽四重奏曲第12番(ショスタコーヴィチ)<PA-048>

<<   作成日時 : 2007/10/12 19:57   >>

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今回は、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲12番です。
この曲は四重奏全曲の中でもっとも前衛的な色合いの濃い作品ですね。
ちなみに、12番はベートーヴェン四重奏団の1st Vnのツィガーノフに対して捧げられています。

1楽章から思索的で寡黙な雰囲気を出してます。内容はなかなか前衛的な旋律を示しながら、調性的・非調性的な間を行ったり来たりしているという不思議な感覚です。
2楽章は実に長大で、正確にはこの中に複数の楽章が含まれているような性格を持っているようです。
冒頭でダイナミックで象徴的な旋律が叩きつけられ、暴力的になったり、ロマンチックな色合いを出したりしながら展開していきます。基本はこの旋律がこの楽章内に一貫して現れます。
その後それがおさまり、内省的な曲想となったり、突如ピチカートが現れ、弦楽との掛け合いをしたかと思うと、次第に劇的に音楽が流れていきます。
その後一旦また内省的な曲想に戻りますが、最後に再び冒頭の旋律が回帰し、力強く、どこか明るい色合いも含みながら終わります。

つくりとしては、1楽章はある意味序章というか、前語りのような性格で、2楽章に入って本格的なドラマを形作るといった趣がありますね。
この曲、内省的ではあるにしても、特に2楽章あたりは後期の中では少し異色な感じの、ドラマ性のある作品ですね。
そういう意味では、単純に、違う涅槃の世界に「イッチャった(笑)」感覚だけではなく、曲としての一貫したドラマを感じさせる演奏が好ましいです。

でもこの曲、前衛とロマン性の間を行ったり来たりで、しかも晦渋な要素も多少含んでいますし、四重奏の中では一番とっつきずらい曲かもしれませんね。

さて、演奏についての感想です。
ボロディン(新)は、基本的に後期作品の表現は結構好きなのですが、この12番に限っては、ドラマ性という意味では少し一歩引いた感じの表現になっていて、物足らないです。
(まあ、12番が後期の中では少しだけ特殊な感じもあるので、しょうがないのですが)

一方、ボロディン(旧)はそういう意味では、冷徹な雰囲気もあり、表現が明快で直接的なので、聴いていて気持ちが良いです。
12番は2楽章の冒頭から、なんとも緊迫した雰囲気を出していて惹き込まれます。中間部の前衛的な表現もバリバリだし、最後の終わり方も劇的で、全体通してドラマチックな表現なので、この演奏が一番好きですね。

さて、ベートーヴェンQです。相変わらず歌ってます。
この演奏聴いてると、どこのロマン派の曲?(笑)とか思ってしまいます。
そう考えると、意外と12番の場合はベートーヴェンQのような演奏がある意味、最もドラマチックで聴きやすいかもしれませんね。
12番がちょっと苦手だなあ・・・と思われてる方には、いきなりボロディン四重奏団に行かずに、この演奏から入られるといいかもしれません。多少のとっつきづらさが緩和される?かも・・・う〜ん、やっぱり変わらないかも(笑)。

さて、次回は13番の予定です。

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