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zoom RSS 弦楽四重奏曲第14番(ショスタコーヴィチ)<PA-050>

<<   作成日時 : 2007/10/14 18:45   >>

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さて、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲14番です。

これはベートーヴェン四重奏団のチェロ奏者、セルゲイ・ペトロヴィチ・シリンスキーに捧げられてます(2nd Vnのシリンスキーではありません)。
やはりこれも、捧げられた奏者の楽器であるチェロにスポットが当たっています。

1楽章は、陽気だったりのんきだったりするようでいて、どこか空元気のようにも聴こえるメロディが展開します。
どこか交響曲15番の1楽章みたいなシニカルで投げやりなところも感じさせますね。
うぐいすは個人的には、途中で突然、バッハのシャコンヌを思わせる和音が聴こえてくるのでビクッとするのですが、まあこれはほんの一瞬ですね。

続いて、簡潔なつくりですが後期独特の暗さを持つ曲想の2楽章、これはなんとも重い雰囲気が漂いますが、中間部でヴァイオリンとチェロのデュオの、なんとも美しく、ロマンチックな旋律が出てきて、聴き惚れてしまいます。

3楽章はなんとも印象的なピチカートから始まり、arcoに引き継がれます。この感じ、11番の2楽章を思い出しますが、11番と違い、この後騒がしい雰囲気になっていきます。
各楽器間の音の受け渡しの展開がなかなか緊迫感がありますね。その後落ち着いた感じになりますが、その後出てくる、非常にチェロのロマンチックなメロディがいい味出していて心惹かれます。そして、この曲も最後はまた、安らかに曲を閉じます。
そう言えば、ムツェンスク郡のマクベス夫人から、シリンスキーの名前の愛称と絡めたアリアの旋律を引用してるそうですが、この歌劇、実は聴いたことないのでどこか良くわからないです(爆)。
(う〜ん、ショスタコーヴィチフリークにあるまじき、鑑賞抜けですね。)
この最後の方のロマンチックなメロディがそうなのかなあ・・・

さて、演奏についての感想です。
ボロディン(旧)は残念ながら、14・15の録音はありませんので、今回はボロディン(新)とベートーヴェンQの2種になります。

ボロディン(新)ですが、相変わらずスマートで構成の整った演奏です。ちょっと冷徹な感じもしますね。
うぐいすは14番に関しては、この団体はちょっとそっけない感じがしてしまいます。
それまでの美点と思っていたスタイリッシュな感じが、逆に物足らないです。
しかし、今まで曲ごとにいろいろ感想書いてきたわけですが、結構細かく曲ごとに好みが分断されてるのがわかって、あらためて振り返ってみると、なかなか興味深いです。

ベートーヴェンQは、1楽章からもう情熱的な演奏です。
なんというのか、今までもこの団体の演奏は情熱的とか重いとかいろいろ書きましたが、逆に言うと、どんなフレーズにも意味を持たせ、思いを込めるような一音入魂(笑)とでもいうような表現になっているのですね。要するに、弾き捨ててるような表現がないのです。
だからどれも重量級な重みを感じてしまいます。これが後期の四重奏にはなかなか合うのです。
14番と15番はベートーヴェンQのものが最高です。

さて、次回は15番に軽く触れて、最後のまとめをしておこうかなあ、と思っています。さあ、もう一息です(笑)。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさん、こんばんは!
一応「マクベス夫人」は聞いたことがありますが、よく分かっていません(汗)。(DSCHの声楽を伴う曲を非常に苦手としています…)

第14番の最終楽章はこの曲の“アリア”を引用していると紹介されることが多いようですが、歌劇というより音楽劇に限りなく近いので、「アリアなんてあったかなぁ?」というレヴェルです(爆)。

おそらく第4幕第9場のことだと思うのですが、うぐいすさんが仰るように、第14番の最後の部分が似ています。ベートーヴェン四重奏団の録音(DOREMI盤)でいうと、8:00くらいのところです。

さて、今月はうぐいすさんのDSCH特集、とても愉しませていただきました。最終回の第15番&エピローグも楽しみにしています。有り難うございますm(_ _)m

ところで、本日深夜に拙ブログの本館(音楽鑑賞雑記帳)にてブログ村の「勝手にシカゴ交響楽団の日」に参加いたしますが、そこにてうぐいすさんのブログをご紹介させていただきます。TB致しますので、宜しくお願い致しますm(_ _)m
凛虞
2007/10/14 21:17
凛虞さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。
ものの本によると、例の「マクベス夫人」のところは「セリージャ(セルゲイの愛称)、わたしのいい人」というアリア部分とのことです。3楽章の後半(DOREMI盤6:25以降)は結構ムーディな雰囲気で「あれ?」という感じになるのでその辺かと思ってました。凛虞さんのお話だと、あの雰囲気は必ずしもその旋律のせいというわけでもないのですね。それにしても、何回聴いてもこの辺はうっとりとしてしまいます。

ちなみに、明日の最終回の後、以前書こうと思っていたことについて番外編を入れてみようと思っています。

TBの件、まことに恐縮です。どうもありがとうございます。それにしても、シカゴ響ですか(笑)。うぐいすのイメージは圧倒的にライナー時代かアバドのマーラーというのが印象強いです。ショルティのは、録音とライブであまり精緻さが変わらないという凄さが印象に残ってますね(笑)。
うぐいす
2007/10/14 22:51

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