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zoom RSS ベルクのヴァイオリン協奏曲<PA-053>

<<   作成日時 : 2007/10/28 00:02   >>

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今回はアルバン・ベルクのヴァイオリン協奏曲です。
最近休日は晴れていることが多かったので、日中は家の中でこもって音楽聴いてるのがどうにも落ち着かなかったのですが、今日(じゃなくて、これ公開する頃にはもう昨日か)は大雨でした。
そこで久々に音楽に没頭してみようかなあ、と思い、ここのところ聴いてなかったこの曲を取り出してみました。

ベルクは12音技法の中に調性的な語法を盛り込んだ作風で、新ウィーン楽派の中でもロマン派に近いです。
でも、うぐいすにとっては逆にそれが曲者で(笑)、ベルクはそのロマン的な曲調のために、かえって表現主義的な色合いが濃くなり、人間的な情念の暗さが強調されているような気もします。
そういう意味で、ベルクはきらいではないのですが、でも結構苦手だったのです。
(同じロマンチック路線でも、武満あたりなら結構聴きやすく思うのですけどね。)

一方、ウェーベルンの「弦楽四重奏のための6つのバガテル」や「弦楽四重奏曲」などは、情念というよりは純粋に心の衝動的な動きがダイレクトに伝わってくる感じで、聴いていて楽なのです(笑)。
昔から、ベルクよりもウェーベルンの方をよく聴いてましたねえ。

今回取り上げるヴァイオリン協奏曲は彼のオペラよりは幾分マシですが、それでもなかなかドロドロです(笑)。このCD買った頃も、興味本位(笑)なところもありましたね。
でまあ、久しぶりに聴いてみたわけなんですが、この種の曲に違和感がまるでなくなっています(笑)。意外と、このドロドロ感がすっと心に入ってきました。これは果たして喜ぶべきなのかどうなのか?
最近ショスタコーヴィチやバルトークの四重奏聴いてるせいでしょうか・・・ちょっと方向性が違う気もするんですけどねえ。

1楽章の静謐な雰囲気もいいのですが、2楽章の冒頭、後にも同じようなフレーズでクライマックス迎える場面が出てきますが、この表現主義的な曲想には圧倒されますねえ。この曲のモデルとなったマノンが、病に冒され七転八倒する様が眼前に現れてきます。
結局、ベルクもこの曲を完成させた後に虫刺されから敗血症を起し、急死してしまうわけで、皮肉にも自分自身へのレクイエムになってしまいましたね。

うぐいすの持っている演奏は、クラスナー/ウェーベルンの世界初録音盤です。(1936.5.1)
録音状態はモノラルで、さすがに音の広がり感はないし、雑音も入ってますが、うぐいすにとっては許容範囲内で、この当時にしては意外にいいと思ってます。(まあでも、50年代のバイロイトライブやフルトヴェングラーとか聴いてる耳なので一般的にはどうでしょう・・・)
クラスナーのつややかな音色は十分に伝わってくると思うのですが。

クラスナーはなかなか情念的で火花が散るような演奏を披露しています。
今風のクールな感じの響きではないですね。ウェーベルンの指揮は1930年代ということを考えると、当時としては十二分に客観的でしっかりした構成感のある、非常に明快でダイナミックな演奏です。しかし現代の演奏に慣れている耳で聴くと、やはり聴こえてくる響きはなかなかに情熱的かつロマンチックですね。クラスナー・ウェーベルン共に曲への熱い共感がメラメラ感じられる演奏です。
ちなみに、試聴などでムターやパールマンなどの演奏は聴いたことあるのですが、これらやラジオなどで聴いたライブ演奏などを含めても、クラスナー盤ほど劇的かつ表現主義的な演奏を聴いたことがありません。
クラスナーで慣れちゃうと、他の演奏が聴けなくなってるみたい・・・

でも、ステレオ録音の演奏で、何かいい演奏ないですかねえ・・・
今聴いてたら、なんとなく別の演奏欲しくなっちゃいました(笑)。今度タネーエフ四重奏団のショスタコーヴィチ買うときに、一緒に新しい録音の演奏買いたいです(笑)。

クレーメルはきいたことないのでこのあたりの演奏買おうかなあ・・・
他に名演というとどんなものがあるのやら。いろいろ調べてみたいところです。

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コメント(4件)

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うぐいすさん、こんばんは!
今日の雨は酷かったですね…ずぶ濡れになりました。今はやんだようですが…。御身体お大事になさってくださいませ。

さて、シューマンのエントリーにコメントしようかな…と思っていたらば、こちらがアップとなりましたので、こちらにコメントいたします(笑)。

「もう我が意を得たり!」で嬉しくなりました。新ヴィーン楽派は中学時代の友人の奨めで頻繁に聞かされました。一部の例外を除いてシェーンベルクやベルクよりは、私も断然ウェーベルンでした。浪漫的なものならツェムリンスキーの方がよっぽど分かりやすかったですし…。

最近ますます新ヴィーン楽派から遠ざかっていますが、ベルクのヴァイオリン協奏曲となると、スーク&アンチェル盤が最も好きでしょうか…ご紹介のクラスナー盤は聞いたことがなく興味津々です。

クレーメル盤も好きですが、個人的に1枚選べと言われたらば、ムター盤を採るでしょう…CDジャケット写真ゆえに(爆)。
凛虞
2007/10/28 00:32
凛虞さん、こんにちは。
うぐいすも新ウィーン楽派は最近聴いてないのですが、久々に聴いてのめりこんでしまいました。

結局気になる演奏は全部買うことになるのですが、まずはクレーメル・スーク盤あたりはチェック要ですかね。ムターは確かに、シベリウスともどもジャケット写真に魅かれるのですが(爆笑)、以前聴いたとき、個人的には微妙だったんですよ。凛虞さんお好みのスーク/アンチェル盤は評判も良さそうなので、ここから行ってみます。
(実はチョン・キョンファはどうかと思ってたんですが、どうも廃盤っぽいんですよね・・・)

ウェーベルンは、大学の先輩に感化されたのが大きいですね。初期の頃のアルバン・ベルク四重奏団のCDが結構好きです。10年位前に来日した時に6つのバガテルをライブで聴いたのですが、すでにその頃は現代曲の演奏にキレがなくなってしまい、残念に思ったことがありました。
うぐいす
2007/10/28 13:32
うぐいすさん、こんばんは!
たびたびお邪魔致しますm(_ _)m
ヴァイオリン独奏に関して言えば、これまで聞いた録音では、スークとクレーメルは両極端に位置しているものかもしれません。
チョン&ショルティの演奏は意外や意外(?)、どちらかといえばスーク寄り、つまりロマンティックな面を捉えた演奏であったと記憶しています。(もう10年以上も聞いていないので、クレーメル盤も含めて曖昧な記憶を頼りに記しています(汗)。)
凛虞
2007/10/28 22:50
凛虞さん、こんばんは!
重ね重ねのご助言、ありがとうございます。

スークとクレーメルは両極端ですか。これはもう、両方買うしかありませんね!(ただ、デイヴィスの指揮がネット上での評判がいまいちなのが少し気にはなりますが)

HMVでいろいろな演奏のさわりをサンプル試聴したのですが、どうもうぐいすの持っているクラスナー/ウェーベルンの演奏はあまりにも特殊な気がしてきました。どの演奏もあれと比べると生ぬるく聴こえてしまいそうです(爆笑)。さすが初演者と盟友といったところでしょうか、って、他の演奏も通して聴かないとちゃんとした感想にはなりませんね。そろそろ注文してみましょう。
うぐいす
2007/10/29 19:56

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