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zoom RSS ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番<PA-064>

<<   作成日時 : 2007/11/25 19:20   >>

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今回は引き続きベートーヴェンで、第8番です。
「ラズモフスキー四重奏曲第2番」です。

8番はラズモフスキーの中で、うぐいすが初めて聴いたときの食いつき(とっつき?)が一番良かったかもしれません。
なぜなら、それは「短調」だからです(笑)。
今でこそラズモフスキーの中で一番好きなのは、意志の力がもっとも感じられる9番なのですが、聴いた当初の頃は8番の暗い情念が一番情熱的に聴こえて、よく聴きましたねえ。

決然とした一楽章の最初の和音から惹き込まれますし、その後の主題もロマンチックでいいですね。3楽章スケルツォはリズミカルではありますが、意思の力を感じさせつつもしっとりとした情感も織り込んでいます。
しかし、もっとも不思議な魅力を持つのは4楽章です。出だしは明らかに長調で、それまでの楽章とは違ってずいぶん明るく力強い曲調だなあ、と思わせつつ、聴き進めるうちに短調に変わり、気がついたらなんとも深刻で激情的な終わり方をしています。
なんて革命的、挑戦的な構成を思いついたことか!といたく感心した記憶があります。

ブダペスト四重奏団('59)ステレオ盤はガッチリしたスタイルで、その枯れた渋い音色で訥々と進めていきます。
やっぱり好悪は分かれそうですが、その渋い響きはなんともいえない味わいがあります。この演奏を聴いていると、同じブダペストの名演で、モーツァルトの弦楽五重奏曲4番を思い出します。
決して音色は優美ではないし、技術的にも現代の団体に比べればやはり昔日の感はあります。しかし、その枯れた音色は晩秋の森の中に差し込む夕日のような味わいがあります。
一瞬ハッと、ブラームスの室内楽か?なんて思ってしまうような瞬間もあります(笑)。
この曲に関しては、旧盤('51)の方よりも新盤の方が好きです。

アルバン・ベルク四重奏団の演奏は、ちょっとうますぎるかなあ、という感じです(笑)がまあでも、これはこれでいいんですけどね。

スメタナ四重奏団は、7番のときもほとんど触れずに終わってしまったのですが、好演ではあります。オーソドックスというのでしょうか。
それはそれでいい演奏なんです。でも、いつも聴きたくなるかというとちょっと違うかなあ、という感じもあります。
60年代録音の、ベートーヴェン後期作品の演奏はそれでももうちっと勢いというんでしょうか、覇気が感じられて感心したのですが。

バリリはちょっとうぐいすのツボから外れてしまったかなあ・・・
この曲って、実は15番の演奏に通ずるものがあるかもしれません。
あんまりロマンチックな演奏はやりすぎに聴こえて合わないような気がするのです。もちろん、バリリの演奏はいわゆる戦前活躍した団体に多い、甘ったるい演奏はしていません。ただ、やはりそのやわらかく暖かい音色で遅めのテンポでじっくりと歌っていくスタイルがどうもこの曲についてはうぐいすのセンスに合わないのです。
いっそのことアルバン・ベルクのようにグイグイ進めるか、ブダペストのように枯れた感じでやってくれた方がよいのです。
この曲はブダペスト新盤が結構好きですね。アルバン・ベルクもいいです。

お次は9番の予定です。

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タカーチSQのベートーヴェン「弦楽四重奏曲第8番」
今日はベートーヴェンの弦楽四重奏曲第8番「ラズモフスキー第2番」作品59の2を聴いてみた。演奏はタカーチSQ、2001年7月の録音である。 ...続きを見る
クラシック音楽のある毎日
2007/11/26 07:38

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさん、おはようございます。
昨日に続き拙記事をTBさせていただきました。

私はラズモフスキー3曲はどれも好きですが、その中では強いて言えばこの8番がいちばん好きです。
演奏はバリリ、ブダペストの新旧はいつまでも座右に置いておきたいエバーグリーンですね。特にブダペスト新はLP時代はこれしか持っていなかったので思い入れが深いです。スメタナは私には真面目すぎるように感じられ、ちょっと遠慮したい気がします。アルバン・ベルクは旧盤しか聴いたことがないですがこれも別の意味で遠慮したい気が…(笑)。
うぐいすさんの挙げられている以外では、バルトークSQのこの曲の演奏が素晴らしいと思います。他にイタリアSQ、最近ではTBしたタカーチSQでしょうか。以上の中には、最近聴いていないものもありますので、今聴くとまた感想が変わるかもしれませんが…
アルトゥール
2007/11/26 07:52
アルトゥールさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

ラズモフスキーに関しては、うぐいすはブダペスト(新)が結構気に入ってたんだなあというのを、今回あらためて認識しました。ここのところベートーヴェンの四重奏というともっぱら後期ばかりだったので、実は中期を聴くのは久しぶりなのです。
後期ではその渋さが目立ちすぎて聴くのが少々ためらいがち(笑)でしたが、ラズモフスキーあたりの曲ではこの渋い音色が逆に効果的に聴こえるから不思議です。

バルトークSQとタカーチSQですか。なんかどこかで聞いたような組み合わせ(笑)ですね。(うぐいすのバルトーク四重奏の注文の、次回候補です。)でもベートーヴェンも名演との噂も聞きますね。バルトーク購入が落ち着いたら、ちょっと探してみますか。
うぐいす
2007/11/26 20:37

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