|
今回も久しぶりのお題で、ワーグナーです。 指環の全曲感想は今年の初めに一通りブログで書き終えてしまったのですが、全曲以外にもいろいろ魅力的な録音があるわけですが、その中でも代表的なものが今回のクナのワルキューレ第1幕です。 この演奏を録音するきっかけやその後の顛末などはいろいろなところで取り上げられてますし、いまさらここで書くのも何なので割愛しときます。 で、演奏内容の話です。 この演奏、クナッパーツブッシュの録音の中でも屈指の名演に数えられます。なんと言っても、残されたクナのワーグナー録音の中でも非常に録音状態がいい! 彼の指環全曲はどれもこれもこもった音で、その迫力がダイレクトに伝わってきません。 '56年'57年に比べれば、'58年のGolden Merodramのバイロイトライブ全曲はまだマシなのですが、それでもちょっともどかしさはありますね。'51年の「神々の黄昏」のような驚異的な録音もありますけど、これもモノラルですしね。 それに引き換え、今回のお題の演奏はステレオ録音、しかもデッカです。おまけにオーケストラはウィーンフィルと来てますから、聴きやすさは抜群ですね。 全体としての感想は、確かに名演です。しかし、欲を言えばクナッパーツブッシュ特有のスケール感が減退している気がします。クナの演奏の中では、比較的聴きやすいテンポ設定のように感じます。 気の遠くなるようなスケール感のようなものはバイロイトライブの方が上のような気がします。ただし、それも両刃の剣というのでしょうか、バイロイトライブの方は場所によっては間延びして弛緩してしまいそうなところもありますので、そこに関しては一長一短かもしれません。 また、オーケストラがウィーンフィルというのも実は曲者で、以前、ショルティ/ウィーンフィルの感想書いたときも思ったのですが、音が結構薄い(軽い?)気がします。 音色はいいし、歌いまわしも抜群にうまいのですが、場として底からわきあがってくるような、うなる低音とか重厚さがないですよね。 ワルキューレ1幕はドイツロマン的な陰影や重厚さが感じられる演奏が好きなのですが、この演奏はやや明るめの演奏になってます。 とまあ、いろいろと些細な(笑)ケチはつけられるものなのですが、でも基本的には好きな演奏です。なんと言っても覇気や迫力はありますし、ウィーンフィルの音色は魅力的です。 しかも、なんと言ってもフラグスタートがジークリンデを歌っているのは特筆すべき点です。 まあ、フラグスタートの声はさすがにちょっと太い感じになってしまっていて、どこかたくましさというか、神々しさみたいなものが感じられるため、ジークリンデというキャラクターとしてどうかっていうところもあります(笑)。でもやはり歌そのものは最高にうまいし魅力的ですね。まあ、キャラクター云々はあんまり深く考えずに素直に聴いてます。スヴァンホルムはさわやかで清々しい声ですね。ジェームス・キングのような生き生きとした若々しさとまでは行きませんが、好感の持てる声です。 あと特筆とまではいかないのですが、ミルもなかなかの力演です。 まあでも、グラインドルのフンディングなどを知っていると、さすがにちょっと物足らなく感じてしまいますが、それはしょうがないですね。 これ単体で聴くのなら、まあ、そんなに不満には感じないとは思います。 この録音状態でバイロイトライブ録ってくれてれば良かったんですがねえ・・・ デッカが'56〜'58のライブ録ってればまた違ったでしょうに。 50年代のヴァルナイとホッターの歌をこの録音状態で聴けたら、気を失ってしまうかもしれません(笑)。 ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」〜第1幕(全曲)
|
| << 前記事(2007/11/05) | トップへ | 後記事(2007/11/09)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
うぐいすさま こんばんは |
rudolf2006 2007/11/06 22:49 |
rudolf2006さん、こんばんは! |
うぐいす 2007/11/06 23:38 |
| << 前記事(2007/11/05) | トップへ | 後記事(2007/11/09)>> |