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zoom RSS バルトーク弦楽四重奏全集(とりあえず最終回)〜ヴェーグ四重奏団新盤('72)〜<PA-076>

<<   作成日時 : 2007/12/22 22:14   >>

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今回はヴェーグ四重奏団の新盤('72)です。
旧盤が結構気に入ったので、新盤はどうかなあ、と思い購入してみました。
聴いてみた感想は・・・録音は良くなりましたが、旧盤からさらに泥臭くなった演奏ですね(笑)。旧盤で感じたスケール感は後退しましたが、この野性味溢れる雰囲気、うぐいすはなかなか好きです(笑)。

曲を斧でかち割っていくようなスタイルは健在で、ざっくりとした切り込みで訥々と音楽を進めていく姿を味わう演奏かと思います。
そこは相変わらずすごいと思います。

ただ、1972年といえばヴェーグ60歳。さすがにヴェーグの演奏は技術的に衰えています。聴いていて、たまにつらい感じのところもありますね。
じっくり腰を落ち着けて弾いていくスタイルというのは結構、技術的にも精神的にも充実していないとできませんから、そういう部分は後退せざるを得ません。
旧盤から20年弱経過してしまっていますし仕方がないですね。

しかし、そのどっしりとした感じがなくなった分、そのざっくりと進めていくスタイルがとても目立つようになっていますし、そこはやはりすごいです。その泥臭くて土着的な雰囲気は、旧盤よりもさらに顕著になっています。

技術的な完成度・精密でシャープな切れ味を求める方には、ちょっと合わないと思います。でも、どこか泥臭くて不器用なバーバリズムを味わうにはもってこいの演奏です。

じゃあ、旧盤と新盤とどっちがいいか?どっちを買えばいいか?という話になるのですが、両方聴いてしまったうぐいすとしてはどちらもいいとしか・・・(笑)。
まあ、多少の技術的な完成度は犠牲にしても、泥臭くて土着的な雰囲気を存分に味わいたい場合は新盤ですね。しかも録音は圧倒的に新盤の方がいいです。
旧盤はその泥臭さに重厚なスケール感が加わりますが、録音状態は圧倒的に悪いです(笑)。

まあ、ヴェーグのエッセンスを知るという意味では新盤だけでもよいと思います。旧盤は音も良くないし。
しかし、旧盤は他の演奏では代替が効かない味がありますね。
知らないともったいない、っていう感じでしょうか。

まあ、新盤が合わなかったら、旧盤も気に入らない可能性は大です。
逆に、新盤でその演奏に心惹かれるものがあったら、ぜひ旧盤も検討してみるべきと思います。お金の余裕があったら、ですが(笑)。

とりあえず次にタカーチ旧盤がくるまでは、今回でバルトークの感想は一区切りです。
今までの感想をまとめて、結局どれが一番好きかというと、絞れないですね。好きな演奏が多いです。

誤解を恐れずに一言感想書くと、下記のような感じです。
好みの演奏
・先鋭的:ジュリアード('63)
・情熱的:ジュリアード('50)
・スタンダード:ハンガリー
・明快なバーバリズム:タートライ
・土着的なバーバリズム:ヴェーグ新盤
・重厚なスケール感:ヴェーグ旧盤

下記はちょっと好みから外れます。
・情念的:アルバン・ベルク→たまに聴きたくなりますが(笑)
・都会的:エマーソン

今回いろいろ聴き比べてみて、意外とそれぞれ味があっておもしろかったですね。
いつか、全集にこだわらずに曲ごとに感想書けたらいいなあと思ってますが、いつになることやら(笑)。
Bartok: Complete String Quartets
バルトーク:弦楽四重奏曲全集 (Bartok: Complete String Quartets)

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コメント(2件)

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うぐいすさん、こんばんは。
バルトーク全集のレビュー、ご苦労様でした。

私が所有している中でうぐいすさんが挙げられていないものを一言で書くと、
バルトーク新盤(90年代):デジタル時代のスタンダードまたは充実系
タカーチ新盤(90年代):真面目系
ということになるでしょうか。

うぐいすさんのレビューを拝見していて意外だったのはタートライです。私はタートライはハイドンの作品33、64等を持っているのですが、わりと普通の演奏に思え、少なくともバーバリズムのようなものは感じられませんでした。バルトークを演奏するとなるとハンガリーの血が騒ぐのかもしれませんね。またヴェーグ(旧)も聴いてみたくなりました。ただヴェーグはまだベートーヴェン全集を持っていないので、ベートーヴェンの方を先にしようかなとも思いますが…。
アルトゥール
2007/12/23 20:17
アルトゥールさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

タートライは正直、今でも自分の表現の仕方にもどかしさを感じています。もっといい表現方法がありそうだなあ、と思いつつもこの一言表現にしてみました。ハイドンだと普通なのですか。このバルトークはなかなか切込みがすごく、白熱した演奏ですよ。

ヴェーグ旧盤は、初めは期待しないで聴くというスタンスがよろしいかなあと(笑)。期待するとその音の悪さにちょっと落胆してしまうかもしれません。でも聴き進めるうちにすごいことがわかってくる、という感じでした。タカーチは迷った挙句、旧盤を先に買うことにしました。でもそのうち新盤も買ってしまうのでしょうねえ(笑)。

バルトークの四重奏は名演ぞろいですね。あとは比較的最近の演奏に手を伸ばすかどうかですが、最近バルトークに集中しましたので、しばらく他の曲へ矛先を変えてみます(笑)。
うぐいす
2007/12/23 21:17

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