|
意外に早くバルトークの全集が揃ってきたので、各全集の特徴を少し書いてみようという気になってきました。 気が向いたら後に曲ごとに書いていこうとも思いますが、今回からしばらく演奏団体別にざっくりとした感想行ってみたいと思います。 気がついたら手持ちの全集は8種類、さらにタカーチ旧盤がまだ来てないので、今回購入分すべて含むと9種類ですね。 ジュリアード'50年・'63年とアルバン・ベルク、エマーソンは以前軽く触れてましたので、今回は除きます。 残りのハンガリー四重奏団・タートライ四重奏団・ヴェーグ四重奏団(旧盤'54)と(新盤'72)を4回に分けて書いてみます。 ということで、(その1)はハンガリー四重奏団です。 実はこの団体、今まであんまり聴いたことがなかったのです。 今回聴いてみて、演奏の安定感・豊かな音色・楽器間のバランスのよさなど、なかなかの名演と思いました。 バルトークの四重奏を非常にオーソドックスにまとめあげていて、聴きやすいですね。 このハンガリー盤、豊かな音色と撥音のしっかりしたフレーズで切り込んでいきます。あまり刺激的になり過ぎない、バランスの整ったスタンダードな名演です。聴き進めていると、思わず聴き惚れてしまいます。 まあ、最初はジュリアード四重奏団の演奏に慣れていたので、ちょっと刺激が足らないなあ、と思ってしまいましたが(笑)。 でも聴きこんでいくにしたがって、この演奏ほど「歌い方」と、全体としての「構成」に工夫を凝らしている演奏は他にない、と思うようになりました。 しつこいですが、音色がドライではなく、非常に豊かな響きで刺激的な音や、リズムのダイナミズムに溺れすぎない、音楽そのものに浸れる演奏なのです。 言い方を変えると非常に古典的な様式に立ちかえったような演奏で、1番や2番あたりを聴いていると、ロマン派の音楽のような(笑)趣きさえあります。前衛的な色合いの濃い3番や4番ですら、そういった傾向があります。ロマン的な方向に回帰していく5番・6番も同じですね。 でも、かえってそのために、刺激的な音に惑わされずに曲の構成がわかりやすくなっています。 一般的には1stチョイスとして、ジュリアード四重奏団やアルバン・ベルク四重奏団を推す方がたくさんいらっしゃいますが、それらよりも、バルトーク初心者はこのハンガリー四重奏団の演奏から入った方が曲自体はわかりやすく、入っていきやすいかもしれません。 事実、うぐいすは1番と2番は今まで3番以降と比較すると聴く頻度が少なかったのですが、ハンガリー四重奏団のを聴いてからよく聴くようになりました。 この演奏でバルトークに慣れた後にジュリアードを聴くと、そのドラスティックで革命的(笑)な演奏の位置づけを感じることができそうな気がします。 でも、すでにジュリアードに慣れてしまった方には、ハンガリー四重奏団の演奏は刺激が少なくて、物足りないかもしれませんね。 次回は一応、タートライ四重奏団を取り上げようと思っています。 バルトーク:弦楽四重奏曲全集
|
| << 前記事(2007/12/16) | トップへ | 後記事(2007/12/20)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
うぐいすさん、こんばんは。 |
アルトゥール 2007/12/20 22:49 |
アルトゥールさん、こんばんは。 |
うぐいす 2007/12/20 23:32 |
| << 前記事(2007/12/16) | トップへ | 後記事(2007/12/20)>> |