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zoom RSS ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番<PA-088>

<<   作成日時 : 2008/01/19 22:30   >>

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今回は最近ちょっと疎遠(笑)なブラームスです。
若い頃よく聴いたヴァイオリン・ソナタの第1番です。

この曲は副題に「雨の歌」なんてのがついたりしますが、自作の同名の歌曲から3楽章に転用しているらしいですね。
その歌曲との関連とかはともかくとして、この曲自体も全体に流れる、そのしっとりとした情感に溢れた雰囲気は、確かに雨の日に部屋の中から窓の外を眺めているときに聴くとぴったり合っています。

また、うぐいすは雨の日にぴったりな曲は大体、深夜に聴く音楽としても最適な曲が多いと思っています。
雨の日も深夜も、視界が利かず静まった雰囲気が似てるので、どちらで聴いても合うことが多いのです。
このヴァイオリン・ソナタも、夜に車を運転しているときによく聴きました。

車だとエンジンなどの音でかき消されないように音を結構でかくして聴いてましたので、雰囲気もへったくれもないかもしれませんがねえ(笑)。それでも夜の街を走って暗い情景が移り変わっていく様を見ながら聴いている雰囲気はなかなかに心地が良かったです。
東京に転勤してきてから車を運転する機会も減ったので、今では懐かしい思い出です。

あと、学生の頃まだヴァイオリン弾いてた頃にちょっと3楽章を挑戦してみたりしましたが、素人にはなかなかに手ごわい曲です。
音を拾うので手一杯で、音楽なんてレベルではなかったです(苦笑)。

まあ、弾くことはともかく、聴くのは結構聴きました。
ブラームスのヴァイオリン・ソナタではこの曲が一番好きです。
なんというか、この曲を聴いているとちょっと心が現実から離れてしまうのです。
穏やかな幻想世界へトリップしてしまう感があるのです。
聴いているときに入り込んでいる世界は、どこかほの暗い、夜の世界です。

若い頃よく聴いたのは、シェリング/ルービンシュタインと、デ・ヴィート/E.フィッシャーです。
どちらも比較的早目のテンポでオーソドックスなスタイルですね。

デ・ヴィートは音色が豊かでたくましい響きがします。
撥音もしっかりしているので聴いていて気持ちが良いのです。
それでいて瑞々しい雰囲気も併せ持っています。
フィッシャーのピアノも骨太でしっかりしていて、重厚ですね。
うぐいすのスタンダードな演奏はこのデ・ヴィート盤なのです。
まあ、幻想的というよりは、骨格のしっかりした、まさに正統派な感じに聴こえます。

シェリングのも清潔感があるというか、誠実な感じでいいです。でも、ちょっとルービンシュタインのピアノの方に耳がいってしまいますね。
ルービンシュタインがうますぎです(笑)。
シェリングも決して悪くない、というよりむしろ好演なのですが、ルービンシュタインの方がうますぎて、ややそちらに耳を奪われてしまうのです。
(そういえば、ルービンシュタインにはピアティゴルスキーと組んだブラームスのチェロ・ソナタもあるのですが、こちらは完全にチェロを食ってしまってます。まさしくチェロ付ピアノ・ソナタという感じでした。)

あと、クレーメル/アファナシエフのコンビのも出たばかりのときはよく聴きました。まさしく妖刀「村雨」のような、妖しい魅力に溢れた演奏です。
夜の世界というよりは、そのまま沈み込んでいって、涅槃の世界にいってしまうような感じがあって、「あっち」の世界にイッチャッてる雰囲気にどんどんひきこまれました(笑)。

最近よく聴いていたのはデュメイ/ピリスのものです。
意外とフレーズ表現が自由で、しっとりとした世界からハメを外さないのですが、彼なりに変幻自在に曲想に変化をつけてます。
デ・ヴィートの演奏に慣れていると、さらに夜の幻想世界の中に踏み込んでいる演奏に聴こえます。静謐な情感が感じられ、最近の演奏の中ではいい感じです。

今回久しぶりに聴いてみたのですが、ブラームスの中でもこの曲だったらまた聴いてみようかなあ、とあらためて思わせてくれました。
Brahms: Die Violinsonaten [Netherlands]
Violin Sonatas

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさま こんばんは

ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番
良いですよね、これだと繰り返し聴けますね〜
ブラームスは重いものが多いですが、この記事を読んでから、シェリングのライヴ盤を聴いています。
もう2回目ですが〜。

今日はカイルベルト・バイロイトの『ヴァルキューレ』を何度も聴いていたんですが、深夜に聴くには、ブラームスのこういう曲が良いですね〜。

生きていると色々とありますね〜
ちょっと…です。

ミ(`w´)彡 
rudolf2006
2008/01/20 00:32
rudolf2006さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

シェリングのソナタ、ライブ盤があるのですか。うぐいすはルービンシュタインとのスタジオ録音しか知らないのですが、ここでのシェリングは端正できっちりとしていて、なかなか好ましい演奏ですね。

久々にこの曲を集中的に聴きましたが、深夜の雰囲気にはまっていて、けっこう気分が落ち着きました。ちなみにワーグナーも別の意味で夜に聴くのがいいんですけどね。朝っぱらから聴くのはさすがに重くてもたれてしまうので(笑)。
うぐいす
2008/01/20 12:38
うぐいすさん、こんばんは。
ブラームスのヴァイオリン・ソナタ、私も3曲とも好きです。3曲の中では強いて言えば3番が一番好きです。
1番は、オイストラフ/バウエル、コーガン/ムイトニク(特に後者)といった古い演奏で楽しんでいます。有名なシェリング/ルービンシュタインは、仰るとおり伸び伸びしたルービンシュタインと禁欲的なシェリングが合っていないように思い、あまり聴きません。クレーメル/アファナシエフは個性的な演奏ですね。私もうぐいすさん同様、90年代前半の出た頃によく聴きました
今回、マイスキーによるチェロ版の拙記事をTBさせて頂きました。マイスキーの歌心あふれるチェロに魅かれます。
アルトゥール
2008/01/20 17:18
アルトゥールさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

ブラームスのヴァイオリン・ソナタは、最初は3番から入りました。中学生くらいのときに、日本音楽コンクールの課題曲ということでたまたまラジオでやっていたのを聴いたのが初めてだったと思います。それからオイストラフ/リヒテルの演奏をすぐに買ってきて繰り返し聴いてました。情熱的で激しい曲想に心奪われていましたねえ。でも大学に入る頃にはどちらかというとしっとりとして落ち着いた1番の方に趣味が傾いていたのです。

そういえば、この曲ご紹介のマイスキーのように、チェロでも演奏されますね。マイスキーの演奏もいつか聴いてみたいです。
うぐいす
2008/01/20 18:43
うぐいすさま、こんにちは
初めて投稿させていただきます。
先日、ワルター・ホロヴィッツの協奏曲1番のCDを入手しました。凄絶な演奏です。
その中にブラームスのヴァイオリン・ソナタの3番が入っていました。ホロヴィッツとミルシティンという強烈な組み合わせでした。どう聞いてもこれはブラームスではないと思いました。
同曲の私の原点はブッシュ・ゼルキンです。今どき渋すぎるかもしれませんが、室内楽としてのしんみりとした感じが何とも言えません。特にゼルキンの音がすばらしいと思います。
クレーメルのヴァイオリンは音が痛々しくて、ぐったりします。シェリング・ルービンシュタィンは音楽の明るさ、楽しさが感じられて普段聞くには十分ですが、雨の日やひとりの夜など心が寂しくなるときにはどうしてもブッシュになります。
40代前半でこんなことを言っていてよいのかしら…。
ezorisu
2008/01/23 12:50
ezorisuさん、初めまして。
コメントありがとうございます。

ミルシテインもブッシュも、ブラームスのソナタは残念ながら聴いたことないのですよ。ブッシュはどちらかというと普段聴くのは四重奏なのです(ベートーヴェンの弦楽四重奏あたりを特に聴きます)。ゼルキンと組んだソロの演奏はベートーヴェンのソナタ「春」を聴いたことがあります。ラズモフスキーのように情熱的な演奏するのかと思っていたら、意外と端正できちっとした演奏をしていて、ちょっとびっくりした記憶があります(笑)。

それでは今後とも、よろしくお願いいたします。
うぐいす
2008/01/23 20:14

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