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zoom RSS 求道者の音楽:ジュリアードQ('60)のベートーヴェン14番<PA-090>

<<   作成日時 : 2008/01/30 22:31   >>

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最近はどうも仕事が落ち着かなくて、数日置きの更新ですね。
今回はジュリアードQのベートーヴェン弦楽四重奏14番です。
テスタメントから出ている、シューベルトの「死と乙女」とカップリングしているものです。

このCD、昨年に凛虞さん(最近お忙しいようですね)のブログで紹介されていたのを見て興味がわき購入していたのですが、昨年はショスタコーヴィチやバルトークに明け暮れてしまい、今の今まで聴く機会を逸していました(苦笑)。
今年になってジュリアードQの旧全集入手したことだし、この際聴いておきましょうと思い立ちました。

全集盤のジュリアードQの演奏はすでに聴いてまして、しっかりした構成ながらもなかなかにロマンチックな歌心も併せ持っていて、好感を持っていました。
一方、この演奏ですが、これはなんとも・・・ずいぶんと引き締まった求道者のような演奏ですね。
録音場所のニューヨークRCAスタジオがこれまた残響の少ない音で、生の楽器そのものの音がダイレクトに聴こえてきます。それがこの贅肉のない緊張感のある演奏にあっています。

なんというか、旧全集に入っている14番は安定した技術とキビキビとしたリズム感を持ちながらも、どこかロマン的な歌心も併せ持っていて、やわらかく暖かい眼差しのような感覚すら感じさせる演奏でした。
今回の('60)の演奏はそういったロマン的な傾向よりも、全体通して筋肉質でとにかく厳しい造詣感、そのどこか決然とした音楽の処理は孤高の音楽を感じます。一方で5楽章の目まぐるしいほどの躍動感もなかなかすごいです。

まあ、刺激的な響きはどちらかというと80年代以降のアルバン・ベルクQとかの現代の団体の方が圧倒的で、そういった傾向の演奏を求めるならジュリアードQよりもアルバン・ベルクQの方を聴かれた方がよいかと思います。
うぐいすが驚いたのは、そういう現代の団体のような刺激的なほどダイナミクスの変化をつける演奏でなくとも、斬新で厳しく孤高の世界を感じさせる表現があったのだということです。

でもこの傾向の演奏は好悪分かれそうな気がしますね。
バリリQやスメタナQ(もしかするとズスケQもかな?)のような演奏が好きな方にはちょっときついでしょうね。
逆に現代の団体が好きな方にはもの足らないかも(笑)。

うぐいすはジュリアードQのベートーヴェンに関しては、昔聴いたライブ全集の印象が強くて、昨年まであまり積極的に聴こうとは思っていませんでした。しかし、旧盤の全集といい、今回のこの14番といい、本当の彼らの名盤は聴いてなかったのだなあという思いを強くしました。

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コメント(4件)

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うぐいすさま こんばんは

私も凛虞さんの記事を見て、RCA盤のベトベンの14番を買いました、爆〜。今、聴きながらコメントを書いています。
確かに、求道者の音楽のように聞こえますね。書かれておられるように、残響が少ないスタジオで録音しているのも一因かもしれませんね。

この頃、音程、リズムの悪い演奏はどうも生理的に受け付けなくなっています、爆〜。まずは音楽の基本があって初めて、演奏の善し悪しが言えるのではないかなって思っているところもあります。これがなかなかの難物で、もちろん許してしまう演奏もあるのですが〜。ジュリアードの演奏は、まずこの2点を満たしてくれています。

RCA盤は、CBS旧盤以上に、求心力というが凝集力というか、何か鬼気迫るものがありますね〜。それに、各楽器の分離がもの凄く良いので、ごまかしが利かない演奏になっていますね。
これだけの演奏、なかなか聴けないように思います。ただ、娯楽としてどうか、と言われれば、かなりの集中力を要求するものになっているような〜

ミ(`w´)彡 
rudolf2006
2008/01/30 23:15
rudolf2006さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

このCD取り上げたのは、実はrudolf2006さんのブログで何日か前に「死と乙女」の方を紹介されていたので思い出したということもあったりします(笑)。おっしゃるとおりこの演奏、鬼気迫るものがありますね。みかけのカッコよさとかではなくてもっと本質的な、曲に対する演奏者の姿勢みたいなものが違うような気がします。

うぐいすは最近、ブダペストQやラサールQ、ジュリアードQなどのアメリカの四重奏団によるベートーヴェンをよく聴いてますねえ。昔はヨーロッパの団体と比べてドライな雰囲気が感じられてちょっと敬遠気味だったのですが、最近になって結構好きになってきました。
うぐいす
2008/01/30 23:33
うぐいすさん、こんにちは。
私はジュリアードSQのテスタメント盤は持っていませんが、旧全集は持っています。
アメリカの四重奏団は、ジュリアード、ラサールに続いて、ガルネリ、クリーヴランド、東京、フェルメール、エマーソン等次々出てきましたが、その中ではジュリアード(特にその60年代)とラサールは別格という感じがしますね。(ただし凛虞さんによるとクリーヴランドは良いそうで、興味があります)
ジュリアードの旧ベートーヴェン全集は、バリリ、ズスケ派の私でも敬意を表さざるを得ないものがあります。特にラズモフスキー3曲と、意外に初期が良かったように思うんですよ。ライヴでの新全集は聴いたことがありませんが…。
ところで先週、HMVに注文していたジュリアードの60年代のバルトーク全集が1ヶ月がかりで届きました!
アルトゥール
2008/02/01 11:14
アルトゥールさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

ジュリアード旧盤ですが、初期もいいですね。すっきりと見通しのよい上になかなか軽快な音の運びで、聴いていて心地がよいです。
当時としては線が細めで先鋭的な演奏だったんでしょうねえ、この演奏。でも現代の演奏を知っているとむしろ知・情・意のバランスが整って聴こえます。名演ですね。

ジュリアードQのバルトーク、ついに到着ですか!最近うぐいすはバルトークというとこのジュリアード('63)か、意外にヴェーグQの新盤を聴く機会が多いです。衝撃を受けたのはジュリアードQ('50)やヴェーグQ旧盤の方なのですが、いつも聴くのは新しい方ですね。特にヴェーグQ新盤は泥臭く歌っていく一方で、意外と曲の構成がよく見えることに気がつきました。
ジュリアードQもなかなか切込みが激しくていいです。お子様の受験が落ち着いた頃でもよろしいので、ぜひご感想をお待ちしています。
うぐいす
2008/02/01 21:24

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