今回は記念すべきPA100回目のエントリーです。 結構、気分で番号つけてるのでホントに記念かどうかわかんないのですが(笑)。 といいつつ、まあケジメにもなるんでいろいろ考えてみました。 お祭り気分に合ってそうな曲ということで、マイスタージンガーを選んでみました。 以前、うぐいすのお気に入りといっていた「クーベリック」の演奏です(笑)。 この演奏を知る前にカラヤン盤を持ってたのですが、ある意味そのカラヤン盤のせいで一時期、マイスタージンガー全曲はあまり聴かなくなってしまった感があります。 カラヤン盤で感心する点はいくつもあるのですが、全体としてどうにも活気がなくて渋い印象があるため、聴かなくなってしまったのです。 クーベリック盤は、数年前に大学時代の友人とメールしたときに「マイジンはクーベリック盤が最高よ!」と教えてくれたのがきっかけで、即購入しました(笑)。 この演奏初めて聴いたときは、いやもうマイスタージンガーって、なんて生き生きした音楽なのかと驚嘆しましたね。この演奏聴いたら、カラヤン盤がどうにも気取った、つくりものっぽい感じもしてしまいましたよ。 1967年録音なのですが、録音状態がいいですね。すごく音楽が瑞々しく捉えられています。 全体として、クーベリック/バイエルン放送響のオケも歌手もすべて生き生き・伸び伸び・ハツラツという感じですね。ドイツ庶民の息吹というか熱気が溢れていて、爽快さすらうかがえる(笑)雰囲気です。 歌手陣もいいですねえ。なんというか、変に突出するような人がいなくて、オケに溶け込んで一体となった音楽に聴こえます。 スチュアートのスマートながらも威厳のあるザックス、紳士的なクラスのポーグナー、コーンヤの若々しく伸びのあるヴァルター、若きヤノヴィッツの瑞々しいエヴァと、粒が揃っています。 ウンガーのダーヴィッドもいいですね。非常に元気のある、親しみやすいダーヴィッドです。 ベックメッサーのヘムスレーも立派な歌で、あんまり矮小化されて表現されてないのがいいです。 逆に言うと、ある特定の、個性のある歌手を目的に聴くという感じではないですね。そういう意味では歌手は全体として高いレベルで均されている、という感じです。 なので、特にこの歌手がお気に入り!とかいうよりも、曲そのものを楽しめる演奏ではないでしょうか。 こう書くと、なんか没個性的な演奏のように捉えられてしまうかもしれませんが、決してそういう意味で書いていません。 聴こえてくる音楽は生命力が溢れんばかりの高いレベルで揃ってます。 その点はカラヤン盤よりも上ですね。 この曲、全体が長いので総論的に書かざるを得ないのですが、さらにクーベリック盤の場合は、特に場所を抜き出してここが特に・・・という演奏ではなく、全曲通して聴き所みたいな感じなので抜き出して詳しく書くのが難しいです。 あえて書いてみると、1幕のダーヴィッドや歌のテスト、2幕最後のドンちゃん騒ぎもいいですが、なんと言っても3幕の五重唱の美しさ、歌合戦以降の活気がすごいですかね。 徒弟たちの踊りのところなど正に目の前で踊りを見ているかのような臨場感がありますし、その後のマイスターが揃ってきてザックスが歌いだすまでの、堂々とした音楽の連続にも聴き惚れてしまいます。 最後の3幕の締めくくりのところではいつもその勢い・かっこ良さに圧倒されて、聴くたびに感動して涙が出そうになってしまいます。 喜劇なんですがねえ(笑)。 この演奏、うぐいすにマイスタージンガーのよさを存分に教えてくれた、臨場感と生命力に溢れた名演です。 Wagner: Die Meistersinger von N?rnberg
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音楽鑑賞雑記帳 2009/01/03 12:00 |
内 容 | ニックネーム/日時 |
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うぐいすさん、こんばんは。PA‐100回記念おめでとうございます! |
凛虞 2008/02/23 22:30 |
凛虞さん、こんばんは。 |
うぐいす 2008/02/23 23:22 |
うぐいすさま お早うございます |
rudolf2006 2008/02/24 09:07 |
rudolf2006さん、こんばんは。 |
うぐいす 2008/02/24 20:10 |
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