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zoom RSS ハスキルのモーツァルト:ピアノ協奏曲20番<PA-103>

<<   作成日時 : 2008/03/04 21:27   >>

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今回はハスキルのモーツァルト、マルケヴィチと組んだ、あまりにも有名な演奏です。
曲に関しても説明の必要ないですし、演奏も今更うぐいすが何か書くのも何なのですが、やっぱり感心してしまいましたので書かずにはいられないです(笑)。

この演奏、録音が1960年の11月です。ハスキルはこの翌月に亡くなってしまいますので、まさに「白鳥の歌」ですね。
でも、死因は駅で転落したケガが元だったようで、病気とかで亡くなったというのとは違うんですよねえ。まあ、そういうこともあって、この演奏はとても死の直前とは思えない珠玉に満ちた、宝石箱のような演奏です。
もっとも、若い頃から難病を患っていて病弱だったこともあり、元々あまりダイナミックな演奏をするタイプではないんですけどね。

ハスキルの演奏の特徴はなんと言っても、その粒のはっきりとした、透明感のある音をコロコロと転がすような、どこか品のよい清潔感を感じさせる表現です。
決して大仰にならず、慈しむように弾いていくその演奏は、いつ聴いても色褪せることなく心に響いてきます。
まさに屈指のモーツァルト弾きと呼べるのではないでしょうか。

それに比べると、マルケヴィチのバックは時折やかましく誇張されたような感じ(特にティンパニ)もするのですが(笑)、でもまあ、うぐいす的には許容範囲ですかね。
逆に、このように後ろで煽っていくからこそ飽きずに聴ける面もあるのかなあとも思います。

ところで話は違うのですが、学生時代にレコード芸術でハスキルの生涯についての特集が連載されていたのですが、そこで若い頃のハスキルの写真がのってまして・・・結構びっくりしてしまいました。なんともまあ、美人な方だったのですねえ。有名になったのが晩年の10年くらいの間ですから、それまでよく見る写真って大体お年を召されてからのものばかりだったのですよね。
しかし彼女の生涯を読むと、非常に苦難の連続だったようです。
過酷な運命を背負わされた佳人って、男としてはそういう話にはちょっと弱いですねえ(自爆)。

さてこの曲、1楽章の最後のカデンツァはハスキルのものです。
実はこのカデンツァが好きで好きで。
ここだけ取り出して聴いてしまうときもあるのです(苦笑)。
特に最後に音階が上昇していった頂点でカデンツァが終わった直後にマルケヴィチのバックが劇的に煽ってしめるところがなんとも感動的なのです。
演奏そのものはそんなに大仰な表現でもないのですが、ここを聴くたびに興奮してしまいます。
ハスキルって、カデンツァの部分だけとは言え、作曲の才能も大したもんですね。結構、聴かせどころのツボを押さえたカデンツァだとうぐいすは思うのです。
はっきり言って、このハスキルのカデンツァでないと1楽章を聴いた気がしないのです。

2楽章・3楽章もやはり慈しむように音を紡いでいきますね。
どちらかというと、ハスキルの本領発揮は1楽章よりも2・3楽章かもしれません。
マルケヴィチのバックも好サポートだと思います。
モーツァルト : ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番、第24番

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コメント(4件)

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うぐいすさま お早うございます

ハスキルのモツアルト
懐かしい感じです。
CD時代になってから聴いておりません。
どんな音だったかな、と思い出そうとしていますが〜。マルケヴィッチの伴奏だったんですね、これは強烈かもしれませんね。

ハスキルと話が違うのですが、タワーで、ハイドシェックのモツアルト・ピアノコンチェルト集、大昔に録音したものの復刻盤が出ているのを発見して、すぐに注文したのですが、廃盤で手に入らないとのこと;; 残念無念です〜

ミ(`w´)彡 
rudolf2006
2008/03/05 04:01
うぐいすさん、こんにちは。

ハスキル、いいですね。知的かつ一抹の暗さがあって、決して品を失わない演奏は一時代を代表するピアニストだと思います。スカルラッティも非常にすばらしいと思います。
うぐいすさんの言われるように、若い頃の美しいこと!才気を隠した病弱な感じも相俟って私も虜になりました(笑)。コルトーのお弟子さんで、リパッティよりも大きかったという人もありますね。

演奏に関してですが…同曲は交響曲40番と同じでなかなか気に入った演奏に巡り会えません。昔、ルフェビュール・フルトヴェングラーが非常に良かったのですが、CDの音は明らかに違います。ハスキルではズヴォホダ(ウェストミンスター)盤が気に入っていました。実はマルケヴィッチ盤は24番同様やり過ぎの感があってどうしてもダメですね。手許にあるミュンシュ盤とは燃え方が違う気がします(笑)。カーゾン・ブリテン盤はまったく違った方向での名演ですね。日常聴いているのはグルダ・アバド盤です。最近聴き直して驚いたのはゼルキン・セルです。rudolfさんの片棒を担ぐわけではありませんが、ゼルキンのモーツァルトは私にとって新発見です。
ezorisu
2008/03/05 10:43
rudolf2006さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

マルケヴィチの指揮がハスキルの演奏と傾向が違いすぎてて(笑)、確かにバランス感覚という意味ではどうかとも思いますが、うぐいすは意外とそのミスマッチな感じを楽しんでます。

ハイドシェックのモーツァルトですか。なかなか良さそうですが、廃盤ですか。うぐいすもちょっと残念ですね。
うぐいす
2008/03/05 21:43
ezorisuさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

ルフェビュール/フルトヴェングラーのは、実は今回のエントリーで少し触れようかなあと思ってましたが、やっぱりハスキルに絞っておきました。
ルフェビュールもなかなかの熱演ですね。この演奏、フルトヴェングラーのデモーニッシュな魅力も満載です。ただ、あまりに劇的過ぎて、モーツァルトとしてはどうかなあとも思ってしまいました(若い頃は好きだったんですが)。

グルダ/アバドもいいですね!でも、うぐいすはやっぱりハスキル盤を聴くことが多いですねえ。マルケヴィチはともかくとして(笑)、ハスキルの細やかなタッチと、カデンツァを聴きたくてよく取り出します。(という割には、ここでのマルケヴィチの演奏も言うほど嫌いでもないんですけどね。)
うぐいす
2008/03/05 22:02

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