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zoom RSS バルトークのオケコン!(管弦楽のための協奏曲)<PA-110>

<<   作成日時 : 2008/03/26 22:14   >>

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本日は久しぶりにバルトークの管弦楽曲を聴いてみたくなりました。
「オケコン」の略称でも呼ばれる、「管弦楽のための協奏曲」です。

実はこの曲、人によってはバルトークの最高傑作と称されているようです。コンサートでの演奏機会も非常に多いですね。
確かにわかりやすい!おそらくバルトークの他のどの曲よりも入りやすい曲でしょう。
最近はバルトークといえば弦楽四重奏ばっかり聴いてましたので、久しぶりにこれ聴いたら後期ロマン派の曲を聴くような感覚でした(笑)。なんて美しく、カッコいい曲なんだと。

人によっては前衛的な色が薄れたこの作品をバルトークの健康状態の悪化による才能の衰え、という人もいるようですが、うぐいすはそうは思わないです。結構素直に楽しんでます。
っていうか、ホントにおもしろいし。

もっとも、たしかにアメリカに渡った後しばらくのバルトークはめっきり創作意欲をなくしてしまったようですね。
この曲で再び意欲が戻ったようですが、それは皮肉なことにすでに白血病を患うようになっていまして残された時間はほとんどなかったようです。その後、完成させた曲は無伴奏ヴァイオリン・ソナタくらいで、オーケストレーション以外は完成したピアノ協奏曲第3番と、未完のヴィオラ協奏曲を残し、この世を去ります。

でも、「オケコン」はそんな病魔に侵された状態で書かれた曲とは思えないような、バルトークにしては非常に活気もある、親しみやすい曲です。
1楽章はとにかくカッコいいですね。金管が特に目立ってカッコいいです。
2楽章の木管楽器の掛け合いなども無邪気で楽しいです。
3楽章は少々悲劇的な要素が強い、訴えかける力の強い曲です。
4楽章はショスタコーヴィチの交響曲7番(レハールの「メリー・ウィドウ」から引用した部分ですね)のテーマをもじっているのでも有名ですね。なかなかにユニークな曲です。
5楽章もいいですね!とくにトランペットのソロやホルンの咆哮がまたカッコいい!

今日聴いた演奏は、フリッチャイ/ベルリン放送響(1957)、モノラル録音です。
フリッチャイに白血病の症状が現れる前年の録音ですね。
ある意味、本来のフリッチャイの本領が発揮された最後の頃の演奏じゃないかと思います。

フリッチャイ、白血病による休養から復帰した後はものの見事に変貌を遂げていますね。
以前、うぐいすのブログでもそのあたりのことは書いたことあるので割愛しますが、うぐいすはどちらかというと白血病に侵される前のフリッチャイが好きなのです。

ちなみに以前のエントリーは下記のリンク。

フリッチャイの変貌

上記の、以前のブログでも触れていたのですが、病魔に侵された後のフリッチャイの演奏は否定していません。
あくまでうぐいすの好みでは前の方が・・・というお話です。

トスカニーニばりの、生き生きとした生命力を感じさせる、キビキビとした小気味のいいリズム感がたまりません。
オーケストラの特性にもよるかもしれませんが、きらびやかになりすぎず、何気にほの暗い音色なのが、根暗なバルトーク(笑)にぴったりかなあとも思います。
ベルリン放送響はさすがに一流オーケストラと比べてしまうのはちょっと厳しいですが、でも、フリッチャイのコントロールが効いていて、うまく統率されたなかなか聴かせる演奏になっています。

うぐいすが思うに、ショルティとかライナーとか、シカゴ響みたいなきらびやかで最高のテクニックを持ったオケを振っている演奏も魅力的ではあるのですが、ちょっと洗練されすぎてうますぎ(笑)という感じもして、どうなのかなあとも思ってしまいます。
本来、もっと泥臭い感じの曲じゃないかなあと。
(本来は委嘱したのはボストン響の指揮者だったクーセヴィツキーですから、そこでの演奏を想定して書いていたとは思います。でも、バルトークの曲の特質としてどうかなあ、ということです。)

といいつつ、フリッチャイの演奏もかなり洗練された演奏なわけですが(笑)、オケが微妙に暗い音色で、しかも少々ローカル(笑)な泥臭さもあるので、そこがなかなか味わいがあるのですよ。
でも、フリッチャイの要求に応えて結構がんばってます。
金管なんてなかなかカッコいいのです。

しかし、・・・ええ〜っ、これも今は廃盤?amazonでは中古(というか、マーケットプレイス)で残っているようですが。
「弦チェレ」は他のカップリングでまだ生きてるのになあ。
Bart?k: Concerto for Orchestra / Fricsay
Bart?k: Concerto for Orchestra / Fricsay

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コメント(4件)

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最近一年以上、弦楽四重奏に没頭しているとはいえ(苦笑)、フリッチャイのバルトークを買い逃がしてしまいました(涙)。
オーケストラビルダータイプのハンガリー系の指揮者がとても好きですが、フリッチャイはオペラ(殊にモーツァルト!)でも抜群の手腕を兼ね備えていたと思います。
それでも、演奏の傾向の違いの境界線(大病)はうぐいすさんのブログを拝読して初めて知った次第です。(以前にも書いた記憶があります…(汗)。)
因みに、シカゴ響が好きな私でも、このバルトークの曲では世評高いライナー盤は音質が古めかしく、ショルティ盤は線が細すぎると思います。
断然ドラティ(またしてもハンガリー系)&コンセルトヘボウなのですが(笑)、うぐいすさんが仰るように、ローカルな土俗感を欲しているのだと思います。
凛虞
2008/03/26 22:51
うぐいすさま こんばんは

バルトークのオケコン、一度だけ演奏したことがあります。「不思議なマンダリン」ほど難しくもなく、演奏効果も上がる良い曲ですね〜。
ですが、久しくCDを聴いていません。
LP時代にどこの演奏を聴いていたのかなって、思い出そうとするんですが、ダメですね、爆〜
CDは、オーマンディ・フィラデルフィアのものを持っていますが〜
フリッチャイは、まったくと言っていいほど、聴いたことがないです、今後の課題です〜

ミ(`w´)彡 
rudolf2006
2008/03/26 23:08
凛虞さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

どうも最近うぐいすのとりあげるものは廃盤ばかりのようです(苦笑)。でもまさかこれが廃盤になってるとはなあ・・・フリッチャイ、一時期、結構発掘されてたので、また埋もれる演奏が出るとは想定してなかったです。

ショルティ/シカゴ響の演奏、確かに線が細い感がありますね。世間では最も評判が良いようですが、なんとも物足りなかったのですよ。ライナーは解釈に多少クセもありますしね〜。そういう意味ではドラティは確かに素直に聴ける演奏だったと思います。

フリッチャイ盤はでも、またそのうち再発するんでは?と勝手に思ってます。味のある、なかなかいい演奏ですしね。
うぐいす
2008/03/26 23:30
rudolf2006さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

うぐいすは逆に、rudolf2006さんのお気に入りのひとつであるオーマンディに疎いのです・・・(苦笑)。オーマンディの頃のフィラデルフィア管は非常にきらびやかな音色で、やはりこの頃が全盛期だったかもしれませんね。ただ、この頃のアメリカのオケはシカゴ響はよく聴いたのですが、他にはすすんで手を出すことが少なくて、すごく限定的な曲しか知らないのですよ。ここはうぐいすも課題ですね〜

しかし、バルトークを演奏されたことがあるなんて、かなりハイレベルですね。学生時代のオケの金管連中は、時々遊びで5楽章を吹いてましたが、弦楽器はなかなか難しくて敷居が高かったです。木管も結構難しそうでしたよ〜!
うぐいす
2008/03/26 23:53

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