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zoom RSS ハンガリアン・ロマン:バルトークのピアノ協奏曲第3番<PA-124>

<<   作成日時 : 2008/04/26 22:08   >>

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今日は午後から雨でした。
なんとなくメカニカルっぽいけど、しっとりした曲を聴いてみたくなりました。
そこで、バルトークのピアノ協奏曲第3番です。
ブログの閲覧数は下がりそうですが(笑)。

この曲は、晩年にアメリカに渡った後に書かれたもので、元々、ピアニストであるディッタ夫人の誕生日プレゼントとして書かれていたようですね。
しかし、バルトークは3楽章最後の17小説のオーケストレーションを残して他界してしまいました。
残りは知人であるシェルイが補筆して完成させたとのこと。
この曲は幸いに、楽譜などにバルトークがほとんど指示を残してあったため、それを当てはめていくだけで終わったそうです。

この曲は調性感が明確で伝統回帰している傾向があるため、先鋭的な人からは「退嬰的」と言われてきたようです。
確かに聴きやすいですね。
1,2番あたりになると、もっとバーバリズム的に打楽器やリズムに特徴があり、刺激的な響きも使われていますが、3番は結構普通の感覚で聴いてしまいます。

1楽章の冒頭、ざわざわ蠢いている弦楽器にのって、ピアノで印象的な旋律が奏でられ、オーケストラに展開されていきます。
なんというか、このあたりからしてうぐいすはロマン派、たとえばリストあたりの雰囲気を感じてしまいます。
そういえばリストもハンガリーの作曲家でしたね。

それになんといっても!!!2楽章の澄み切ったロマンチックな雰囲気がうぐいすは大好きなのです!
バルトークの曲は今でこそ普通にその騒がしいリズムや不協和音も聴けるようになってますが、そんな今でも、この2楽章を聴いていると素で「ホッ」としている自分がいます(笑)。
この曲を初めて聴いたのは確か学生時代でしたが、そのときはホントにバルトークの音楽かと耳を疑ってしまいました。
なんて清らかで静謐な世界なんでしょうか!

3楽章はリズミカルで非常に動きのある曲ですね。ノリのよい、舞曲風な音楽です。

よく聴く演奏はアンダとフリッチャイ指揮/ベルリン放送響のものです。
アンダはエルンスト・フォン・ドホナーニに師事したそうですが、バルトークからもピアノの教えを受けたそうです。
非常に明晰かつしなやかに音を紡いでいくピアニストですね。
それでいて技巧的な部分は微塵も不安定さを感じさせません。なかなかの実力派の演奏家です。
3楽章の最後のダイナミックな部分も、非常に聴き映えがしてカッコいいのです(笑)。技巧的に難しそうなところも全然そう聴こえないですね。
一方で弱音の表現も凄いですね。2楽章の澄み切った響きはなかなか出せるもんではありません。

惜しむらくは、その短い一生(享年54歳)でしょうねえ。もうちょっと長生きしていたら、もっと名を馳せていたと思うのですが。
そういえば、この演奏のバックのフリッチャイも早逝ですね。

フリッチャイはこの演奏、すでにその短い一生の晩年になります(1960年録音)。白血病が発症した後の演奏です。
うぐいすは、フリッチャイの演奏はどちらかというと病気発症前のキビキビした頃のものが好きなのですが、でも今回のこのバルトークの演奏に関してはさすがにすごいと思います。
ウィーンフィルとのライブのブラ2と、このバルトークは晩年のフリッチャイでは例外的に好きな演奏ですね。
特に2楽章の磨きぬかれた響きと歌い込まれる旋律を聴いていると鳥肌が立ってきます。各フレーズを噛みしめて歌い込んでいくような演奏です。
病気以前のフリッチャイではこうはいかなかったかもしれません。
一方で、3楽章は持ち味のリズム感も素晴らしいです。以前のキビキビした感じに、ほどよいマイルドさが加わっていてそのバランスがなかなかいいですね。

このCD、第1番・2番も超絶的な名演なのですが、それはまた何かの機会にいたしましょう。
(といって、取り上げてない演奏が過去にもあるのですけどね・・・)
Bart?k: The Piano Concertos / Anda, Fricsay, Radio Symphony Orchestra Berlin
Bartok: Piano Concerto 1-3

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさん、こんばんは!
ご紹介のAmazonのサイトを見てビックリ、このアンダ&フリッチャイの録音、今ではCD1枚、1,000円未満で購入できるのですね…隔世の感があります(このコンビによるバルトーク、もう一つ「ラプソディー」といったようなものがあったような記憶がありますが…。)
この第3番、四半世紀以上も前に、「繊細で美しい曲」と旧友が言っていたことを思い出しますが、うぐいすさんの仰る「清らかで静謐な世界」がかえって不気味に思えてしまい、第1番&第2番に逃げていた記憶があります(苦笑)。
蛇足となりますがw、第1番&第2番といえば、当時ポリーニ、アバド&シカゴ響の録音を、「完璧すぎて息苦しくて嫌い」と暴言を吐いていたことを思い出しました。若気の至りです(爆)。
凛虞
URL
2008/04/26 23:20
凛虞さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

最近、CD安くなってますね〜。同じシリーズでケンプのベートーヴェン4大ソナタとか、クーベリックのスラブ舞曲集とかもそんなもんでした。昔じゃなくて今買えたら良かったですねえ(苦笑)。

しかしこの曲、清らかでかえって不気味ですか(笑)。確かにいつものバルトークを知った後にこれを聴くと、「バルトークはホントは何を考えてるのかな?」とドキドキしてしまうときもありましたが。でも、うぐいすは単純に何も考えずに楽しんでましたよ〜。

あと、ポリーニのは完璧すぎて息苦しいというのはある意味正しいと思います(笑)。同じくらいの時期に録音したベートーヴェンの後期ソナタもそう思いますし。ただ、そういうのも嫌いではないですけどね〜。
うぐいす
2008/04/27 01:11
うぐいすさま お早うございます

バルトークのピアノコンチェルト
私にとってはこれからの分野です。
ゼルキン師が確か2番のコンチェルトを録音していたのですが、確か購入したのが、今年に入ってからではなかったかなって思います。
そうそう、バルトークのカルテットも、これからです、爆〜。

良い演奏をいつも紹介していただくのですが、そのすべてを購入できるわけではないので、そのいずれを手に入れようかと、迷う日々です、爆〜。

ミ(`w´)彡 
rudolf2006
URL
2008/04/27 06:13
rudolf2006さん、おはようございます。
コメントありがとうございます。

ゼルキン師のバルトーク、rudolf2006さんも2月にエントリーされてましたね(1番)。確かにおもちゃ箱をひっくり返したようなリズミカルな曲です。バルトークは他の曲でもそうなのですが、その1番もピアノを打楽器的に使用して効果をあげてますね〜。

今回の3番は1、2番とは一線を画していて、かなり調性感のある曲なので結構聴きやすいです。アンダ/フリッチャイ盤は演奏も良いしなかなかお手ごろ値段なのでお薦めですよ!
うぐいす
2008/04/27 12:17

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