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zoom RSS 端正かつ情熱的な名演!ナットのベートーヴェンピアノソナタ第32番<PA-134>

<<   作成日時 : 2008/05/16 22:22   >>

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さてさて、本日はベートーヴェンのピアノ・ソナタです。
ついにナットの全集を入手してしまいました。
手初めに後期の30〜32番を聴きましたが、今回のエントリーは32番についてです。
こりゃあ、聴いて衝撃!ガ〜ンと頭を殴られたような感じです。

凄い!凄いなあ、ナット!

こんなに凄い演奏だったのですね。今までなぜ聴いてなかったのでしょう。

若い頃は、なんとなくその評判からバックハウスやグルダの方に興味が行ってしまったのですよ。
ナットの名前はベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集になると必ず耳にしたのですが、モノラルだし、とりあえずは有名どころのステレオ盤を聴いてみようと、スルーしてたのですねえ。
まあ、フランスのピアニストという先入観もあったかもしれません。

で、以前ギレリスの「月光」のエントリーのときに書いたとおり、いまやバックハウスは立派な演奏だと思いつつ疎遠になってしまい、グルダはその芸風がどうにもなじめずにすっかり聴かなくなってしまいました。
逆に、若い頃はいまいちピンと来なかったブレンデルの演奏をよく聴いてたりします(笑)。

さらに、ブレンデルとはまた違った演奏が欲しくて、ナットを入手したのです。安かったし!(例のHMVの輸入盤3点で、約4000円!)・・・またamazonより安いですね(苦笑)。

これは非常に良い買い物をしました。その音の強弱、ダイナミクスの激しいこと!でも、リズムやテンポは弾き崩してないのです。変にルバートをかけすぎることもなく、音楽の曲想に合わせて動いていく、非常に自然な流れです。
それでも結構、大胆な演奏だと思うのですが、意外と音のバランスや構成とかがはっきりと聴こえてきて、ダイナミックに鳴らしている割には音が濁らないのですよ。

ナットはピアニストとしては指が短かったらしく、運指をいろいろ工夫をこらして独自の奏法を確立していたみたいです。確かに技術的にはたまに苦労を感じさせる部分もありますが、でもこの演奏、あんまりそういうところは気にならないです。

いやあしかしそれにしても、フォルテが非常に力強く情熱的でたくましい!
それでいてギレリスのようにド〜ンと刺激的になることはありません。
録音のせいもあるかもしれませんけどね(笑)。でもその録音のとり方がまた絶妙な気がします。

もう1楽章は圧倒されっぱなし!2楽章の中間部、ジャズ風(笑)に降下して低音をかき鳴らす旋律もたまらないですね。
また、弱音部の端正な表現もすばらしい!

なんか、凄く情熱的で激しい演奏なのに、聴き終わった聴後感がとてもさわやかで疲れません!
最近疲れてるのかなあ。ブレンデルやナットのようなベートーヴェンが大好きです。
ナットのベートーヴェンは、うぐいすにとっては運命的な演奏になってしまったかもしれません(笑)。

ちなみに・・・ゼルキン師のベートーヴェン選集も注文してしまいました(笑)。まだ来てませんが。ケンペのコヴェントガーデンの指環と一緒に来ると思います。
我ながら、なんともバラバラな嗜好(笑)。

P.S.
ちょっとした機会があって、シュナーベルの「ハンマークラヴィーア」と「熱情」を聴くことが出来たのですが・・・うぐいすはシュナーベルのベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集は買うことはないと思います。
この弾き崩しにはさすがに参りました(苦笑)。
Beethoven: Les Sonates pour piano
Beethoven; Complete Piano Sonatas

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさま お早うございます(こんばんは)

ナットのベトベン 良さそうですね〜 (^o^)
ゼルキン師のものも注文されたとか
昨日、クリーヴランドのベトベンの全集、ズスケ盤の15番、それにカーゾンのボックスが届きました (^o^) ズスケ盤、クリーヴランド盤に関しては近々ブログに書きたいと思っています。

ケンペ盤のリンク、欲しいのですが、ハイティンク盤を注文したばかりで (^_^;)
悪魔のような囁きですね、爆〜

ミ(`w´)彡 
rudolf2006
URL
2008/05/17 02:39
うぐいすさま、ご無沙汰しております、いつも拝見させていただいております。うぐいすさまのナットのベートーヴェン体験と演奏からお受けのご印象、私とまるで同じです。私もフランス系ピアニストということで敬遠していたのですが、友人から「ベートーヴェンの全集ならナットを聴け!」と言われ半信半疑で聴いてみて、のけぞりました。先日、まったく無視していた中期の「悲愴」を聴いたときも、熱のこもった演奏ながら、格調の高さを失わない素晴らしい演奏だと感じました。今後はシューマンあたりも聴いてみたい所存で、ナットのEMI全集を聴いてみたいです。
jsbach
URL
2008/05/17 07:11
rudolf2006さん、おはようございます!
コメントありがとうございます。

ナットは期待以上の演奏でした。今のうぐいすの好みにフィットしたようです。落ち着いた味わいを楽しみたいときはブレンデル、情熱的なものを聴きたいときはナットといった感じになりそうです。あとはゼルキン師の演奏にも期待です。

クリーヴランドQとズスケQも届いたのですね!特にズスケQの15番はまだ聴いてないこともあり、これらの演奏をrudolf2006さんがどうお感じになられるか、ご感想が楽しみです。
うぐいす
2008/05/17 09:18
jsbachさん、おはようございます。
ご無沙汰しております。コメントありがとうございます。

jsbachさんの「悲愴」シリーズ、楽しく拝見させてもらってます。ナットの演奏は衝撃的でした。うぐいす的にも、「横綱級か大関級と言えよう!」という感じですね(笑)。情熱的な演奏ながらも造形が崩れないのが凄いです。ちなみに、実は購入の際にナットのEMI全集にも一瞬興味を惹かれたのですが、価格の安さに負けてベートーヴェン全集としました(笑)。
うぐいす
2008/05/17 09:39
うぐいすさん、こんにちは。

ナットは未聴です。一度聴きたいと思っているピアニストです。ベートーヴェンのピアノソナタは難しいですね。ブレンデルが私には合いません。音は綺麗なのですが、深刻ぶってる感じがします。シュナーベルは誰よりも録音が悪い!ご指摘のように副題付のソナタは特に弾き崩しが目立つかもしれません。そこが分かれ目ですね。32番(特に第2楽章)のテンポは私にとっては絶妙です。正反対に端正なソロモンからなかなか逃れられません。

私が秘かに通う中古店でズスケの12番・13番、ゼルキンの30〜32番(最後期)、シェリング・ヴァルヒャのバッハソナタ等々が出ていました。この店の価格は非常に良心的!たとえばマリナーのフィガロ全曲輸入盤が1,500円!。明日にでも買っておこうと思っています。
ezorisu
2008/05/17 11:52
ezorisuさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。

シュナーベルの全集、値段も安いし興味津々だったのですが、聴いてみて撃沈でした(汗)。ベートーヴェンのピアノ・ソナタであのタイプの演奏はどうにもダメなのです。ブレンデルのは確かに好悪分かれると思いますねえ。でも、その「深刻ぶってる」ところが良かったりして(苦笑)。うぐいすは若い頃、それも含めてイマイチと思ってたんですが、最近は結構好きなのですよ。ちなみに、最近ソロモンにもちと興味が出てきました。
うぐいす
2008/05/17 12:44
うぐいすさん、こんにちは!
ナットのベートーヴェン全集、私も大好きです。絶品です。曲による出来不出来の差もないと思います。
ついでながらナットのシューマン作品集、これが物凄く良いですよ!!
アルトゥール
2008/05/17 13:09
アルトゥールさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。

1番や「悲愴」、「テンペスト」「熱情」等、初期や中期の作品も徐々に聴き出してますが、確かに出来不出来の差が少ないです。全集としてこれほど質の高い演奏がまとまっているものって、あんまりないような気がします。ナットのシューマンもいいのですか。値段が倍くらい違うのでEMI全集を買うのは見送ったのですが、こちらを買っといた方が良かったかもしれませんねえ。
うぐいす
2008/05/17 13:55
うぐいすさん、こんばんは!
コメント欄に常連の皆様が名を連ねていらっしゃるので、私も末席を汚します(笑)。
悪魔のささやき…うぐいすさん、ベートーヴェン全集、中古店に売って、EMIの15枚組買っちゃいましょう(激爆)。
凛虞
URL
2008/05/17 21:55
凛虞さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

それにしてもキッツ〜!rudolf2006さんに変わって悪魔のささやき返しでしょうか(笑)。ナットのシューマンって、今のところEMI全集にしかないんですよね〜。いやいや、また「あるモノ」を購入する決意を固めたところだし、ここはまだ気を確かに持たせてもらいますよ(笑)。

そもそも、最近始まった凛虞さんのショスタコーヴィチ特集、今回からご紹介の演奏はおそらく全てがうぐいすの未知の世界になりそうで今もってコメントできてないのですが、これこそ「囁きシリーズ」の始まりのような気がしてしょうがないのです(爆)。これは壮大な釣りなのでしょうか(爆笑)。
うぐいす
2008/05/18 00:06
うぐいす様、はじめまして!

今、ナットのベートーベン、ハンマークラヴィーアを聞いております。

下記のサイトから、mp3でダウンロードして、itunesで聞いております。
http://www.yung.jp/yungdb/op.php?id=775

アンドレ・シャルラン氏が、ワンポイントマイクで収録した逸品とか.....

素晴らしい演奏と録音ですね。
感心しました。

ラックスマンのUSB-DAC DA-200を使って、クリプトンのKS-1HQMというアクティブスピーカーで聞いております。

心の奥まで染み込んでくるような演奏ですね。

リッキー
2011/06/19 10:19
リッキーさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

ナットのベートーヴェンは端正ながらもその男性的で力強いタッチが凄いですね!特に後期のソナタは感心する演奏が多いです。録音も絶妙だと思います。
うぐいす
2011/06/19 21:55

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