Cla_PA!(クラシックパーキングエリア)

アクセスカウンタ

zoom RSS 硬質で巨大なスケール感!R.ゼルキンの「ハンマークラヴィーア」<PA-136>

<<   作成日時 : 2008/05/19 22:34   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 6

実はそろそろですね〜、ベートーヴェンのピアノ・ソナタのエントリーはしばらく間隔あけようと思っていたのですよ(苦笑)。弦楽四重奏の次のエントリーも決めていたし。でも、この演奏は今のうちに触れておかずばなるまいと思ったのです。それが、R.ゼルキンの「ハンマークラヴィーア」です。
何が凄いって、これがまたとんでもないスケール感のある演奏ですね!まさに「仰ぎ見るような大きさと言えよう」(笑)という感じです。
(何で某音楽評論家調かは意味ありません)

この曲の1楽章って、結構早めの演奏が多かったりします。
ブレンデル・ナット・ポリーニ等々・・・
うぐいすの知る限りでは、1楽章を遅めのテンポでジックリやってるのはギレリスとバックハウス、それと今回取り上げるゼルキンでしょうか。

でも、バックハウスは結構、曲想にあわせてテンポ動かしてます。なので重厚ではありますが、スケール感は思ったほど感じられなかったりします。
ギレリスのスタジオ録音はスケール感の感じられる演奏ですね。
いつものように強打していますが、でも弱音部とかは相変わらず綺麗で、透きとおった響きで流麗な音楽です。なので、スケール感がありダイナミックな力感もありつつ、どこか気品も感じさせます。

それらに対してゼルキンですが・・・この曲に関してはギレリスよりも鋼鉄のピアニストというのが相応しいのではないかと思えるほどのガッシリした演奏です。
音は弱音部も含めて、一貫して硬質で無骨です。強打音も容赦なく打ち込んできます。変に柔らかくなってしまうところはもちろんありません。しかも一貫して遅めのテンポで、あんまり動きません。
一音一音、踏みしめていくような演奏です。
もしかして、クナッパーツブッシュがピアノ弾いたらこんな感じ?とか思ってしまうくらい無骨かつ素朴でスケール感たっぷりの演奏です。

ハンマークラヴィーアでここまで巨大な演奏を聴いたことなかったので、圧倒されました。
続く2楽章がなんとも早めのテンポで鮮やかに曲想を変えてるのがまた心憎いですね。無骨な音はそのままですが。

で続く3楽章、これがまた朴訥な音ですね。他の演奏者は幻想的な曲想にしたり沈み込んでいく感じだったりするのですが、ゼルキンはあくまで素朴です。飾らない感じというのでしょうか。
4楽章も1〜3楽章で書いた内容とほぼ同様です。硬質で素朴に音を紡いでいきます。

全曲通して非常に聴き応えのある演奏です。
うぐいすは特に1楽章にやられてしまいました(笑)。少なくとも1楽章だけはどの演奏よりも圧倒されました。
こりゃすごいですわ。

でも演奏が凄すぎて、いつも聴くのは疲れるかもしれませんね〜。
このゼルキンの演奏を聴いた後にブレンデルの演奏聴いてみたのですが、なんとも耳障りのいい演奏ですねえ!
まあ、感動というのとはちょっと違うのですが、いつも何気に聴くならブレンデルのは最適ですね。なんか、「いかにも」というベートーヴェンとは違いますから(笑)。
一方、本腰入れて「ハンマークラヴィーア」聴きたいときはゼルキンですね。
まあ、TPOにあわせて聴いていくということで。

相変わらず、amazon高いなあ・・・

Beethoven: The Great Piano Sonatas
Beethoven: Piano Sonatas

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさま お早うございます

私事で疲れ切っております。
それで、ゼルキン師のベトベン、後期の3曲のピアノソナタを聴いています。

ゼルキン師の「ハンマークラヴィア」中学生の私が親から買ってもらった、最初のLPです、爆〜
まったく分かりませんでした。ですが、凄いな、ということだけは分かりました。

この録音は、生前に販売を許した録音で、その頃のLPには詳しい解説が載っていました。ゼルキンが何度生まれ変わっても、ベトベンの全集はできない、と。録音しても「これはベトベンの音ではない」という理由からリリースを拒絶されてばかりだったとか〜。

この曲 いつも聴けるわけではありませんが、最近はようやく緩除楽章が少し分かりかけています〜。

ミ(`w´)彡 
rudolf2006
URL
2008/05/20 04:56
うぐいすさま
おはようございます。
ゼルキン師のハンマークラヴィーア・ソナタは凄い演奏ですよ。硬質な音が絶対濁らないところがまた凄いと思います。
重厚型のベートーヴェンとしては、最高の演奏ではないでしょうか。
アルトゥール
2008/05/20 06:55
うぐいすさん、こんにちは。

ハンマーグラビーアは現在HMVでギレリス盤を取り寄せ中です。同曲で今まで聴いたのはブレンデルとバックハウス、シュナーベル、それにソロモンです。ここでも現在まで聴いているのはソロモンです。所謂「アポロ的演奏の極致」(これも某評論家の表現)です。先ずはギレリスを聴いてみようと思いますが、それほどの演奏であればゼルキンも聴いてみたくなりました。先ずはちょうどrudolf2006
さんが今朝のブログで上げておられた後期の3曲からですね。
妻が「クラシック(特にブラームス)を聴く人には気難し屋が多い」(私はその典型かも…)と言っていましたが、rudolf2006さんのブログを拝見していると「演奏する人には変人が多い」という気がします。ただの無頓着であればまだましですが、周りに迷惑をかけるのは閉口ですね。うぐいすさんの周辺はいかがですか?
ezorisu
2008/05/20 11:29
rudolf2006さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

「ハンマークラヴィーア」はいまでこそ聴きますが、初めて聴いたとき、うぐいすもよくわかりませんでした。1楽章冒頭のつかみから「何事?」って感じでした。3楽章はもうなんていうか、人間の精神の内面に入り込んだ孤高の世界という感じですね。ゼルキンの「ハンマークラヴィーア」はうぐいすが知る限り、もっとも「ベートーヴェン的」な意志の強さを感じる演奏でした。

ちなみに、後期の30〜32番はナットも凄いですよ〜!特に32番はうぐいすの一押しです。

ゼルキンがベートーヴェンのソナタのいくつかのリリースを拒否していたというお話は聴いたことがありますね。「ハンマークラヴィーア」は納得されてたようですが、確かに「ハンマークラヴィーア」は飛びぬけて違うなあ〜、という感じがしましてエントリーした次第です。
うぐいす
2008/05/20 21:39
アルトゥールさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

ゼルキンのピアノ、確かに音が濁らないですね。音がクリスタルのように硬質で、余計な響きがないですね。音色の美しさとか情とかに流れていかないので、音楽の構成がわかりやすいです。他の演奏だと激流に飲み込まれるスリルとか、はたまた音色をじっくり味わう感じだったりしたのですが、この演奏でやっと曲の「骨格」が見えた感じがするのですよ。非常にクリアでスケールが大きいので、圧倒されました。これも含めて最近はなんか、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ漬けになってます。
うぐいす
2008/05/20 21:41
ezorisuさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

ギレリスの「ハンマークラヴィーア」もいいですよ。ただ、うぐいすはギレリスの「月光」の3楽章のような演奏を想像していたので、そういう意味では肩透かしを食らったような感じでした(苦笑)。とてもスケールが大きく音の処理も柔らかいです。緊張感というよりは、むしろ風格すら感じられるという意外な演奏でした(ほめ言葉です)。その代わりに、ゼルキン盤で硬質な響きとガッシリした構成感を味わっています。

やはり、楽器演奏者には変人が多いと思われますか?実はその通りなのです(苦笑)。うぐいすも昔、学生オケにいた頃はいろんな人見てきましたし。っていうか、うぐいすも変人か(笑)?
rudolf2006さんの今のご苦労も普通に理解できてしまったりして。うぐいすは最近は演奏から遠ざかってるので、結構落ち着いてますね(苦笑)。気の合う人間同士が集まったときは凄く楽しいんですけどねえ・・・
うぐいす
2008/05/20 21:45

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
硬質で巨大なスケール感!R.ゼルキンの「ハンマークラヴィーア」<PA-136> Cla_PA!(クラシックパーキングエリア)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる