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zoom RSS ロマン滴る抒情性:ラフマニノフの前奏曲嬰ト短調Op.32-12<PA-142>

<<   作成日時 : 2008/05/31 21:20   >>

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今回は我ながら自分らしからぬ選曲ですね(笑)。
久しぶりにリヒテルの、かの有名なソフィア・ライブ('58)で聴きました。

うぐいすは普段はラフマニノフってあんまり聴かないのです。
まあ、ピアノ協奏曲2・3番あたりはなんとか聴いてもいいかな〜とは思いますが、それ以外の曲はなかなかどうにも・・・
交響曲やチェロ・ソナタ、ピアノソナタなど、どの曲もなかなかロマンチックで面白いのですが、逆にそれが曲者で、時々、ロシア的なロマン性が実に「濃厚」で息が詰まりそうになるのですよ。
ピアノ曲になるとそれに加えて超絶的な技巧を披露する曲なども出てきますので、聴いていて疲れてしまうのですよ。

ラフマニノフの「24の前奏曲」は、小品が集まっていることもあって比較的聴きやすいかもしれません。でも、曲によってはなかなかロマンチックでこってりとしてたり、技術的にゴージャスなつくりになっていますし、まあ、曲によりけり、ですね。

この前奏曲集、作品3の2の嬰ハ短調と、作品23、作品32の3つの作品を集めたもので、もともとひとつの作品としてまとめられたものではないのですね。
でも別々でも、24のすべての調性を全24曲に振られています。
まあ、そこら辺は意識して作られているようです。

一番有名なのは作品3の2:嬰ハ短調と、作品23の5:ト短調でしょうか。
作品23の5は演歌調のリズム(笑)ではじまるなかなか濃厚な曲ですね。
しかし、この「ズンチャカチャッチャ、ズンチャ、ズンチャ」というリズム、アシュケナージやギレリスあたりだとずいぶんと洗練されて聴こえますが、本家本元のラフマニノフの演奏はより「演歌」に近い歌い方で、なんとも妙な気持ちになります(笑)。
嫌いではないんですが。

それら前奏曲集中でも、うぐいすが「これは珠玉の名品!」と思う曲が、今回のエントリーの嬰ト短調Op.32-12です。
前置きが長くなりましたねえ(笑)。

この嬰ト短調Op.32-12ですが、あんまり前面に出て「名曲!」てな感じで評判を聞くことはないですね。
確かに、ホロヴィッツとか、アシュケナージなどでこの曲の演奏聴くとなんとも大味な感じがするのです。曲を通してずっと、鐘のように連続で音が鳴り続けるフレーズがあるのですが、そこがガラガラうるさい感じがしてしまうのですよ(苦笑)。ちとくどいんですよね。

今回聴いているのはリヒテルのソフィア・ライブです。
「幻のピアニスト」がヨーロッパに出てベールを脱いだ第一歩ですね。
これを境にリヒテルの西側での活躍が始まります。

このライブはどちらかというと「展覧会の絵」のダイナミックな演奏が有名です。ネットで調べてみると、この演奏会がきっかけで、ムソルグスキーのピアノ原典版が再評価され、ここを境に原典版をみんな弾くようになっていったとか。
それまではラヴェルの管弦楽編曲版が圧倒的に有名で、ピアノ版は弾かれてもリムスキー=コルサコフ版の方を弾かれていたらしいです。ホロヴィッツもラベルの管弦楽編曲版をもとにピアノ編曲したものを弾いてましたし。

で、ラフマニノフの前奏曲ですが、うぐいすは実はこのライブの演奏、今まで聴いてなかったのですよ。聴いてたのはもっぱら「展覧会の絵」ばっかりで(苦笑)。
今回も実は「展覧会の絵」のこと書くつもりでいたのですが、続けて聴いたこの曲がすごく気に入ってしまってエントリーを変えてしまいました(苦笑)。

このライブでのラフマニノフ演奏は、とんでもなく繊細かつ幻想的!!!
こんなにチャーミングで水が滴るようなロマンチックで抒情的な曲だったとは!!!
目から鱗が落ちましたよ。
チャイコフスキーの抒情的な雰囲気と結構似てますね。なんとなくチャイコフスキーの「四季」の「舟歌」を思い出してしまいました。
このリヒテルの演奏で初めてこの曲、大好きになりましたね。
リヒテルのラフマニノフは別にCD出てるようなので、入手してみようかなあ。

しかし、今回のエントリー、この演奏の感想よりも他の余談の方が多い気がします。いかに気分で書いているかというのがわかりますねえ(苦笑)。
まあ、スラッと読み流してください(笑)。
ソフィア・リサイタル
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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさん、こんばんは!
リヒテルのソフィア・リサイタルは所有していませんが、嬰ト短調ならばDGのイタリア・ライヴ(1962年)があったはず…と思って、今聞きました(笑)。
今の私には浪漫的過ぎました(笑)。(最近DSCHばっかり聞いているのですから、当然でしょう(爆)。)
その後に、ベルマンの第4番ニ長調(DG)を聞いて、ちょっぴりラフマニノフモードとなったので、「コレルリ変奏曲」を聞いてから就寝しようと思います。
凛虞
URL
2008/05/31 22:25
凛虞さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。
実は凛虞さんの最近のエントリーの傾向を見ていて、この曲でコメントいただけるとは思いませんでした(笑)。というか、この曲ではあんまりアクセス自体増えないかも(笑)。ラフマニノフ、くどいですからねえ。イタリアライヴはロマン的すぎましたか。

ちなみに、前奏曲が全曲揃ってるCDは意外と種類がないんですよねえ。アシュケナージのも嫌いじゃないんで、たまに聴くときってこれなんですよ。ベルマンのニ長調をお持ちなのですか。これも落ち着いた風情があっていい曲ですね。ラフマニノフのこの路線の曲は聴いてみようという気になります。
うぐいす
2008/05/31 23:17
うぐいすさま お早うございます

ラフマニノフ 私も熱心な聴き手ではありません。
吉田秀和さんの「世界のピアニスト」を読むと、面白そうだなって思ったりもしていますが〜。

リヒテル、最近になってようやく聞き出しているんですが、このライヴは知りませんでした。面白そうですね〜
ラフマニノフの自演の録音はないのでしょうか?
それも聴いてみたいですよね〜

ミ(`w´)彡
rudolf2006
URL
2008/06/01 06:24
rudolf2006さん、おはようございます!
コメントありがとうございます。

うぐいすも最近「展覧会の絵」は聴いてなかったので、このCDは久しぶりに取り出したのですよ。
で、たまたまラフマニノフを聴いたのですが、なかなか抒情的な演奏で感心してしまいました。

ところでラフマニノフの自作自演ですが、前奏曲が結構入っている小品集はなくて、「Rachmaninov Plays Complete Recordings」なんていうのが低価格(10枚組、HMVマルチバイ価格で4,400円くらい)であるくらいですね。ピアノ曲のみならず、彼の演奏全てを収めているみたいです。でも今まであんまり聴いてなかったのにこれ買うのはちょっとどうかな〜。自作自演全部揃えちゃうのも結構マニアックですよねえ(笑)。
うぐいす
2008/06/01 08:35
こんにちは。
作品23−5は、ホント演歌ですね。
ロシアのうら若い美人ピアニストがアンコールで弾いたのを聴いたことがありますが、
すっごいパワフルで土臭い演奏で面白かったです。
ロシア人が弾くとああなるのか・・・みたいな感じで。

リヒテルのソフィア・ライヴは名盤ですね。
もう少し録音がよければなお良いのですが・・・。

ところで、ラフマニノフの作品3−2のこの名(迷)演奏はもうご覧になりましたか?
http://jp.youtube.com/watch?v=ifKKlhYF53w
木曽のあばら屋
URL
2008/06/01 16:42
木曽のあばら屋さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

リヒテルのソフィア・ライブ、久しぶりに聴きましたら、「展覧会の絵」のダイナミックさに感心しつつも、そちらはちと粗い演奏なので、むしろラフマニノフの繊細な表現の方により心を惹かれてしまいました。さりげない感じで流れていくのがいいです。でも確かに録音はあまりよくないですねえ。

「Igudesman & Joo」ですか。初めて知りました。面白いですねえ!すばらしい迷演奏です(笑)。あいう発想はなかったなあ・・・でもあの木枠の受け渡しのタイミングとはめ込み、これもかなり修練が必要ですね(笑)。
うぐいす
2008/06/01 21:01

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