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zoom RSS シベリウス・チクルス(番外編・その2):サラステの交響曲全集<PA-151>

<<   作成日時 : 2008/06/19 20:38   >>

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シベリウス・チクルスも一通り完了しました。
そこでいろいろな方のお話とか聞けまして、ずいぶんと参考になりました。
やっぱりこのシリーズやって良かったと、あらためて思います。
たまっちもおかげさまでシベリウス好きになったようです(苦笑)。

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さて、このチクルス中に入手した演奏について、まずはコリンズの演奏を番外編としてエントリーしましたが、その後にまた入手した全集があることにも触れました。
その演奏を(番外編その2)としてエントリーすることをもって、エピローグにかえさせていただきます。

それが今回のエントリー、サラステの交響曲全集です。
フィンランド放送交響楽団の1993年レニングラード・・・じゃなくてサンクトペテルブルクでのライブのものです。
彼の、二度目の全集ですね。

シベリウスの演奏でのお国物というと、ベルグルンドとボーンマス響・ヘルシンキ・フィル(とヨーロッパ室内管)やオッコ・カム、最近ではヴァンスカ/ラハティ響あたりが頭に思い浮かびますね。
今回とりあげるサラステのシベリウス全集ライブ盤も、発売された当初はかなり評判が良かった記憶があります。
でも最近はヴァンスカとかの演奏に隠れているような気もしますね。
一時期ほど、この演奏が話題に上ってきてないように思います。
あらためてネットで探してみると、全集は廃盤のようです(苦笑)。
ばら売りで、入手できる曲は入手できる、といった感じで、まとまった形で揃えるのが困難になってるみたいです。

うぐいすはというと、この演奏が発売された当時(十数年前だったですね)に、「いつか揃えようかな〜」と思いつつ、結局ずるずると来てしまった感じです(苦笑)。
で、この間、何気に中古CD屋さんで物色していたら、この全集が輸入盤と国内盤の2種類放出されてましたので1,700円とお得な輸入盤を入手しました(苦笑)。

この演奏、ライブなこともあって、アンサンブルが粗くなる部分もあるんですが、ひんやりとした風情を持ちながらも明るい音色で素朴な表現、しかも活気のある曲想もバランスよく配合されている好演だと思います。
熱気はあるのですが、やりすぎている感じがありません。
シベリウス演奏としては実にバランスのよい演奏だと思うのです。

で、特に感心したのは、木管ですね!なんとカラフルで綺麗な音色なことかと!曲によっては憂愁な雰囲気も併せ持つ、すばらしい演奏です。
それもあって、特に感心したのは3番と6番です・・・ホント、3番の2楽章と6番の3楽章は絶品です!
たとえば、同じフィンランドの指揮者でもベルグルンドはどちらかというとあっけないくらいにもっと素朴な演奏ですが、サラステのは非常にカラフルで派手目で聴きやすく、なのに自然で幻想的な感じすらするような、心地よさがあります。
カラヤンほどのダイナミックさがないので、よりシベリウスらしい演奏ともいえます。

逆に1番や2番あたりはちょっと控えめな感じにも聴こえます。ベルグルンドにかなり近い感じがあります。
それにしても、1番の冒頭のクラリネット!凄いですよ!
こんなに美しく寂しげで、憂愁な雰囲気の漂う演奏は聴いたことがありません。
聴き惚れてしまいますねえ。ここだけでも一聴の価値があります。
(そこだけで買うのかよ!って突っ込まれそうですが)
その後の弦や盛り上がっていく部分も控えめな感じで歌い上げていきますので、今のうぐいすにはなかなか聴きやすいのです。
ダイナミックな演奏が好きな人にはちょっと物足らないかも。

4番や5番もベルグルンド寄りの素朴な味わいにカラフルで熱気を付け加えた感じです。壮大なスケール感はないですが、非常に聴きやすいですね。
7番はやや早めのテンポで結構スイスイ行く感じはありますが、自然な感じで聴き心地がいいです。

全体として、基本は素朴なスタイルにカラフルな音色と熱気を付け加えた好演ですね。でも、決してやりすぎていないため、ひんやりした空気感が感じられます。
とにかく動と静のバランスが絶妙な気がするのですよ。

でもこの演奏、最近あんまり評判聴かないのが不思議でしょうがない・・・名演なのに。
もっと他に凄い演奏があるということでしょうか。修行が足らんですかね。

ライブ特有の粗さはありますが、うぐいすが現時点で「全集」として聴くのならイチ押しです。
・・・って、C.デイヴィスやブロムシュテット、ヴァンスカもまだ聴いてないんですけどね(苦笑)。
まあ少なくとも、カラヤン・バルビローリ・ベルグルンド・コリンズよりは何気に聴いてしまう一品デス。
(あらためて持ってる演奏を並べると、なんとまあ、偏ってますね・・・)

P.S.
今回のシリーズ、あらためて現段階のアクセス数を確認したら、7曲の中で最もアクセスが多いのがなんと3番!それより後の曲は時間差で増えていくかもしれませんが、でも1,2番よりもアクセス数が多いとは(爆)!
うぐいすはこの曲、なめてたかもしれませんね(笑)。
しかも、4,5番のアクセス数が2番と同等だし。
意外とシベリウス後期は人気があるのでしょうか。認識改めないといけないかなあ。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさん、こんばんは!
ご紹介の全集、買う気満々で拝読したのですが…既に全集としては廃盤なのですね(゜-Å)
サラステのシベリウスはスタジオ録音の抜粋(「footprints -jean sibelius」)を知るのみですが、室内楽的な明確さと明瞭さがあり、なぜ全集に手を出さなかったが悔やまれます。
新旧全集をいずれ中古店でぜひ探してみようと思います!
(コリン・デイヴィスのRCA盤、ブロムシュテット&サンフラン響の録音もとても好きですが、やはりサラステに比べると、如何にも大オーケストラによる演奏という感があります。うぐいすさんのエントリーを拝読して、急に極度に結晶度の高いシベリウスを聞きたくなりました(笑)。)
凛虞
URL
2008/06/19 23:30
凛虞さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

いやあ、数日前に「買う気満々」とのお言葉を見たときに、実は後ろめたい気持ちになりまして(苦笑)。今でもこのフィンランディア・レーベルのライブ盤はバラ売りで揃えられるようですが、全部揃えると9000円以上いくみたいです(爆)。うぐいすが中古CD屋で遭遇したのはラッキーだったようで。

サラステの全集、なかなかいいですよ。なんで全集が廃盤になってしまったのか不思議でしょうがないです。ダイナミックで劇的な演奏が好きな方には物足りないかもしれませんが、凛虞さんのおっしゃるとおり、非常に「結晶度の高い」演奏です。どうしても全集が見つからなかったら、3番と6番だけでも入手する価値があると思いますよ。
うぐいす
2008/06/20 21:08
うぐいすさま お早うございます

サラステという指揮者、知りませんでした、爆〜。結構、有名な指揮者なんですね。どうも物故した指揮者の演奏ばかり聴いているようで、最近の指揮者の方はあまり知りません、爆〜;;

サンクトペテルブルクのオケストラは、今はどうなんでしょうか?昔のレニングラードは、ムラヴィンスキーの来日公演で聴いて圧倒的な印象を受けましたが〜。

シベリウスの全集も、色々と見てみたのですが、結構数多く出ているんですね。もう少しシベリウスを聴いてみようかとも思っています。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2008/06/21 08:30
rudolf2006さん、こんにちは!
コメントありがとうございます。

フィンランドのパヌラ門下でほぼ同世代のサロネン・サラステ・ヴァンスカですが、いまや中堅指揮者として世界で大活躍ですねえ。今回のエントリーはすでに15年前になりますが、サラステが手兵のフィンランド放送響を引き連れてサンクト・ベテルブルクへ乗り込んだ、ライブ特有の熱気のある意欲的な演奏です。それでいてなかなかひんやりとした風情を感じるのがいいです。昔と比べて、シベリウスの全集も結構ありますね。今度はヴァンスカあたりを入手してみようと思っています。
うぐいす
2008/06/21 13:16
うぐいすさん、こんばんは!
サラステによる第3番、第6番、第7番(FINLANDIA原盤、独Warner盤)を入手しました。お洒落な(?)解説書には、録音年代が記されていないため、購入しても旧盤か新盤か分からずじまいです(爆)。
以前言及したオムニバス盤とタイミング表記は若干異なりますが、同一演奏でした。
演奏者からわずかながら雑音が聞こえると思ったのは、どうやらライヴゆえの会場からのノイズだったようです。
サラステのシベリウスはカップリングが異なるCDが幾つかあるようですが、全てがFINLANDIA原盤ということは、今入手できるのはこの新盤のみとなるのでしょうか??
余談が長くなりましたが、すばらしい演奏と思います。寒と暖の塩梅が作為的でなく、いかにも自然体。オムニバス盤で聞いた際には、極めてカッチリとした印象がありましたが、やはり全曲で聞くと、見通しの良い流れに身を浸すことができます。この録音のご紹介を感謝しております!!
凛虞
URL
2008/06/26 22:22
凛虞さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

サラステのシベリウス入手されましたか。うぐいすは旧盤はRCA盤という記憶しかなかったのでFINLANDIA原盤は全て2回目のライブ盤と思ってました。いろいろなカップリングで出てますが、うぐいすの知る限りではFINLANDIAレーベルのものは全て93年サンクトペテルブルク・ライブと書いてあったような気がしたのですが・・・実際はどうなんでしょうか。

ネット上でサラステの演奏の評価を検索してみると、渋さがない、冷たい哀愁が希薄(これには同意しかねます)いう感じですが、むしろベルグルンドを知った上でこの演奏を聴くと、素朴な味わいとカラフルな音色のバランスのよさを実感できると思うのです。凛虞さんのおっしゃるところのまさしく「寒と暖の塩梅が作為的でなく自然体」という言葉のとおりだと思います。特に感心したのはシベリウス演奏には命ともいえる木管の素晴らしさ!弦も沈み込んでいく感じではありませんが、音色が奥深く聴いていてひんやりとした風情を感じます。テンポも速めなので見通しも良いですね。お気に召されたようで少しホッとしています(笑)。
うぐいす
2008/06/26 23:43

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