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zoom RSS ふくよかな音色!アバド・ウィーンフィルのマーラー交響曲第4番<PA-155>

<<   作成日時 : 2008/06/27 22:53   >>

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今回は実に久しぶりにマーラーを取り上げます。
交響曲第4番です。
いつも訪問させていただいているブログで取り上げられてたので、なんとなく聴きたくなりました。
ホントはバーンスタイン/ニューヨーク・フィル(旧盤ですね)を、とも思ったのですが、なんとなく蒸し暑い季節なこともあって、ふくよかで瑞々しい響きの演奏が聴きたくてアバド/ウィーン・フィル('77)の方を取り出しました。

この曲はあまりに有名ですから、曲の作られた経緯などはいらないですね。
ということで各楽章の印象です。

非常に牧歌的、というか、天国的で夢のように美しい世界の1楽章!
鈴にのって木管が同じリズムを刻む冒頭部、夢の世界の幕開けですね。
その後は弦の穏やかで美しい旋律が続き、活気を帯びたりのどかになったりと、なかなか動きのある曲想が続いていきます。
マーラー特有の突然、フッと暗く沈んだかと思うとまた明るくなるといった躁鬱のような移り変わりはありますが、終始愛らしい雰囲気です。
一時期流れていた「麺達」のCMのメロディ(笑)もなかなか印象的ですね。

2楽章もややグロテスクっぽい怪しい雰囲気を醸しながらも暗くはならず、リズミカルでむしろユーモラスといえるような曲想で曲が進んでいきますね。

そして3楽章、まさしく天国的な曲とはこの楽章のことでしょう!
この静謐で美しい楽章は、まさに癒しの極致です。でも、たまに癒されすぎて眠ってしまいそうになりますが(笑)。
中間部のオーボエで奏される憂いを帯びた旋律がまたたまりませんね。
そんなこんなで油断していると、最後にいきなり高らかにゴージャスな爆発(笑)がきます。まあでもこの爆発、割と好きなんです。

4楽章はソプラノ独唱付の曲ですね。このソプラノの歌がいいですねえ。
おおらかで哀愁もあり、聴き惚れてしまいます。
実は初めて聴いたときって、グリーグの「ペールギュント」の「ソルヴェーグの歌」を思い出してしまいました(苦笑)。
マーラーの交響曲の歌にしても、歌曲にしても、独特の美しさと同時に夜曲(ナハトムジーク)のような哀愁がありますね!
2番「復活」の4楽章、3番の4楽章やこの4番の4楽章など、曲調は違えど、なんかそういう憂愁の雰囲気があります。

今回聴いたアバド/ウィーン・フィルの演奏は何が魅力って、ウィーン・フィルのふくよかで甘美な音色がいいのです!
まあ、50年代以前のむせるような音色ではなくなっているものの、やはりこの柔らかい音色は特別ですね。
アバドもこの頃の演奏は端正にまとめあげると同時に、素直に感情移入しながらもオケに自発的に歌わせるような自然さもあり、なかなか素晴らしかったですねえ。
とくにこの4番はその歌わせ方が良い方向に行っているように思います。
実に幸せな響きです!

実はマラ4で一番好きな演奏は、千変万化の生き生きとした表情を持つバーンスタイン/ニューヨーク・フィル(グリストの歌も最適)なのですが、曲を楽しむというよりは「浸りたい」とき、音色や響きを重視する、というのならアバド/ウィーン・フィル盤がいいですね。
人によっては退屈に思われる方もいるかもしれませんが、この味わいもうぐいすは結構好きなのです。

ちなみに、うぐいすは後のベルリン・フィルを振っている頃のアバドは評価してないので、ベルリン・フィルを振った4番は聴いてないのです。
こちらはどうなんでしょうね。

うぐいすは、アバドの演奏については80年代にウィーン国立歌劇場の音楽監督になる前後くらいまでが好きでしたねえ。
特にロンドン響やシカゴ響を振っていた演奏が最高でした。
ベルリン・フィルの音楽監督を辞してからは胃がんを克服して若手中心のオケを振っているようですね。
普段はあまり積極的に聴くことがなくなっている指揮者ですが、昔の演奏を聴くと才気煥発!といった感じで脱帽してしまいます。

Mahler: Symphony No. 4; Symphony No. 2
Deutsche Grammophon
1997-09-16
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アッバードが最初にマ ...
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コメント(6件)

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うぐいすさん、おはようございます。

最近身辺が慌しく、お久しぶりです。決してシベリウスから避難していたわけではありません(笑)。
ezorisuも活動期なのでrudolf2006さんのところに遊びに行ったりしていました。

今回の曲は…手許には何とメンゲルベルク盤がありました。カップリングのアダージェットを目当てに買った覚えがあります。以前に書いたポリシーに反しています。お恥ずかしいかぎりです。

実は初めてマーラーを聞いたのがこのアバド盤(レコード)でした。第3楽章の美しさは耳に残っています。私にとってはワルター/ウィーンpoのライヴ(6/11/1955)が最高です。カップリングの「大地の歌」(18/5/1952)もまさに「比類なき名演」です。
ただし、両方ともあまりに耽美、虚無的なためにいつも聴いていられません。

アバドについては「指揮者列伝」の中で平林直哉氏が「ぼんくら」呼ばわりされていますが、個性のなさがまた個性なのかもしれませんね。ジュリーニに水を開けられた感じがします。
ezorisu
2008/06/28 08:30
うぐいすさま お早うございます。

マーラーの4番
本当に良い曲ですね。
私もバーンスタインのニューヨーク盤、好きですね〜。
後は、クーベリック盤、レヴァイン盤、ショルティ盤、いずれも好きですね〜。

うぐいすさんが書かれているように、3楽章の素晴らしさ、まさに天国の音楽(どんなものかは分かりませんが、爆〜)のように感じます。オーボエのソロ、本当に良いですよね~。

そうそう、ケーゲル盤、これがまた絶品ですよ、是非感想をお聴きしたい演奏です。
アバド盤は、未聴です、爆〜。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2008/06/28 09:10
ezorisuさん、おはようございます!
コメントありがとうございます。

アバドはベルリン・フィルの音楽監督になって以降について、いろいろ評価が分かれていますねえ。実際、うぐいすもあんまりこの頃の演奏はピンとこないのが多いのです。

もっとも、平林氏が何をもってぼんくら扱いしているのかは知りませんが、80年代よりも前の頃は決してぼんくらどころか、非常に才能溢れる指揮者だったと思います。彼のロッシーニやストラヴィンスキーなど非常にエネルギッシュで個性的な演奏ですねえ。マーラーもシカゴ響振ったものは非常に力の入った名演です。でも逆に、80年代以降はどちらかというとそういう情熱的な面が薄れていきましたし、確かに没個性的な感じはしますね。ウィーン・フィル振ってた頃はそれがいい方向になっていた演奏もあったのですけど、それ以降の録音はあまり聴かなくなりました・・・
うぐいす
2008/06/28 09:20
rudolf2006さん、おはようございます。
コメントありがとうございます。

マーラーの演奏って、ウィーン・フィルやコンセルトヘボウなどヨーロッパのオケも名演がありますが、シカゴ響やニューヨーク・フィルをはじめ、アメリカのオケも負けず劣らず名演が多いですね。官能的な音色とか粘りみたいなものはヨーロッパのオケが凄いですが、機能美的な美しさは断然アメリカのオケが上ですし、マーラーってそういうところも大事ですね。そういえば本文に天国的って書きましたが、確かにどんなんだ?って思いますね(苦笑)。他に表現が思い浮かばなかったんですよ。

rudolf2006さんは最近ケーゲルお薦めですね〜。実はこの人の演奏、話題になってるのは知ってるんですがちゃんと聴いたことないのですよ。ぜひ聴いてみたいと思っています。
うぐいす
2008/06/28 09:56
うぐいすさん、こんばんは!
アバドは90年代初頭に5回実演を聞く機会がありましたが、これほど録音と実演がかけ離れている指揮者もいないと思いました。
より正確に言えば、ひとつひとつの音が全てコントロールされている感があったのですが、それを聞きつつ、「これはマイクが拾いきれないだろうな。拾ったとしても平板に聞こえてしまう」と思いました。
うぐいすさんご紹介のこの第4番、そしてかつて「勝手にシカゴ響の日」で採り上げられた第2番(←記憶で書いていますので、間違っていたらゴメンなさいm(_ _)m)などは勿論すばらしい録音であり、何が何でも「実演を聞かずして」と申し上げる気は毛頭ありません(笑)。
凛虞
URL
2008/06/28 21:53
凛虞さん、おはようございます。
コメントありがとうございます。

実演と録音の差といえば、十数年前にブリュッヘンのベートーヴェン第9の実演を聴いたときがそうでした。実演では生き生きとした表情に圧倒されたのですが、CDではこじんまりとうまくまとまってる感じになっていて期待はずれだった記憶があります。うぐいすもアバドを実演で聴いていれば、90年代の評価も変わったかもしれませんね。

アバドのマーラーですが、例えばウィーン・フィルを振った3番の録音は、凛虞さんのいわれている「全てコントロールされている感」というのがうかがえます。録音がこのころからデジタルになったこともあるのかもしれませんが、その音量やダイナミクスが実に精妙にコントロールされていることがわかります。もっともこれでも実演と比べ音を正確に拾いきれているかは疑問ですが、昔は録音上でも感心するものがありました。

そう考えると、90年代の録音をよく聴いてみるとそういう精妙な部分がうかがえますが、どうしてか心に入ってこないのです。実はアバドの表現がベルリン・フィルに期待する音(重厚さ)とミスマッチなこともあるのでしょうか。
うぐいす
2008/06/29 10:24

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