|
さて、それではシベリウス・チクルスの幕開けです。 今回は第1番を取り上げます。 この曲が完成したのは1899年、フィンランディアとほぼ同時期ですね(後にまた改訂されます)。 この曲、ドイツロマン派とかチャイコフスキーとかの影響を指摘されたりしますが、うぐいすにはよくわかりません(笑)。 その評価って、旋律はロマンチックでも、どちらかというと形式的に洗練されたイメージの評価に聞こえるのですよ。 むしろ、この曲の第1印象、「泥臭い曲だな〜」という感じだったのです。 確かに、ロマン的な情熱の溢れる曲ですが、形式的には非常に自由な感じがしますね。どこか、幻想的な交響詩の延長上にあるような雰囲気です。まあもっとも、シベリウスの交響曲は全てそんな感じなんですけどね。 哀愁の含んだ旋律、舞曲的な曲想、非常にいろいろな顔が出てきます。 今のうぐいすにはちとロマンチックすぎる感じがしますが(苦笑)、それでも、後のシベリウスにも通じる憂愁の香りが、ここでは力強くムンムン匂いますね。 1楽章、冒頭のティンパニのトレモロにのってクラリネットソロが哀愁のある序奏を奏でます。 その後突如、何か決断したように弦のトレモロが鳴り響き、哀愁を含みながらも情熱的で伸びやかな第1主題が現れます。 ここの目を見張るような情景の変化、舞台でいうと暗い照明からぱっと目の覚めるような明るい情景への変転やその後の全合奏による情熱的な歌!不器用な感じではありますが、なかなかに効果的な変遷ですねえ。 それがおさまるとハープに乗って踊るような第2主題。シベリウス特有の木管の響きです!この雰囲気は後の曲まで生涯、変わらないですね。ティンパニが実に効果的に使われています。 その後の展開・再現においても非常に幻想的かつ劇的な力を持って進んでいきます。 舞曲的な進行の後に全合奏、金管とティンパニの力強い後押しの後印象的なピチカートで閉じられます。 2楽章、非常に優しい旋律で始まりますね。その後踊るように特徴的で幻想的な魅力の主題が、何回も念を押すように出てきて曲は盛り上がりますが、また最初の雰囲気に戻って曲を閉じます。 この曲の中でもっとも幻想的かつ豊かな雰囲気の楽章かもしれません。 3楽章はなかなかリズミカルで土臭い曲です。しかし不思議に野蛮な感じはしません。非常に親しみやすい曲想です。 初めて聴くときには一番聴きやすい楽章かもしれません。 4楽章は力強くなかなか劇的な曲です。若きシベリウスの情熱的なロマン性が発揮された楽章ですね。楽章の途中で非常に民族的な楽想も現れて、かなり独自の色が見られます。 最後は力強くも非常に悲劇的な色合いを含んだ強奏で閉じられます。 あらためてこう書いてみると、うぐいすの好みが如実に現れていますね。 やはり一番好きな1楽章が一番文章が長い(爆笑)。 4楽章のようなあんまり情熱的な曲は最近苦手でして(苦笑)。でも、シベリウス特有の響きはどの楽章にも現れていますので、好きなことは好きなのです。 この曲は取り出すときは大体、ベルグルンド/ヘルシンキ・フィルの演奏ですね。非常に等身大で素朴なありのままのシベリウスを表現しているのではないでしょうか。 実はうぐいす、カラヤン/ベルリン・フィルのも持ってたりして。 この演奏は一体何を目指しているのか・・・って感じですね(笑)。 なんというか、スケールの大きいスペクタル・ファンタジー(笑)といった風情のある演奏です。 フィンランディアに通ずるような、愛国心に燃えた独立運動に力を注いだ英雄の生涯を描く一大叙事詩といった趣が(爆)。迫力ありすぎ! 戦争映画のBGMに使われてもあんまり違和感ないかも(笑)。 なんと言っても、ティンパニが凄いんですよ。この大砲のように轟く堅くてダイナミックな響き・・・この頃だとフォーグラーでしょうか(まだテーリヒェンもいたでしょうが)。金管もすごすぎ。 ホント、まるでR.シュトラウスの「英雄の生涯」みたいな演奏です。 実際はベルグルンドのようなもっと素朴な曲なのかな、とうぐいすは思うのですよ。 でも、カラヤンも久しぶりに聴いたらなかなか圧倒されて面白かったです(笑)。たまに聴くといいのかも。でもこの演奏しか知らないと、逆に曲そのものを敬遠してしまう人もいるかもしれませんねえ。 さて、次回は曲順のとおり2番の予定です。 |
| << 前記事(2008/06/06) | トップへ | 後記事(2008/06/08)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
うぐいすさん、こんばんは! |
凛虞 URL 2008/06/07 21:15 |
うぐいすさん、こんばんは! |
アルトゥール 2008/06/07 21:52 |
凛虞さん、こんばんは! |
うぐいす 2008/06/07 21:59 |
アルトゥールさん、こんばんは! |
うぐいす 2008/06/07 22:04 |
うぐいすさま お早うございます。 |
rudolf2006 URL 2008/06/08 04:08 |
rudolf2006さん、おはようございます! |
うぐいす 2008/06/08 10:03 |
| << 前記事(2008/06/06) | トップへ | 後記事(2008/06/08)>> |