Cla_PA!(クラシックパーキングエリア)

アクセスカウンタ

zoom RSS シベリウス・チクルス(1):交響曲第1番ホ短調Op.39<PA-143>

<<   作成日時 : 2008/06/07 20:48   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 6

さて、それではシベリウス・チクルスの幕開けです。
今回は第1番を取り上げます。

この曲が完成したのは1899年、フィンランディアとほぼ同時期ですね(後にまた改訂されます)。
この曲、ドイツロマン派とかチャイコフスキーとかの影響を指摘されたりしますが、うぐいすにはよくわかりません(笑)。
その評価って、旋律はロマンチックでも、どちらかというと形式的に洗練されたイメージの評価に聞こえるのですよ。
むしろ、この曲の第1印象、「泥臭い曲だな〜」という感じだったのです。
確かに、ロマン的な情熱の溢れる曲ですが、形式的には非常に自由な感じがしますね。どこか、幻想的な交響詩の延長上にあるような雰囲気です。まあもっとも、シベリウスの交響曲は全てそんな感じなんですけどね。

哀愁の含んだ旋律、舞曲的な曲想、非常にいろいろな顔が出てきます。
今のうぐいすにはちとロマンチックすぎる感じがしますが(苦笑)、それでも、後のシベリウスにも通じる憂愁の香りが、ここでは力強くムンムン匂いますね。

1楽章、冒頭のティンパニのトレモロにのってクラリネットソロが哀愁のある序奏を奏でます。
その後突如、何か決断したように弦のトレモロが鳴り響き、哀愁を含みながらも情熱的で伸びやかな第1主題が現れます。
ここの目を見張るような情景の変化、舞台でいうと暗い照明からぱっと目の覚めるような明るい情景への変転やその後の全合奏による情熱的な歌!不器用な感じではありますが、なかなかに効果的な変遷ですねえ。

それがおさまるとハープに乗って踊るような第2主題。シベリウス特有の木管の響きです!この雰囲気は後の曲まで生涯、変わらないですね。ティンパニが実に効果的に使われています。
その後の展開・再現においても非常に幻想的かつ劇的な力を持って進んでいきます。
舞曲的な進行の後に全合奏、金管とティンパニの力強い後押しの後印象的なピチカートで閉じられます。

2楽章、非常に優しい旋律で始まりますね。その後踊るように特徴的で幻想的な魅力の主題が、何回も念を押すように出てきて曲は盛り上がりますが、また最初の雰囲気に戻って曲を閉じます。
この曲の中でもっとも幻想的かつ豊かな雰囲気の楽章かもしれません。

3楽章はなかなかリズミカルで土臭い曲です。しかし不思議に野蛮な感じはしません。非常に親しみやすい曲想です。
初めて聴くときには一番聴きやすい楽章かもしれません。

4楽章は力強くなかなか劇的な曲です。若きシベリウスの情熱的なロマン性が発揮された楽章ですね。楽章の途中で非常に民族的な楽想も現れて、かなり独自の色が見られます。
最後は力強くも非常に悲劇的な色合いを含んだ強奏で閉じられます。

あらためてこう書いてみると、うぐいすの好みが如実に現れていますね。
やはり一番好きな1楽章が一番文章が長い(爆笑)。
4楽章のようなあんまり情熱的な曲は最近苦手でして(苦笑)。でも、シベリウス特有の響きはどの楽章にも現れていますので、好きなことは好きなのです。

この曲は取り出すときは大体、ベルグルンド/ヘルシンキ・フィルの演奏ですね。非常に等身大で素朴なありのままのシベリウスを表現しているのではないでしょうか。

実はうぐいす、カラヤン/ベルリン・フィルのも持ってたりして。
この演奏は一体何を目指しているのか・・・って感じですね(笑)。
なんというか、スケールの大きいスペクタル・ファンタジー(笑)といった風情のある演奏です。
フィンランディアに通ずるような、愛国心に燃えた独立運動に力を注いだ英雄の生涯を描く一大叙事詩といった趣が(爆)。迫力ありすぎ!
戦争映画のBGMに使われてもあんまり違和感ないかも(笑)。

なんと言っても、ティンパニが凄いんですよ。この大砲のように轟く堅くてダイナミックな響き・・・この頃だとフォーグラーでしょうか(まだテーリヒェンもいたでしょうが)。金管もすごすぎ。
ホント、まるでR.シュトラウスの「英雄の生涯」みたいな演奏です。

実際はベルグルンドのようなもっと素朴な曲なのかな、とうぐいすは思うのですよ。
でも、カラヤンも久しぶりに聴いたらなかなか圧倒されて面白かったです(笑)。たまに聴くといいのかも。でもこの演奏しか知らないと、逆に曲そのものを敬遠してしまう人もいるかもしれませんねえ。

さて、次回は曲順のとおり2番の予定です。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさん、こんばんは!
第1番は四半世紀ほど前wにはよく聞いていたものの、今では全集を購入しても聞かなくなってしまいました(激爆)。
カラヤン&ベルリンフィルのEMI盤(殊に第1番と第2番)は賛否両論あるようですが、後者でのスコアを改変してまでのティンパニィの凄まじさは、このコンビをほとんど受けつけなかった頃でも、大変感激しておりました(笑)。
凛虞
URL
2008/06/07 21:15
うぐいすさん、こんばんは!
私もシベリウスの1番、2番は苦手です。昨日の4番は大傑作だと思いますが…。特に1番はもう何年も聴いたことがなく、どんな曲だったのが忘れてしまいました(爆〜)。今回うぐいすさんの記事を拝見して、久しぶりに聴いてみようという気になりました。また宜しくお願い申し上げます。
アルトゥール
2008/06/07 21:52
凛虞さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

うぐいすも同じく、1番は今ではもっとも聴かなくなってしまいました。全集だと大体1・2番はまるで聴きませんね(苦笑)。でも今回久しぶりにカラヤン盤を聴いたらなかなか興奮しましたよ。でもその後ヘトヘトに疲れきってしまいました(笑)。
まだベルグルンドなら聴けますが、それでももはやこの曲は手に負えないかも(苦笑)。
うぐいす
2008/06/07 21:59
アルトゥールさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

もう中年と呼ばれるこの歳になると、情熱的な曲を聴くのが結構難しくなりますねえ・・・今回聴いてみたらやはりいい曲だし好きなんですが、何回も聴きたくはならないですね。シベリウスはやはり後期の味わいが格別です!
うぐいす
2008/06/07 22:04
うぐいすさま お早うございます。

シベリウスの1番 冒頭のティンパニ、クラリネットのソロ その辺りまでは覚えていますが、他は音楽が浮かんで来ません、爆〜。

うぐいすさんの今回のシリーズに合わせて、久しぶりにシベリウスのシンフォニーを聴いていこうかと思っています。私はオーマンディ盤しか持っていないのですが〜。

昔は、ベルグルンドの演奏 廉価盤で出ていたように思います〜。オッコ・カムという指揮者のものも、今はどうされているのかな?

ミ(`w´)彡
rudolf2006
URL
2008/06/08 04:08
rudolf2006さん、おはようございます!
コメントありがとうございます。

うぐいすも久しぶりに聴いたので、細かいところは結構忘れてました(爆)。オーマンディの演奏もきらびやかでいいです。シベリウスが生前にその演奏を聴いて高く評価していたそうですね。ベルグルンドの演奏は今でも廉価で発売されているようです。オッコ・カムは最近は特定のオーケストラの指揮者ではないようですが、活動はしているようですね。
うぐいす
2008/06/08 10:03

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
シベリウス・チクルス(1):交響曲第1番ホ短調Op.39<PA-143> Cla_PA!(クラシックパーキングエリア)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる