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zoom RSS シベリウス・チクルス(6):交響曲第6番ニ短調Op.104<PA-149>

<<   作成日時 : 2008/06/15 20:54   >>

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さて、今回はシベリウス・チクルス第6回目です。
やはり休日は文章が進みますね(笑)。今回は第6番を取り上げます。
おそらく、シベリウスの交響曲中、もっともファンタジックで抒情的な曲でしょう。
後期の中では最もとっつきやすい曲かもしれません。

この曲は5番や7番と同じ時期に着想されたようですが、5番の祝賀コンサートの先を急いだために優先順位下がったのと、第1次大戦の余波で完成が遅れたようです。
完成したのは1923年とのことです。

この曲、非常に綺麗でメルヘンチックとも言えるほどの抒情性を持っています。特にその性格は1,3楽章に顕著です。
1楽章は非常に神秘的な雰囲気で始まります。厳かではありますがあまり重々しくなく非常にさわやかな曲想です。ひんやりとした冬の朝の空気感に似ています。
その後、ハープのリズミカルな音にのって木管が楽しげに歌い出します。その後弦も加わって、抒情的な音楽が続きます。
ここら辺の雰囲気が、すごくメルヘンチックで、妖精が疾走するようなさわやかで愛らしい雰囲気です。この部分も好きなんですよ。
で、曲が進んでしばらくすると、突然遠くから金管の合図の後、決然としたティンパニの音で音楽の雰囲気が一変し、最後はまた厳かな雰囲気で曲が閉じられます。
この終わり方がまた、突然な感じですね。

2楽章はその突然終わった1楽章の余韻を受けて、静かに始まります。
この楽章は、非常に静かな森の中の湖畔のような風情があります。
最後の方になると、湖のさざなみの向こうから、時折小鳥の鳴き声が聴こえたりという、大自然の営みを感じさせる楽句もあります。
非常に繊細な音楽ですね。

3楽章は、全曲中でもっとも親しみやすいかもしれません。
スキップするような弦の特徴的なリズムの後、フルートが主題を提示し、弦もそれに続いて水が流れるようなフレーズに移行していきます。
何かの乗り物に乗っているかのような神秘的な楽しさもありますね。
この楽章、神秘性と舞踊性が融合した、まことにファンタジックな世界です。
森の精の踊りのようにも聴こえます。

4楽章は何か切ない会話をしているような、ドラマ性を感じるフレーズです。
その後、また疾走するかのようなリズミカルな音楽になり、最後は物思いにふけるように清冽な響きで終わります。

その昔何かの雑誌で作曲家の吉松隆氏がこの曲の聴き所みたいなものを書いてました。彼曰く、この曲を聴いていると宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を思い出してならないらしいです。
で、事細かに各楽章のフレーズに対して「銀河鉄道の夜」の場面に照らし合わせて記述されてたのですが、これが困ってしまったのですよ〜!
そう思いながら聴いていると、ホントにそういう情景が浮かんでしまったのです。
うぐいすは人に言われた固定観念を持って曲を聴くのが非常に嫌なのですが、なかなか言い得て妙!な表現が結構あって、このときは参りましたよ(苦笑)。
最近でもちょっとそういう表現が頭の片隅に出てきてしまいます。

さて演奏の方ですが、実は6番のもっともお気に入りになったのは、先日買ってきた(番外編その2)で取り上げようと思っている演奏でして(笑)。
詳細はまた後日、番外編にて(笑)。

今までは、この曲でよく聴くのはカラヤン/ベルリン・フィル('68)でした。
ベルリン・フィルの磨きぬかれた音色とイエス・キリスト教会の響きがすごくマッチしていて、静謐な雰囲気があるのですよ。
爆発するところももちろんあるのですが(笑)、あんまり嫌味に聴こえなくて。
ホントに、夢のメルヘンの世界!という感じなのです。
うぐいすはカラヤンのあんまりいい聴き手ではないのですが、この60年代の後期、特に6番に関しては大好きなのですよ。
森の妖精たちが現れては去ったかと思うと、踊りふけっている様を見ているような、全楽章通してメルヘンの世界を堪能できます。

ベルグルンド/ヘルシンキのも素朴な味わいでいいですね。
こちらはメルヘンというよりはむしろ大自然、森の雰囲気を目いっぱいに楽しむといった風情に近いですね。
3楽章など、カラヤンの場合は森の妖精の踊りのような風情ですが、ベルグルンドのは、森の木々から聴こえてくる、溢れるような小鳥の鳴き声を楽しんで散歩しているような雰囲気です。
疾走感というよりはのんびりした感じですね。

さて、次回はとうとうシベリウス交響曲チクルスの最終回、幻想的な世界の第7番です。
平日になってしまいますので、たぶんまた1日あくかと思います・・・(苦笑)

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コメント(4件)

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うぐいすさん、こんばんは!
第6番とても好きです(←しつこいwww)。最近は交響曲というジャンルそのものをあまり聞かなくなってしまったことはありますが、愛着という観点からすれば、その筆頭になるかもしれません。
また、うぐいすさんの表現が巧いですね、「そんな感じがする!」と思ってしまいました。
好みの演奏はニアミスです(爆)。カラヤンのシベリウス交響曲(管弦楽曲作品を除く)は相対的に薄化粧のEMI再録音を好んでいます。
あとは、デイヴィス&ロンドン響の新旧両盤(ボストン響のPHILIPS盤ではありません)、ブロムシュテット&サンフラン響となります。どれも妖精が眼前に舞うような演奏と思います(笑)。
凛虞
URL
2008/06/15 21:10
凛虞さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

今回あらためてシベリウスを聴き比べてみると、4,5,7番と3,6番でうぐいすの聴き方が違うなあ、ということに気がつきました。4,5,7番は受身的に曲に「浸る」感じですが、3,6番は割と能動的に曲を聴きに「行く」感じです。旋律を追って聴いてる感じが強いですね。従って、疲れている時に、聴くんじゃなくてとにかく浸りたい!というときは前者、何気に綺麗なメロディを楽しみたいときは後者、という感じで聴き分けてます。6番は非常にメロディアスでうぐいすも好きです。この曲はとにかく木管が重要だと思っていて、木管がファンタジックな演奏が大好きなのです。

カラヤン70年代のシベリウス後期は聴いてないのです。C.デイヴィス/ロンドン響とブロムシュテットはお話を伺ううちに聴いてみたくなってきましたねえ。HMV見ると、どちらの全集も意外と安いんですね。先週2つも衝動買いしてしまったので、しばらくは控えますが、どこかで入手したいところです。
うぐいす
2008/06/15 22:25
うぐいすさま お早うございます。

シベリウス・チクルス 愉しませてもらっています。この6番、私はCDを一枚も持っていません、爆〜。で、聴いたことがありません。メルヘンのようなシンフォニーということで、是非、一度聴きたいと思っています。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2008/06/17 07:08
rudolf2006さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

6番はおそらく後期の中では最も親しみやすいですよ!深夜の森の中を疾走するようなメルヘンチックな音楽ですので、きっと気に入っていただけるかと思います。うぐいすも最近知ったのですが、交響曲全集って意外と安いのがあるようなので、全集買われた方がお得かもしれませんね。
うぐいす
2008/06/17 20:54

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