|
今日は早く帰って来れました。またまた間が空きましたねえ〜。 今回はベートーヴェンの初期四重奏シリーズの第2回目、第1番を取り上げます。 ベートーヴェン初期の曲は、何かとハイドン・モーツァルトの影響を指摘されますが、第1番はベートーヴェンの色が出ていますね。 話が少し脱線するかもしれませんが、ベートーヴェンの真骨頂は各楽器間の有機的で建築物を思わせるような構成(対位法的な処理も含みます)の組み合わせと、絶妙なリズムの処理による緊張感の創出にあると思います。 あんまり長くなってもなんなので、構成についてはちょっと置いといて、リズムの例としてはざっと考えただけでも、交響曲の5番や6番の1楽章の第1主題先頭の8部音符の追加、7番の1楽章や9番の2楽章のどこか毛躓きそうな付点音符付のリズム、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」の3楽章主題のシンコペーションのような、これまた毛躓きそうなリズムなどがありますね。 このあたりのリズムの変化や工夫による緊張感の創出には目を見張るものがあります。 あと、抑揚や強弱も含めるとスフォルツァンドや強弱の対比なども数え切れないくらいの例があります。 今回エントリーの弦楽四重奏1番は確かにその明るい曲想や1st Vn主導な曲の構成など、モーツァルトなどの影響が残っていますが、一方で1楽章の軽快で明るいながらもカチッとした構成感や、ところどころにでてくるスフォルツァンドやシンコペーションのリズムの組み合わせ方がモーツァルトなどとは少し違ってきているように感じます。 3楽章もベートーヴェンの後年のスケルツォとはさすがに比べるべくもないですが、でも同時期の交響曲第1番や第2番のように、リズムの処理の仕方にベートーヴェンらしい緊張感が出てきています。 そもそも冒頭からして、ハイドンやモーツァルトとは一線を画しています。 おそらくこの曲中でもっともベートーヴェン「らしさ」が現れ始めている楽章かもしれません。 4楽章のロンド形式ですが、その中身は非常に優美ながらも彼特有の堂々とした構成が感じられる曲です。 で、中でももっとも特徴的なのは2楽章で、この時期には珍しく情緒的かつ深刻な内容です。 なぜこのような曲を書いたかということにはあまり興味はないのですが、この楽章の持つ沈み込んでいくような曲想、時折流れてくる叫びのような連続音の塊、沈痛なだけではなくそこかしこに意思の力のようなものが感じられる点は特筆すべきものがあると思います。 さて、今回取り上げる演奏は、ジュリアードQの全集、64-70年録音の旧盤です。 この演奏も名演ですね。1番も非常に歯切れが良いですし、とにかくリズムやフレーズの処理がカチッとしています。 非常に現代的で聴いていて小気味がいいです。それでいて、アルバン・ベルクQなどのようなあまり顕著なアクセントなどはありません。 5番や6番などのような喜びに溢れた曲も生き生きしていていいですね。 ベートーヴェンの意図したリズムや強弱の対比などの曲の構成をありのまま味わうには最適な演奏です。 また、1番の2楽章や4番など、ほの暗い情感を含んだ曲などにおいても、あまり甘くならずにありのままの曲の構成を表出していて、凄く聴きやすいのです。 その一方で、最近初期の演奏を聴く場合、その構成と同時に、初期の曲が持つ優美さや柔らかさを味わいたいときが多くなってきまして、ジュリアードQの演奏、聴く頻度はあまり多くないのです。 そういう意味では、1番については最近のうぐいすの愛聴盤はズスケQです。 意思の力とか緊張感を味わうというよりは、曲の構成が明快であると同時に初期の瑞々しい柔らかさが味わえる逸品です。 音色も甘くなりすぎず、聴いていて心地が良いです。 あとはまたこれか!という感じですが、クリーヴランドQのも勢いや覇気のある名演です。これもやりすぎてないところがいいですね。 さて、次回は第3回、四重奏の2番の予定です。 |
| << 前記事(2008/07/06) | トップへ | 後記事(2008/07/12)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
うぐいすさん、こんばんは! |
凛虞 URL 2008/07/12 01:21 |
うぐいすさん、おはようございます! |
アルトゥール 2008/07/12 06:16 |
うぐいすさま お早うございます |
rudolf2006 in Okinaw... URL 2008/07/12 09:52 |
凛虞さん、おはようございます! |
うぐいす 2008/07/12 09:59 |
アルトゥールさん、おはようございます! |
うぐいす 2008/07/12 10:12 |
rudolf2006さん、おはようございます! |
うぐいす 2008/07/12 10:24 |
| << 前記事(2008/07/06) | トップへ | 後記事(2008/07/12)>> |