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zoom RSS ベートーヴェン初期四重奏シリーズ(第4回):弦楽四重奏曲第5番<PA-160>

<<   作成日時 : 2008/07/13 20:49   >>

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今回はベートーヴェンの初期四重奏シリーズの第4回目、第5番を取り上げます。
初期の中ではうぐいすがもっとも好きな曲です。

さて、初期の四重奏に関してはしつこくハイドン・モーツァルトの影響が・・・と言ってきました。で、さらにいうと、ほとんどの曲の場合はどちらかというとハイドンの曲に近い感じがします。
伸びやかで明るい曲想、明快でクラシカルな構成は非常にハイドンに通ずるところが大きいように思うのです。

しかしこの5番、その中でも異色な気がするのです。この曲に関してはむしろ非常にモーツァルト的なイメージがあります。
古典的な形式美はもちろんですが、旋律の優美さや各楽器間の絡みなど、モーツァルトの美しさに近いかなあ、と。

興味本位でちょっとウィキペディアを見てみたのですが、なんと似たようなことが書いてありました(苦笑)。
「形式や曲想の上でモーツァルトの同じ調の作品(第18番K.464)との関連がしばしば指摘されている」とか。
もっとも、うぐいすは18番との関連は「まったく」感じなかったのですが(笑)。

1楽章の冒頭、1st Vnの旋律が出てきたときのウラで動く2nd Vn以下の伴奏がたまらなく優美ですね!
これを聴いていると幸せな気分になってしまいます。
この1楽章、全体としてもベートーヴェンには珍しく(笑)優美で華やかなメロディとアンサンブルの連続です。この美しさはモーツァルトにひけをとらない天才的な曲想だと思うのです。
2楽章も優美なワルツのような舞踊です。

しかし、この曲の真の白眉は変奏曲形式の3楽章です。
最初は穏やかな雰囲気のメロディが提示されそれが様々な形に変奏されていきます。メロディの美しさもさることながら、その堂々とした数々の変奏!
この3楽章はまさしくベートーヴェンの個性と才能が発揮された傑作です!

4楽章は旋律が泉のように湧いてくるような、勢いのあるアレグロ楽章です。この楽章もベートーヴェンの豊かな才気溢れる曲です。

今回紹介する演奏は・・・バリリQです。
といっても、実は3月にバリリQの5番のエントリーしてます。
(下記リンクです)

バリリのベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番&トラコミュ企画のご紹介<PA-111>
http://cla-pa.at.webry.info/200803/article_10.html

しかし、この頃からしつこく「初期は1・4・5番!」と言っていたのですね(苦笑)。
曲のこともいろいろ書いてましたね。今回のエントリーでは曲の解説いらなかったかなあ・・・

まあそれはともかく、今回はどちらかというと5番に特化するというよりは初期全般のお話としましょう。

バリリQの演奏は50年代ウィーンの古きよき時代のふくよかな音色をふんだんに盛り込みつつ、音色に埋没しない明快な形式感も合わせ持つ名演です。
音色が暖かく色気ムンムンなのに、リズムがとにかく明快ですね。
特に感心したのはうぐいすの苦手な2番(苦笑)をおもしろく聴かせてくれたことですね。しっとりとした情感を持ちながらも早めで弾むようなリズムで飽きさせません。4番も暖かく柔らかい音色で情感たっぷりですし、以前紹介した5番もそのしっとりとしたウィーン情緒と弾むようなリズムのバランスがいいですね。
しかし、うぐいすには1番や3番、6番あたりは少し情緒に偏りすぎて聴こえましたが。
アメリカの団体のすっきりとした明快な音色に慣れてしまうと、バリリのしっとりしたヴィブラートや音色がちょっと甘いように聴こえてしまいますね。

バリリQはこのシリーズに絡んで久しぶりに聴いたのですが、あらためてこの団体はベートーヴェン初期が最も成功しているように思います。
今あらためて聴いてみて好感が持てますね。
ただ、曲によってはいつも聴くには「湿度」がちょっと高いかもしれません。
でも4番・5番はうぐいすの大好きな演奏のひとつですね。
最近アメリカの団体のすっきりとした音色が好きなのですが、やはりバリリのような潤いのあるのも好きなのです。
あとのお気に入りはいつものナントカの一つ覚え(苦笑)でクリーヴランドQの生き生きとした演奏がいいですね。

さて、だんだん今回の初期シリーズも大詰めになって来ました。
次回はその5、第6番の予定です。
また1週間後かなあ・・・


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コメント(4件)

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うぐいすさま こんばんは

今日は5番ですね
どんな曲だったかな、と思い、ジュリアード盤(旧盤)を聴きながら書いています。

短調の開始が、少しモツアルトに似ているとも言えるのかもしれませんが〜。ハイドンの短調の曲もよく似ている感じもしますね〜。
モツアルトがハイドンの作風を真似て、ハイドン・セットを作曲し、それを見て、ハイドンは、減額四重奏曲を書くのを止めたとか聴いたことがあるんですが〜。
どうなんですしょう?
両者の影響を色濃く受けているように思いますね〜。

ヴィーンの奏者の室内楽、ボスコフスキーなどの演奏のLPが昔一杯出ていました。その影響でヴィーンの聴かなくなったこと、それに、A・Bの音程の悪さに驚き、私はますますアメリカの団体の演奏を聴くようになったように思います。

ですが、ヴェラーの演奏を聴いていると、素晴らしいんですよね。これには、ビックリしました。

短調で始まると独特の感じがしますね〜。バリリの演奏はまったく聴いたことがありません、
いずれ聴いてみたいと思っています。

ミ(`w´彡)

rudolf2006
URL
2008/07/13 21:28
うぐいすさん、こんばんは!
バリリのベートーヴェン、1枚ずつコツコツ蒐集していましたが、第10番以降を揃えたところで止まってしまいました。バリリの初期は太古よりw世評が高い録音ですが、単品がこれほど早く廃盤になるとは思っても見ませんでした(>_<")

さて、私は明日から7日間が山場です…(汗)。うぐいすさんもお忙しいようですがご自愛くださいませ。いつもならば、うぐいすさんご紹介の曲を少し聞きかじりつつコメントさせていただくのですが、今夜は早めに就寝すべきでしょうから、これを省略しました。(← 嗚呼、見事な言い訳!(激爆)。
凛虞
URL
2008/07/13 22:00
rudolf2006さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

今回は第4回なのですが作曲順に、ということで5番を取り上げました。この曲自体はイ長調なのですが、短調の開始というと第2主題になりますね。ここの鮮やかな対比、確かにモーツァルトっぽいですよね。この曲全体を覆うどこか天衣無縫というか、天真爛漫な雰囲気、うぐいすにはハイドンというよりはモーツァルト的に聴こえるのです。この開放的な明るさがうぐいすはとても好きなのですよ。

バリリQの演奏は、アメリカの団体を愛されているrudolf2006さんには、同じウィーンでもヴェラーQなどに比べて、もしかするといささか情緒に偏りすぎて聴こえるかもしれません。うぐいすも最近はあまり聴かなくなってるのですが、でもたまに無性に聴いてみたくなる、どこか懐かしくも思える響きの演奏です。
うぐいす
2008/07/13 22:34
凛虞さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

amazonあたりだとまだ単品がチラホラと残っているようですが、事実上、単品は廃盤ですね。今現在、中途半端に単品もっている方が全集としてあらためて買いなおすのももったいないですよね〜・・・

しかしそれにしても今回のコメント、見事ですねえ!感服いたしました(爆笑)。早めに就寝した分、続行中のベートーヴェンシリーズに力を注いでくださいませ(笑)!
うぐいす
2008/07/13 22:48

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