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zoom RSS 歴史に残る誕生日プレゼント(笑):ショスタコーヴィチのヴァイオリン・ソナタ<PA-163>

<<   作成日時 : 2008/07/23 22:11   >>

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今回はなんとかブログ書く時間がとれました。
伸ばし伸ばしになっていた、ショスタコーヴィチのヴァイオリン・ソナタです。
この曲、ほんのちょっと前まではうぐいすのテープライブラリーの中に埋もれていた曲です。積んであっただけとも言う・・・(苦笑)

この曲は1968年、ダヴィッド・オイストラフの60歳の誕生日を祝うためにショスタコーヴィチが書いた作品とのことです。
いやあ、しかし・・・確かにオイストラフほどの超一流のヴァイオリニストになれば当たり前かもしれませんが、自分の誕生日を祝って曲を作ってもらえるなんてねえ。しかもショスタコーヴィチにですよ!
初めから違う世界のことと思えば何てことないんですが、冷静に考えると凄いですねえ・・・
うぐいすは誕生日に嫁さんにカレー作ってもらえるだけでうれしいのに。
最近、平日は自分で料理作ってるので(苦笑)。

しかしこの曲、確かに一流ヴァイオリニストのために書いただけあって充実した内容ですね〜。
1楽章と3楽章は全体的に暗めの色調です。ヴィオラ・ソナタほどのイッチャッテル感はないのですが、でもなかなかの諦観の感じられる曲ですね。暗闇の不気味な雰囲気の中を、落ち着き払って、その味わいを噛み締めながら歩いているような風情です。
不気味なのに、恐怖感をあまり感じずに淡々と歩んでいる感じです。

2楽章にいたっては初めこそわかりやすいリズムの旋律ですが、徐々にその狂気のようなものが現れてきますね。
うぐいすはこの曲の中で一番好きなのは2楽章ですね。いつの間にか冒頭のリズムを口ずさんでいるのです。

やはりショスタコーヴィチ晩年の作品、一筋縄ではいかない晦渋な面があります。
でもですね・・・実はショスタコーヴィチの曲にはもっと陰鬱だったり、狂気が溢れている曲があるんですよね・・・
交響曲13番や14番、15番あたり、なかなかに恐ろしい曲です。
弦楽四重奏でも、11番の3楽章や12番の2楽章、13番などの作品は何気に背筋の凍りそうな恐ろしい部分がありますし。

それに比べると、あんまり暴力的だったり陰鬱な感じがしないのは、だいぶショスタコーヴィチの個性に毒されてしまったせいでしょうか(爆)。
いや、十分晦渋な作品なのですが、うぐいすの耳にはどうも馴染みやすいのですよ。
内省的に沈み込んでいく曲想も凄いのですが、その一方でやはりヴァイオリンの名人芸を堪能できる曲になっていますね。
何回か聴いていて思ったのですが、ヴィオラ・ソナタと比べてもずいぶんと聴きやすいのですよ。

持っている演奏はオイストラフとリヒテルのライブです。
さすがにこの二人、勢いに溺れることなく、地に足のついたがっしりとした構成の演奏です。
豊かな音で迫真の演奏を繰り広げていきますが、造形が決して崩れないのですよ。
沈鬱な曲想の部分などもお手の物ですね。オイストラフの音色がやや太くて豊かなところが、あまり先鋭的になりすぎず、ショスタコーヴィチの芯の強さを表現していて、いいですね!
この曲はあんまりそういう現代的な面を強調しすぎない方がいいような気がします。

P.S.
ベートーヴェンQのショスタコーヴィチ弦楽四重奏全集(+ピアノ五重奏曲)がVENEZIAレーベルから今月発売されましたね!
HMV見てたら、発見してしまいました。
5番以外はマスターテープからの復刻だそうですよ!
(5番だけ板起しで音良くないとのこと)
四重奏はDoremi盤、ピアノ五重奏はどのレーベルか忘れましたが(って、調べろよ自分←笑)すでに持ってたりするのですが、思わず買いなおしてしまいそうです・・・
ああ、フィッツウィリアムQも入手してないのに・・・

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさん、こんばんは!
DSCHのヴァイオリン・ソナタ、晩年の室内楽曲の中では最も奇怪な存在とした思えなかった時期がありましたが、ヴィオラ・ソナタにはまると、形式が似ているだけに分かり易くなるような気がしました。一部では第1ヴァイオリン協奏曲を以って、DSCHの最高傑作と言われているようですが、このソナタに開眼すると、協奏曲は物足りなくて…(笑)。
さて、ベートーヴェン四重奏団による全集の再リリースの件、初めて知り、ご紹介のHMVのサイトを見てきました。これは迷いますね…今月は「CD買わない月間w」ということもありますが、Veneziaレーベルから復刻されている第1番〜第4番までが、DOREMI以上に音がこもっていたので…それにもマスターテープ使用との記載があったのですが…
凛虞
URL
2008/07/23 22:40
凛虞さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

ほんの数年前までは、ショスタコーヴィチの、しかも後期の室内楽など、まさかこんなにハマルとは思ってもいなかったですね(笑)。今ではヴァイオリン・ソナタも、何も抵抗感無しで聴けてますし・・・って、いいことなのかよくわからんですが(笑)。でも、さすがにヴァイオリン協奏曲はどうでしょうかねえ・・・管弦楽を伴うと妙に狂気の色がついてしまって、うぐいすは苦手だったりするのです(笑)。

う〜ん、凛虞さんのコメントでVenezia盤はちょっと待ってみようかなあ、という気持ちも出てきましたねえ(笑)。アオリ文句に動かされてたかも。値段が値段なので買ってみてもいいんですが、なんと言ってもフィッツウィリアムQのDSCHと、ケラーQのバルトークをまだ入手してないのが引っかかってるので様子みようかなあ。
うぐいす
2008/07/23 23:03

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