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zoom RSS ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第5番:シリーズテーマ(1)<PA-178>

<<   作成日時 : 2008/09/23 16:49   >>

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本日は久しぶりに晴れました。散歩してると日向は汗ばむくらいに暑いですが、日陰に入ると非常に涼しいです。
近所ではすっかりセミの鳴き声は聞こえなくなりましたが、近くの緑地に行ってみると、なんとまだツクツクホウシが2・3匹鳴いてました。でも涼しげな風の中に数匹のツクツクホウシ・・・なんとも寂しげです。
一方で、スズムシ・コオロギなど秋の虫の声が支配的になってきました。
最近忙しくって季節の気配を感じる余裕がありませんでしたが、もう気候は秋ですね。

さて、今回のエントリーはベートーヴェンのピアノ・ソナタ、第5番です。
これは作品10としてまとめられた3曲の最初の曲です。
作曲年は1798年。1〜4番までは4楽章構成でしたが、5番は3楽章構成です。ハ短調の、暗く激しい情熱的な曲ですねえ。
もうこの曲はベートーヴェンの真骨頂といえるくらいの意志の強さとがっちりした構成力が感じられます。

第1楽章第1主題、3和音提示後に駆け上がるようなメロディが2回提示され、シンコペーションを伴った暗く情熱的なメロディが続きます。
その後しっとりした第2主題が続き、ソナタ形式で展開されていきます。
曲は短いのですが、中身が充実していてすごく惹かれてしまいますね。

第2楽章はアダージョ楽章です。この曲もベートーヴェンの緩徐楽章特有の、非常に美しく沈潜していく楽想です。

第3楽章はプレスティッシモ。この楽章は暗く怪しげにあたりを探るような開始後に、推進力のある激しいメロディが進行していきます。
緊張感の漲る力強い曲です。

この曲は前4曲と比較しても格段に完成度が向上した、緊張感と意志の力が漲る傑作のような気がします。
あと、うぐいすが短調の曲が好きだということもあって、この曲は初期の中では結構お気に入りです。
やっぱりこの曲の近い時期に大傑作の「悲愴」が作られていることもあって、目立たなくなってしまったのかもしれませんが、もっと語られてもいい曲のような気がしますね。

ところで、過去4曲についての演奏の感想をあらためて見てみると、ずいぶんと長いですね・・・
まあ、これからは同じ演奏者は同じコメントになってしまうと思いますし(苦笑)、あんまり長くなりすぎると読みづらくなるので簡潔に書くように心がけてみます。

うぐいすはこの曲、情熱的かつしっとりしたもの、または端正な演奏が好きです。
もっとも気に入ったのは、ブレンデルとナット。次点でギレリスとケンプです。

ブレンデルはライブということもあり、しっとりとした情感とともに情熱的な演奏になってます。とはいってもそこはブレンデル、あまりやりすぎないような節度をもった演奏です。
録音状態も良くて、水の滴るような響きがいいです。

ナットはいつもながらに端正かつ、暗い情熱的なフォルテッシモが冴えています。この曲の本質を突いた演奏だと思います。
ド〜ンとくる感じが曲によってはどうかとも思いますが、この曲にはいいですね。

ギレリスのは意外にも、情熱的という以上に、ずいぶんとテンポが遅くてしかも弱音が素晴らしく、しっとりしてます。というよりも、沈潜とドンドン沈み込んでいく感じがたまらないですね。
音色もきれいだし、じっくりと聴きこみたいときにはいい感じです。
ただそういう演奏なので、聴くときによって、たとえばもうちょっと気軽に聴きたいなあ・・・というときは敬遠してしまうかも。

ケンプも訥々とはしていますが、その落ち着いた情感の溢れる演奏に惹かれてしまいます。

他の演奏について。
バックハウスは悪くありませんが、この曲には少し堅い感じがします。
グルダはまさに勢いに乗ったきらめくような演奏ですが、うぐいすには奔放すぎるように聴こえますねえ。
この曲にはちょっとやりすぎかも。

以上、短くまとめたつもりなのですが、まだ冗長かなあ(苦笑)。

さて次回のエントリーは・・・ちょっと前に企画を考えてたお題をやってみたいと思います。


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コメント(2件)

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うぐいすさま こんばんは

ベトベン:ピアノソナタ連番シリーズ、楽しみにしております。
今日の5番、グルダ盤しか持っていませんので、それをPCで楽譜を見ながら聴いていました。
意外に、1楽章などのスフォルツァンド、フォルテピアノなどの指示をあまり守っていないな、と思っていました。が、3楽章になると、途端に立体的な演奏に変わります。きっと焦点を3楽章に当てた演奏なのではないかな、と思いました。譜面を見ながら、ゼルキン師だと、きっとこんな風に弾くのはでないかとか、色々と考えるところがありました。

今日もアマゾンとHMVから注文しておいたCDが届きました。(^o^)
ブログで徐々に出していきますね〜。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2008/09/23 18:13
rudolf2006さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

グルダはテンポが速めでもフレーズの歌い回しがハッとするような移り変わりをするので、その立ち回りがすごいと思いますね。rudolf2006さんの言われる「立体的な演奏」とは実に言い得て妙です。
ただ、その表現が曲によっては「映えすぎ」て聴こえてしまうかなあ・・・とも思うのですよ。
5番の場合、本来の曲の特質よりもグルダの演奏の持ち味が勝ってしまう感じがしてしまいました。
ゼルキン師はSONYの選集に2〜5番の録音がないので想像するしかできないのですが、結構がっちりやってそうな気がしますね〜。

それではまた、ブログでの記事を楽しみにしております。
うぐいす
2008/09/23 21:02

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