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zoom RSS バルトーク:弦楽四重奏曲第2番<PA-181>

<<   作成日時 : 2008/09/28 20:42   >>

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今週はなんとなくブログのエントリーが進みます(笑)。
書ける時に書いとかないと、またいつ書けるかわからないし。
ということで、今回はバルトークの第2番です。

この曲は1915〜17年に作曲されてます。
1番と比べると土着的で泥臭く、しかも無調的かつ動的な曲になってます。
だんだん、我々の知るバルトーク独自の世界になってきています。
なんというか、音響的な効果(特にピチカート)や民謡風な断片の特徴が露わになってきているような気がしますね。

この曲、第1次大戦中に書かれているわけですが、バルトークの場合、ほとんどの曲が重苦しいのでこの曲だけが特に戦争の影響があるとかいうのはあんまり感じられなかったりして(笑)。
むしろ民謡の収集が難しくなって作曲活動に戻ったという、活動の変化の方に影響があったようですねえ。

第1楽章はソナタ形式らしいんですが、調性感が薄くなってきていて、なかなか主題を把握しづらいです。
曲冒頭の断片が比較的頻繁に出てくるので、そこを起点に聴いているとなんとはなしにはわかるのですが。
そういった無調感の漂う曲想ではありますが、でもときどき民謡調の素朴で、どこか哀愁の漂う断片も出てきて、郷愁を誘うところも多々あります。最後の方に一瞬出てくるユニゾンのメロディ、または一番最後のシメの部分が、なんとなく日本の歌「さくらさくら」の3小節目を思い出してしまったりして(苦笑)。
基本的にはいろいろな断片が絶え間なくあらわれてくるといった風情を感じますねえ。

第2楽章はバルトーク特有の激しく強烈なリズムと目まぐるしく変化する曲想がすごいですね。バルトークの音楽の持つバーバリズムを感じることができる楽章です。
ピチカートの使い方が効果的ですね〜。バルトークの曲はピチカートがすごく印象的に使われてます。

第3楽章も断片の塊といった感じでしょうか。
緩やかな進行の中で、さまざまな断片が浮かんでは消えていきますね。
そういう意味では1楽章に通ずるものもありますが、3楽章はより内省的で抽象的な感じがします。

あらためて思いましたが、バルトークの音楽はやはりハンガリーの民謡を取り入れてるということもあるかもしれませんが、どこか東洋的でもあります。
そこがどこか郷愁を誘う感じもあるのかもしれません。
なんとはなしに無調的でもあまり無機的に聴こえないところがあるのはそれもあるかもしれません。

さて、この曲でよく聴くのはやはりハンガリーQとヴェーグQ(新盤)です。
強いて言うと、少し曲自体が前衛的かつ泥臭くなることもあり、これはヴェーグQの方をよく聴きます。
特に2楽章の泥臭さはたまりませんね。
ハンガリーQはむしろヴェーグQとは違う、その響きの端正で流麗な部分が対照的でいいです。

タートライQのもいいです。録音の音がちょっと響きが変わってるのですが、ハンガリーQとヴェーグQの良さを折衷的に持っている演奏かと思いました。

2番もジュリアードQはあんまり聴かないですね。
この曲も、尖鋭的な厳しさよりも泥臭い演奏が好きなのです。

バルトーク・シリーズ、次はいつになるかわかりませんが3番に進みます。
バルトークの個性全開、本領発揮といった曲ですね。
個人的には3・4番が最も好きでよく聴きますので、筆が進みすぎ長文になってまた読みづらくならないように気をつけねば(苦笑)。

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バルトークSQのバルトーク「弦楽四重奏曲第1、2番」
昨日までは残暑の厳しい日が続いたが、今日、急に涼しくなった。どうやら今日から本格的な秋に突入したのだろう。 ...続きを見る
クラシック音楽のある毎日
2008/09/29 21:57

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさん、こんばんは。
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の場合、初期は、中期・後期に比べて劣るように思いますが、バルトークの弦楽四重奏曲の場合は6曲のそれぞれに個性的魅力があり、優劣は付けられないように思います。自分は最近、3番以降の前衛的な作品より、1番・2番に魅力を感じています。

ハンガリーSQの全集は自分も持っています。対照的なジュリアードSQ2回目とともにいつまでも持っていたい演奏だと思います。また数ヶ月前、凛虞さん推薦のケラーSQを購入したのですが、ハンガリーとジュリアードを足して2で割って、その上にプラスアルファを付け加えたようないい演奏でした。
アルトゥール
2008/09/29 21:52
アルトゥールさん、こんばんは!
トラックバックとコメントありがとうございます。

もしかして以前に書いたことがあったかもしれませんが、1・2番はジュリアードQやアルバンベルクQなどの現代的な演奏しか持ってなかった頃はあんまり聴かなかったのですよ。ハンガリーQ、そしてヴェーグQを入手してから随分と聴く頻度が増えました。おっしゃるとおり、バルトークの6曲の弦楽四重奏曲はどれも魅力がありますが、うぐいすの場合は、曲それぞれの個性に合った演奏を選んで聴き分ける必要があったようです。

ケラーQのはお話を聞くほどにほしくなってきますね。しかし、ついこの間までHMVで24時間以内に発送だったんですが、7〜15日後に変わってました(苦笑)。まあ、ぼちぼち注文してじっくり待ってみます。
うぐいす
2008/09/29 22:34
うぐいすさん、こんばんは!
つい先ほど帰宅し、これを拝読し、第2番を聞きはじめたのですが、明日に影響するので途中でやめました(´▽`)
この曲が第1次世界大戦中の作品であることを、うぐいすさんのエントリーにて初めて知りました(汗)。←あいも変わらず、このようなことを知らずにただ聞いているだけであり、このような情報に関しても、うぐいすさんのブログは貴重です。
昨年の一時期まで、この曲で最も取り出すことの多かった演奏は、アマール四重奏団による1926年の録音です。(ヴィオラがパウル・ヒンデミット。)ポルタメントがかかったりと、かなり時代的な演奏である意味でバルトークらしくなく、ヒンデミットの作品からも想像し難い演奏内容ですが、無意識の内にこの時代的な演奏が、世界大戦の陰鬱さを感じ取っていたのかもしれません?!
第1番と第2番のエントリーを拝読してさらに気づいたことが、「そういえば、私もこの2曲でジュリアードを取り出すことが少ないな…」ということでした。タートライ、ケラー、ベルチャ、ヴェーグ新盤が第2番の最近のお気に入りとなっています。
凛虞
URL
2008/09/30 01:06
凛虞さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

そういえばうぐいすの記憶では昨年、凛虞さんのバルトークのエントリーではアマールQを挙げられてましたね。まだ前衛的な色合いが前面的には出てこない2番のような曲では、時代的な演奏も意外と合っているかもしれませんね。

ジュリアードQの1・2番も構成のしっかりした現代的かつ尖鋭的な演奏で素晴らしいのですが、最近特に、もうちっと情念みたいなものが感じられる演奏を好むようになりました。ヴェーグQの演奏って初めはピンとこないところもあるのですが、聴くほどにその味わいがだんだんわかってくるような気がします。ちなみに旧盤もあらためて聴きなおすと、覇気があって音色も新盤ほど渋くなくてなかなか良かったです。惜しむらくは、その録音状態かと思います。
うぐいす
2008/09/30 23:21

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