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zoom RSS ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第7番:シリーズテーマ(1)<PA-185>

<<   作成日時 : 2008/10/18 20:27   >>

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最近週末にしかブログ書けていません。
まあそれはそれでいいのかもしれませんね。思い立った時に気ままに続けられるのがいい感じかと。
題材も最近ワンパターンですが(苦笑)、聴いている曲がワンパターンなのでこれはどうしようもないかと(爆)。
もっとも、ちょっとしたきっかけがあって今まであんまり聴いていなかった曲のCDを注文してみました。
まあ、それは入手してから後ほどご報告するとして、今回はシリーズテーマ(1)のベートーヴェン、ピアノ・ソナタ第7番です。

この第7番、1798年にまとめられた作品10の中の3曲目です。
前の2曲は3楽章だったんですが、これは4楽章編成で、規模が大きくなってます。

1楽章は遠くから走り寄ってくるような勇ましい主題で始まり、その後、まわりの情景を眺めながら野原に駈け出して行くような力強くも開放的な曲想がいいですね。
推進力があって、意志の力を感じる曲です。

また、すごいのは2楽章の大きさ!悲愴感漂う曲想で沈み込んでいく感じがすごいですわ。
この楽章だけ、ベートーヴェンの後期につながる作風を感じる、というのはちょっと大げさでしょうかねえ・・・
この後の8番「悲愴」にすらここまでのスケール感はありませんし。もちろん、後期ほどの形式の自由さはないですけどね。

3楽章は短めの、明るく開放的なメヌエットです。
重苦しい2楽章のあとなので、そのコントラストが目だちます。
いやあ、ずいぶんと可愛らしい曲です。
そのくせ、中間部などは力強さも感じさせてくれたりします。

この7番、曲の展開の仕方がずいぶんと変化しているように感じます。
まだベートーヴェンの作風としては初期の中に位置づけられるのですが、かなり自由な雰囲気がうかがえます。
4楽章が特にそういった感があって、最初の主題の提示から個性的です。
歩きだしたかと思うとふと思うところがあって立ち止まるような断片的な主題が印象的です。で勢いよく歩き出したかと思うとまたこの断片がでて立ち止まる。全曲を通じてこの主題が支配的に扱われていてうまく構成されていますが、なんともその風情が自由闊達な感じもします。

以下、演奏の感想です。
この曲はナットとブレンデル、あとケンプがいい感じですね。

ナットは1楽章、推進力があって力強く、ガチっとしてます。
2楽章も必要以上に沈み込んでいくのではなく、自然なテンポ感で進めていきます。
3楽章以降も同様。うぐいすには一番聴きやすいかな。

ブレンデルは相変わらず思索的で、この曲には自然な感じに聴こえます。
スケール大きい曲なのですが、あんまり構えて聴くのではなく、何気に聴けるのがいいです。

ケンプは形式はハメをはずすタイプではなく丁寧に引き込んでいくのですが、その中にしっとりとした詩情とかどこか即興的にも思えるフレーズの豊かさを感じます。ナット同様、自然に聴けますね。

バックハウスの演奏は意外とこの曲には合ってるかもしれません。
1楽章はがっちりしていて良かったです。意外といろいろフレーズ表現に変化つけてますね。
2楽章以降も普通に聴けました。それがこの演奏の魅力かも。
ただ、好んで取り出すという感じではないです。

グルダは自由闊達でうまいです!これもあんまり大曲という感じで聴く感じではないところがいいかな。
でも、ちょっと軽やかで華やかすぎるかもしれません・・・

ギレリスのスタジオ録音はややおとなし目ではありますが、でも彼の特質である、硬くて透明かつ強靭な響きで進みます。2楽章は相変わらず沈み込んでいく様はおそらく持っている演奏で一番ですが、いつも聴くのはちょっとつらいかも。
あと、ライブ録音がブリリアントから出ているのですが、これがスタジオ録音と同一人物かと思えないようなすごい演奏ですね。強靭かつ剛毅な響きがスタジオ録音盤とはけた違いです。2楽章はスタジオ録音ほど沈み込む感じではありませんが、逆により自然な感じになってます。
でも、全体としてはスタジオ録音盤の方が聴きやすいかなあ。

シュナーベルは早いパッセージがずいぶんと早くて引き崩しがありますが、この曲は意外と気にならないですね。また、2楽章みたいな曲はなかなか味わい深いですね。ギレリスより遅いんですが、何気に聴きやすい感じがするのはなんででしょうかねえ。弾きまわしが粋な感じがするのですよ。あと、やはり音色の違いかな?

リヒテルのベートーヴェンはうぐいすの知る限り、古典派というよりもロマン派の曲に対するスケール感や派手な力強さ、はたまたロマン的な香りの付与みたいなものを感じます。
(彼のチャイコフスキーとか、ラフマニノフの演奏に通じる・・・というと言い過ぎか?)
聴いていて感心するのですが、初期あたりの曲ではときどき、ちょっと違うかも?と思ってしまう瞬間があるのです。
リヒテルのベートーヴェンは初期では1・3・4番も聴きましたが、初期よりも中期以降の方が合っているような気がします。
ちなみにこの7番では、曲自体がそれに見合ったものになっているので結構合ってはいますね。
力強くロマン的なのですが、不思議とギレリスの演奏よりも聴きやすかったです。

今回まで7曲の感想書いてきたのですが、うぐいすの好みが明らかになってきてます。
今まで自分でもよくわかっていなかったのですが、ピアノ・ソナタの場合はいつも聴くなら、結構落ち着いた味わいのものか、形が崩れていないけど素直で情熱的な演奏が好きなのかなあという感じですね。
ナット・ケンプ・ブレンデルとかがその傾向にあるような気がします。
あとは、R.ゼルキンやギレリスなど重厚でがっちりしたもの、または自由闊達なグルダやシュナーベルはケースバイケースかなあ。バックハウスは立派だけどあんまり聴かないですねえ。

さて、このシリーズも次回はついに8番「悲愴」です。
やっと全体の1/4に到達です・・・まだまだ道のりは長いですねえ。
でもこのシリーズを開始して初めて全曲をじっくりと聴いてますので、知っているつもりになっていた曲にも新たにいろいろな発見があって面白いですよ!
これからまだまだ魅力的な作品が続きますので楽しみです。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさま お早うございます

今朝は珍しく寝すごしてしまいました、爆〜。
今朝から、この7番を聴いています。この曲はゼルキン師の録音がないせいで、まったく聴いてこなかったかもしれません。新たな発見したように思ったりもします。

今朝はナットの演奏を2回聴きました。ギレリスのブリリアント盤は持っているはずで聴いたはずなのですが、まったく記憶にありません、爆〜。

この曲、良い曲ですよね、月並みな表現ですが、爆〜。ゼルキン師がどうして録音を残さなかったのか、不思議なくらいです。ゼルキン師向きの曲だと思ったんですが〜。

ナットの演奏は、端正ですよね。何か突拍子もないことをやろうとするところもなく、あくまで自然な音が流れていきますよね。

このシリーズで、私もベトベンのピアノソナタを番号順に聴くことができています〜。(^o^)

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2008/10/19 08:04
rudolf2006さん、おはようございます!
コメントありがとうございます。

この録音、ゼルキン師の録音がないんですよね。うぐいすも、特に2楽章あたりの演奏がどんな風になるか聴いてみたかったです。ナットの演奏は枠(と言っていいのかよくわからないのですが)からはみ出ることはないのですが、その中で時折非常に情熱的な音を出しているところが好きなのです。テンポ設定も比較的速めでもたれないので聴きやすいです。

意外だったのはあれだけうぐいすに合わないと言い続けてたシュナーベルで、7番は2楽章がいい感じに聴けたことでしょうか(爆)。シュナーベル、緩徐楽章に関してはホントにいいです。でも勢いのある曲はやっぱりお好み次第かなあ。

次回は有名な「悲愴」なので、いまさらうぐいすが何かを書くのも・・・と思いつつ、とりあえず淡々と自分の好みを綴ってみようと思います(笑)。
うぐいす
2008/10/19 11:18

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