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zoom RSS プッチーニ:歌劇「トスカ」<PA-188>

<<   作成日時 : 2008/11/06 23:39   >>

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さて、本日はブログを書く時間がとれました。
前回に引き続き、プッチーニのオペラです。
今回は「トスカ」をエントリーしようと思います。

このオペラは実にドラマチックなつくりですね。代表的なヴェリズモ・オペラのひとつともされてます。
確かにあらすじは生々しいですね。音楽はプッチーニらしく抒情的な面がありながらも、非常に劇的です。
政治犯の友人をかばったカヴァラドッシとその恋人トスカ、政治犯を追うスカルピアの三者を軸としたドラマが展開されます。
見せ場がいくつもあって、その抒情的でロマン的な音楽と、劇的な歌に圧倒されます。でも、他のヴェリズモ・オペラとは違って、音楽自体はあまりドロドロはしてないですね。
ベルクの「ヴォツェック」にくらべれば随分と聴きやすいです。
って、比べる相手が違うか(笑)。

「トスカ」の第1幕、めくるめくような音楽で開始されます。
このオペラ、1899年に作曲されているのですが、この時代にしてはずいぶんとモダーン(笑)な雰囲気を感じます。
19世紀なのですよね・・・
このあたりを聴いていると、まるで1950〜60年代位の映画音楽を聴いているような錯覚を覚えます。
この音楽、スカルピアを象徴しているようで、スカルピアが現れるとこの音楽が鳴り響きます。
1幕最後の音楽の締め方も圧倒的な迫力です。
1幕と2幕はスカルピアの歌が好きなので、よく聴きますねえ。
(もちろん「歌に生き、恋に生き」もいいのですが)
3幕はやはり白眉は「星はきらめき(光りぬ、かな)」でしょうか。
3幕の最後もこの旋律が悲劇的にかき鳴らされて終わります。

そういえば、「トスカ」といえば、思い出すのは「動物のお医者さん」でしょうか(苦笑)。
主人公とその仲間たちが「トスカ」にエキストラとして3幕のカヴァラドッシの処刑隊役で出演したとき、あらすじをよく把握してなかったため、ラストでトスカ役の主人公の母に続いて次々と城から飛び降りていくという印象的なオチがありますね。
漫画読んだ時はこのオチの面白さがいまひとつ伝わってこなかったのですが、実際に3幕ラストの音楽を聴いて大笑いしてしまいました(笑)。
こんな劇的かつ圧倒的な迫力で音楽が鳴らされている最中に、処刑隊が一緒に飛び下りている図を想像してしまったら、感動も何もないですねえ(笑)。

そういえばどこかで読んだのですが、実際にこのオペラをどこかで上演した際に城のセットの下に飛び降りても大丈夫なようにトランポリンを用意していたことがあったそうです。トスカ役の歌手が最後飛び降りたら、下のトランポリンでまた飛び降りた元の城の屋上に戻ってきてしまい、爆笑のうちに幕を閉じたということがあったとか(爆)。
これも台無しですねえ。リハーサルで気付かなかったのかなあ・・・

さて、今回入手した演奏ですが、カラス/ディ・ステファノ/ゴッビとデ・サバタ/スカラ座管の演奏です。

この録音で最も感心したのは実はスカルピア役のゴッビです。
いや〜、「トスカ」はこの盤しか知らないですが、このゴッビの演じるスカルピアの憎々しさは最高ですね。
これ以上ないんじゃないかと思うくらいの悪役ぶり!
歌の迫力もさることながら、それ以上に彼の演技力には圧倒されます。
「トスカ」は最近よく聴くのですが、自然に彼の歌ばかりを聴いていることに気がつきました(笑)。
そういえば、ワーグナーの「指環」を聴くときも、やたらとグラインドルの演ずるフンディングやハーゲンばかり聴きあさってたりしました。
生粋の悪役好きなのかも(苦笑)。

あと、やはり感心したのはデ・サバタ/スカラ座の演奏ですね。
この劇的な曲の盛り上げ方や圧倒的な金管の生生しさ!
キビキビとしたリズムと情熱的な歌に溢れる演奏です。
一方で、「星はきらめき」のような抒情的な部分の表現力も素晴らしいです。

もちろん、マリア・カラスのトスカも素晴らしいですね。
カラスは技術はもちろんのこと、やはり演技力に長けているなあと思いますねえ。声自体は美声というよりは勇ましさを感じますが、その表現力が素晴らしいです。
うぐいすはカラスの歌というとプレートル指揮の「カルメン」を聴いていましたが、このころはさらにくぐもった声質でカルメンという奔放な女性を艶っぽい色気を帯びた歌で見事に演じきり、その表現力に舌を巻いてました。
「トスカ」の録音の頃はまだ彼女の高音も衰えておらず、まさに「絶唱」という感がありますね。

ディ・ステファノのカヴァラドッシもドラマチックです。
60年代以降はだんだん生活の不摂生もたたってその声は衰えていったようですが、この「トスカ」を録音した時期はおそらく絶頂期だったのでしょう。
声の伸びも素晴らしいです。
「星はきらめき」はまさしく絶唱。甘さもあるその声は素晴らしいですね。

今回は、前回から連続してプッチーニのエントリーになりました。
次回はそろそろバルトークやハイドンの室内楽に戻ろうかな〜、と思ってます。
(といいつつ、またベートーヴェンのピアノ・ソナタだったりして・・・)


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コメント(8件)

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うぐいすさん、こんばんは!

カラス&ゴッビがEMIに遺した旧盤、まさにエヴァーグリーン的な存在として輝いていますね。私もうぐいすさんと同じくゴッビの名唱に惹かれます。

実は私はカラスをいくぶん苦手としています…(私の嗜好もだいたい想像がつくかもしれませんね?!)それゆえに、カラスのEMI盤2種よりは、マゼール(ニルソン、コレッリ、DFD)やシノーポリ(フレーニ、ドミンゴ、ラメイ)を取り出すことが多くなっていました。(←ここ数年ほとんどこの曲を聞いていないので、過去形です

後者はダンディな悪役として見事なラメイを聞くためだけですが…
凛虞
URL
2008/11/07 22:33
凛虞さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。
見事に絵文字を使いこなしていますね(笑)

ゴッビのスカルピア、素晴らしいですね!
この演奏についての評はどれもこれもまず最初にカラスが出てきますが(当り前か)、うぐいすはむしろゴッビの方に感心してしまいました。バックのデ・サバタの、情熱的で煽り立てていくような音楽が相乗効果としてうまくマッチしてます。

カラスが苦手、とおっしゃるのもなんとなくわかる気がします。たとえばニルソンのような、透明感のある遠くまでとおるような声ではなく、力強く情熱的で奔放な感じですよね。声質が個性的ですから、好みはわかれると思います。考えてみたら、カラスを聴くときは他のソプラノ歌手とは違う聴き方をしてるような気がします。歌というよりは演技(表現力)を楽しむ感じもありますねえ。

「トゥーランドット」や「蝶々夫人」は他の演奏も聴いてみようかな?と思いますが、「トスカ」はしばらくこの盤だけでいいかもしれません。ゴッビの歌とデ・サバタの演奏に浸ろうと思います(笑)。
うぐいす
2008/11/07 23:53
うぐいすさん、こんにちは。

私も「トスカ」はやはりこのサバタ/スカラ座管を持っています。ただプッチーニはとても好きなのですが、トスカは「ボエーム」「バタフライ」「トゥーランドット」と比べると聴く回数が激減します。というかほとんど聴きません。中にはいい曲も有るのですがね。

プッチーニは「ボエーム」なんかはまるで昔のミュージカルみたいな部分が有りますね。当時のミュージカルがオペラの真似をしたのか、どちらが影響したのかは知りませんが、そういえばラフマニノフなんかも昔のハリウッド映画の音楽みたです。(これは逆か!)(^^) やはりプッチーニもミュージカルの方が影響受けたのでしょうね。
ハルくん
URL
2008/11/08 09:37
ハルくんさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。

「トスカ」は内容が非常にドラマチックでドタバタしているので、聴きやすさという意味においても「トゥーランドット」や「蝶々夫人」などと比べると聴く頻度が少なくなってしまうのは仕方がないですね。うぐいすも今はマイ・ブーム的な感じで結構聴いてますが、音楽として普段聴くには上記2作の方がいいのかなあとも思います。

プッチーニの音楽はなかなかポップ(笑)な感じなので入りやすいですね。おっしゃるとおり、ミュージカルとか、あと映画音楽のような雰囲気も感じます。もっとも、いずれも「昔の」という条件付きですが(笑)。
うぐいす
2008/11/08 11:15
こんばんは。度々失礼します(^^)

「トスカ」を余り聴かないのは余りにドタバタ、どろどろしているからでしょうね。DVDで見ると尚更感じます。
私は「ボエーム」を最も好んでいます。というか何度聴いても毎回涙腺が潤んで仕方が無いほどでして、ドイツオペラを含めても最も好きなオペラの一つです。
ハルくん
2008/11/08 21:55
ハルくんさん、おはようございます。
再度のコメントありがとうございます。

「トスカ」を実際に舞台や映像で見るのはさらにリアルなドラマを感じるでしょうね。うぐいすも映像となるとさすがに頻繁に見ることはないと思います。

「ラ・ボエーム」はあらすじを読んだことがあります。ミミの設定がまた、プッチーニらしいキャラですねえ。このオペラはまだ入手してませんが、いずれは購入したいです。
うぐいす
2008/11/09 09:49
うぐいすさま こんにちは

コメントが遅くなりました〜。
「トスカ」は「トゥーランドット」よりも聴かないかもしれません。私の好きな、リオニー・リザネクさんとジェームズ・キングさんのデュオリサイタルで、1幕の2重唱、それにトスカとカバラドッシのアリアを歌っておられるCDがあり、それは大好きで車に入れていてよく聴いていました。
後は、ニルソンさん、コレルリさん、マゼール盤、これは凄いと思います。
カラスの全曲盤は持っていないのですが、アリア集10枚組くらいのもの(EMI)は、たまに聴いていましたが〜。
プッチーニ・ボックスから、初めて「トスカ」を取り出しました。
プッチーニの曲は意外に複雑に書かれていて、ヴェルディよりも難しいですよ〜。
ヴァーグナーを歌うドミンゴがいただけませんが、プッチーニだと良い感じです。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2008/11/09 15:07
rudolf2006さん、こんにちは!
コメントありがとうございます。
風邪のおかげんはいかがですか。

プッチーニの音楽って確かに複雑ですね。まあでも難しく考えずにそのまま音楽に浸ってます。やはり「トスカ」は、みなさま普段はあまり聴かないのですねえ。そういえば、ドミンゴはネットで「誰も寝てはならぬ」を見たことがあるのですが、なかなか良かったです。
うぐいす
2008/11/09 17:27

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