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zoom RSS プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」<PA-190>

<<   作成日時 : 2008/11/18 00:17   >>

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最近、どうも休日は曇りや雨の天気が多くて気が晴れませんねえ。
それと関係があるわけでもないのですが、休日になんとなくブログを書く気になれず、なぜか平日にエントリーとなりました。
本日はプッチーニの「蝶々夫人」です。

「蝶々夫人」、実はうぐいすには非常に微妙なオペラです。
なぜかというとですねえ・・・だめなんですよ、泣けて泣けて(苦笑)。
このオペラ自体は非常に好きなんですが、第3幕を聴くたびに泣けてしまってクタクタになってしまうのです(爆)。

このオペラ、あらゆるところに日本の風情を感じる曲がちりばめられていて、すごく親しみやすいです。「さくらさくら」などの実際の日本の曲も入ってますね。
このオペラ聴いてると、なんとなくイタリアのオペラという感じがしないです。
非常に抒情的かつ繊細、美しい曲のオン・パレードです。

人によっては、この日本の音楽が出てくるのが癇に障るという方もいらっしゃるようですね。
この作品を駄作と切って捨てる人もいたりします。
あと、ピンカートンのあまりの非道ぶりが嫌われてるところもありますね。
→まあ、ピンカートンについては確かに非道だと思うのですが(笑)。

う〜ん、でもうぐいすはこのオペラ、傑作だと思うけどなあ〜・・・
イタリアの作曲家がよくもまあ、ここまで日本情緒溢れるオペラが書けたもんだと感心しますねえ。
何といってもこのデリケートかつドラマチックな音楽は最高ですよ。
プッチーニのある意味革命的な、複雑な和声の手法も効果を上げていて、この日本情緒にすごく合っています。

しかし、このオペラ、1904年に行われた初演は大失敗だったそうですね。
理由は、第2幕が長すぎたとか、日本の文化に慣れていない聴衆が違和感を覚えたとか、いろいろあったそうです。
確かに、このオペラは実に日本的で、イタリアの聴衆は何?と思ってしまったかもしれませんねえ。
でも改訂した再演は大成功だったようです。

なにはともあれ、やはり聴きどころは「ある晴れた日に」になりますでしょうかね〜。ここはもっとも有名ですね。
あとは、2幕最後の「ハミングコーラス」の部分でしょうか。
きわめて静謐な雰囲気で幻想的な曲なのですが、でも、劇の内容を思い浮かべながら聴くとここも泣けてしまいます。

しかし、うぐいすにとっての一番の泣き所は、何といっても第3幕最後の蝶々さんのアリア「さよなら坊や」ですねえ。
蝶々さんが自刃しようとしたところに子供が無邪気に飛び込んできて、子供を抱きしめながら歌うのですが、このアリアは聴いていて胸が押し潰されそうになります。この切々とした音楽が非常に日本の時代劇調で、悲劇的に歌い上げられていきます。
この盛り上げ方はホントに劇的ですごいですねえ。素晴らしい!
その後、子供に日米の国旗を持っていかせたあとに自殺するわけですが、その演出がまた泣かせます。
最後の音楽の終わり方なんてホントに時代劇っぽいです。

しかし、この劇と音楽で泣けてしまうあたり、うぐいすはまんまとプッチーニの思うつぼにはまっているのでしょう(苦笑)。いやあ、好きなんですが、この曲聴いてるとうぐいすの妻に「何泣いてるの?」と言われるので、人前で聴くのは苦手です。

さて、うぐいすが入手した演奏は、フレーニの蝶々さん、パヴァロッティのピンカートン、バックはカラヤン/ウィーン・フィルです。
カラヤン流に磨き上げられた精妙かつ抒情的な演奏ですね。ウィーン・フィルの音色が素晴らしい!
蝶々夫人にはこういう演奏も合っているのではないでしょうか。
フレーニの蝶々さんも繊細でいいですねえ。
パヴァロッティの豊かでまぶしいくらいの明るい美声で、抒情的に歌い上げるピンカートンもなかなかいいです。

その一方で、本場イタリアの演奏も聴いてみたい気もしますので、そのうち入手してみようと思います。
でも泣けてしまうのであんまり聴く機会が少ないのがどうしたもんか・・・というところですね(笑)。


Puccini: Madama Butterfly
London
1990-10-25
ユーザレビュー:
いかにもカラヤンらし ...
イタリア的でないけど ...
シンフォニックな蝶々 ...
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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。

「蝶々夫人」が駄作だなんて滅相も無い!まぎれも無い傑作ですよ。駄作だとおっしゃるのは多分プッチーニファンでは無い方です。
ホントに泣けますよね〜。「ボエーム」と「蝶々夫人」は涙なくしては聴いていられません。
私は第一幕のピンカートンのアリアにも泣けます。メロディだけで泣けてくるのです。稀代のメロディ・メイカーとしてはチャイコフスキーとプッチーニが双璧でしょうが、泣かせるメロディならばプッチーニが最高でしょう。

私の余り好きではないカラヤンですが、この録音は大好きです。フレー二もパヴァロッティも最高ですし。もうひとつ好きなのが、バルビローリ指揮ローマ歌劇場盤です。バルビローリは父親がイタリア人ですから、ほぼ本場物と言えるでしょう。メロディの甘い歌わせ方はカラヤン以上で何とも素適です。
ハルくん
URL
2008/11/18 22:56
ハルくんさん、こんばんは!
いつもコメントありがとうございます。

そうですよねえ、「蝶々夫人」は傑作ですよね!うぐいすが特に好きなのは2幕と3幕なのですが、1幕もさっそうとした導入部が抒情的かつカッコイイです。ピンカートンもそのキャラはともかく、アリアはいいですねえ(苦笑)。

しかし3幕が好きと言いながら、激しく心を揺すぶられますので(笑)、頻繁に聴くのはどうしたもんかと思ってしまったりして。最近気がついたのですが、「蝶々夫人」よりも「トスカ」の2幕、特にスカルピアの歌の部分を聴いていることが多かったりします。悪役声にどこか憧れをもって聴いているのかもしれません(爆)。ストレスたまってるのかなあ(笑)。
うぐいす
2008/11/19 00:01
これは、カラヤンの名盤という以上に、プッチーニの全てのオペラの中でも屈指の、そしてVPOの音色を如実に味わえる傑作中の傑作でしょう。小生としては、VPOの最大の魅力が全開した名盤として、このプッチーニを挙げることに何のためらいもありません。カラヤンの指揮の物凄さ!初演は最悪の評でしたが、トスカニーニが振ることによって市民権を勝ち得ました。トスカニーニは再演の際、第三幕にピンカートンのアリアを追加するように助言しました。このアリアの存在によって、ピンカートンはただの悪魔ではなく、祖国アメリカに戻り、過去を思い出すことに苦悩を重ね続けた臆病な少年となりました。私は、パヴァロッティが「これは!我が写し身・・・」と部屋に飾ってある自分の写真を見て、泣きじゃくるような声で歌う箇所で胸が締め付けられます。彼女と彼が別れたのは時代の必然(植民地時代)であり、彼自身の若さゆえの愚かさであったのでしょう。彼は真の愛に気づき、「バタフライ!」と叫びながら、終幕かつて愛した人のもとへ駆け寄ります。もはや息をしない蝶々夫人を抱きしめ、彼はどんな思いがしたことでしょう。その思いにも心が乱されてなりません。
kitaken
2008/11/19 00:14
うぐいすさま お早うございます

うぐいすさんが「マダム・バタフライ」を取り上げておられたので、私も聴いてみたくなり、昨日、1幕のところを聴いていました。LP時代にカラヤン盤を持っていたと思うのですが、CDは持っていません。
プッチーニボックスから、聴きました。マゼール、ドミンゴ、スコットの演奏です。前奏曲(?)から素晴らしい曲ですよね。日本の旋律も上手く生かされていると思います。これほど上手く取り入れている曲は他には、外山雄三さんの曲くらいしか知りません。
もちろんプッチーニの方が素晴らしいですが〜。
プッチーニも癖になる作曲家ではないでしょうか?ヴァーグナーとその点では似ているような気もします。曲想はまったく異なりますが〜。斬新な和声、オケストレーションに驚きますよね〜。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2008/11/19 06:00
kitakenさん、お久しぶりです。
コメントありがとうございます。

カラヤン盤、いいですね。プッチーニの音楽の抒情性を巧みに描き出している演奏だと思います。フレーニの非常に可憐で繊細な蝶々さんも素晴らしいです。以前テバルディの蝶々さんを聴いたことがあるのですが、そちらは力強く情熱的で芯の強さが前面に出ている感じでした。それはそれで良かったですが、十代の可憐さという意味ではフレーニが絶品ですねえ。

ピンカートンのアリアの追加の話はネット上のどこかで読んだことがあります。確かにこの追加によって悪人というより、若さゆえの過ちを犯した愚かな男、という位置づけにはなったのでしょうねえ。それでも妻と共に再度日本に訪れた際に、会うにも会えずに逃げてしまうところなど、「やっぱりだめじゃん・・・」とか思ってしまいました(苦笑)。思い直して会いに来たら自害した後、っていうところがまた間が悪いというかなんというか・・・。まあでも、そういった人間の弱さみたいなものも表現されているところを含めて魅力のあるドラマになっているのだと思います。ちなみに、ピンカートンのアリアは好きですよ(笑)。
うぐいす
2008/11/19 21:55
rudolf2006さん、こんばんは!
いつもコメントをありがとうございます。

やはりなんといっても、日本の原曲を取り入れるだけではなく、プッチーニ独自に日本情緒あふれる曲を作っているところには驚嘆しますね。最初聴いた時はイタリアのオペラということを忘れてしまいそうになりました。考えてみたら「トゥーランドット」も非常に中国風な音楽になっていますねえ〜。やはりプッチーニは、その劇に応じた音楽や情景を巧みに表現のできる、天才的な音楽家ですね。

最近プッチーニに集中してましたが、この間久しぶりにワーグナーの「指環」をクナのバイロイト盤やカイルベルトのバイロイト盤(ステレオ)で聴いてみたらやはり感動してしまいまして(笑)。ヴァルナイの絶唱に涙を流してしまいました(爆)。音楽はまるで違いますが、病みつきになる、というのはまったくその通りですね。

そう言えば「蝶々夫人」って、3幕なのか、2幕で1場と2場が分かれているのか、よくわかりませんね。一応、うぐいすは3幕というとらえ方で聴いてましたが。
うぐいす
2008/11/19 22:14

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