Cla_PA!(クラシックパーキングエリア)

アクセスカウンタ

zoom RSS 至宝!シゲティのバッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ<PA-196>

<<   作成日時 : 2008/12/21 22:33   >>

面白い ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 11

珍しく昨日に引き続き連続エントリーです。
今回は冬には必ず聴いている、うぐいすの宝物の演奏です。
それはシゲティのJ.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ('59-'60)です。今回はその中から、ソナタ1番を取り上げます。
→録音年代ですが、うぐいすが20数年前、大学時代に入手したCDには1959-1960年と書いてあるのですが、どうも最近は1955-56年ということになっているようです。ちょうどモノラルとステレオの端境期ですねえ(’08.12.22追記)。
シゲティについては以前書いたことがあるのですが、うぐいすの大好きなヴァイオリニストの一人です。
特に今回エントリーのバッハの無伴奏はうぐいすにとっては至宝と言ってもいいくらいに大事な演奏です。

バッハの無伴奏ヴァイオリンというと、他にはシェリングやハイフェッツのものも聴いており、それらも決して嫌いではないのですが、やはり一番の宝はこのシゲティ盤なのです。
だれに何と言われようと、これだけはガチなのです(笑)。

たぶんこの演奏、好悪が分かれる演奏ではないかと思います。
その弓の圧力の強さからくるゴツゴツとした響き、弓を弦にぶつけるような奏法、荒いビブラートなど、非常に個性的な演奏ですね。
ヴァイオリン特有の優美で豊かな美音が好きな方にはたぶん敬遠されてしまうでしょう。
でもこの演奏をそうした外面的な美しさから判断するのはやはり誤りで、その音楽性がわかる方には一度聴かれればその音の芯の強さの中に、非常に強い意志の力や豊かな音楽性が感じ取れるのではないでしょうか。

うぐいすがこの演奏と出会ったのは大学時代です。オケの先輩からこれを教えていただいたのですが、最初に1番のソナタの1楽章「アダージョ」を聴き始めたその第1音から衝撃を受けました。
なんというのでしょうか、体に電気が走る感じというのはこういうことかと思いましたよ。
その、まるで魂から絞りとってその意思を音にこめたような壮絶な響き!
まさしく孤高の響きです。
伸ばしの音の、天に上るようなクレッシェンドで弾ききってしまうさまなど、まさしく至宝の響きです。

2楽章の「フーガ」の厳しい造形もすごいです。
人によっては濁った音とか汚い音とか言ってる人もいるようですが、これは決して濁ってるんじゃないですね。
まさしくこの音は必要として出されている音で、むしろ聴き進めるうちに山の空気のような、冷たくも厳しい、非常に澄んだ音色と思えるようになります。
3楽章「シチリアーノ」の寂しげな表情、4楽章「プレスト」の激しさも素晴らしいですね。

まあそうは言うものの、人により趣味に合う合わないというのは必ずありますし、決して万人向けの演奏ではないでしょうねえ。
(実はシゲティの晩年の演奏の中には、うぐいすもさすがについていけてないものもあります・・・)
なので、この演奏はバッハの無伴奏を初めて聴かれる方にはお薦めはいたしません。

しかし、そのような孤高の特質こそ、この演奏家の真骨頂だと思っていますが。
実はこの1番以上にシゲティの真骨頂が発揮され、うぐいすが感涙にむせぶのは2番パルティータの「シャコンヌ」なのですが、またそれは別の機会に。


バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
コロムビアミュージックエンタテインメント
2004-05-19
シゲティ(ヨーゼフ)
ユーザレビュー:
演奏史の源泉。驚異的 ...
宝物 シゲティの演奏 ...
これがネイティヴだと ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
面白い
かわいい

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(11件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさま お早うございます

シゲティ、私にとっても懐かしいヴァイオリニストです。大学時代、LPを色々と聴いていました。きっと「無伴奏」も音楽喫茶で聴いていたと思います。

音の記憶、というものがあるのではないかな、と私は思っています。私は今は、ヴァイオリンはハイフェッツ、スーク、フランチェスカッティなどを聴くことが多いですが、久しぶりにシゲティの演奏も聴いてみたいと思ったりもしています〜。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2008/12/22 08:17
うぐいすさん、こんにちは!

シゲティの無伴奏は懐かしいです。
昔LP時代にはシェリングとシゲティを聴いていました。当時はシェリングの方が好きでしたので、シゲティは聴かなくなってしまいました。そのLPも今は無く、CDも買っていません。久しぶりに聴いてみたら印象が変わるかもしれませんね。

ところで私はシゲティは晩年の演奏が一番凄いと思っているのですが…。千利休のような究極の侘びさびの境地だと思います。(笑)
ハルくん
URL
2008/12/22 12:41
うぐいすさん こんばんは。

シゲティの渋い名演は耳の底に残っています。実はCDになって以来殆んど聴いていません。最近値段が暴落気味に下がって来ましたが、音質はいかがなのでしょうか。同曲は手許にオイストラフ盤があります。ご想像にあたると思いますが、シゲティと正反対のこってりとしたバッハです。

最近聴いた無伴奏ではrudolf2006さんがブログでご紹介されているズスケがしみじみとした良い演奏だと思います。ただし、ソナタ1番(CDの一曲目)は先が思いやられる感じで、パルティータ1番(2曲目)から格段に良くなります。隠れ名盤ですね。

以前に書かせていただいたこもしれませんが、私の一押しはクレーメル(旧盤)です。いつも聴くには心が痛くなるのでシェリングで落ち着いています。
ezorisu
2008/12/22 18:27
rudolf2006さん、こんばんは!
いつもコメントありがとうございます。

シゲティはうぐいすも昔に比べると聴く頻度は少なくなってるかも。やっぱり疲れますしね(爆)。この演奏、気軽に曲を楽しむという類のものじゃなくって、聴いてるとシゲティの音楽に引き込まれてしまいますので、他の事をやりながらは聴けないです。曲そのものを楽しむ、いわゆるリファレンス盤はやはりハイフェッツやシェリングになるでしょうかねえ。シゲティの演奏は自分に気合いを入れたいときにはいいカンフル剤になるので、特別な時に取り出すことが多いです。あと、夏に聴くのはさすがに暑苦しいかもしれません(苦笑)。
うぐいす
2008/12/22 21:16
ハルくんさん、こんばんは!
いつもコメントありがとうございます。

シゲティの晩年の演奏というと、ベートーヴェンとブラームスのヴァイオリン協奏曲を思い出すわけですが、さすがにここらは枯れすぎていてついていけてないですねえ・・・でも、プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲1番とヴァイオリン・ソナタ1・2番は最高と思います!あのかすれて枯れ切った音色とプロコフィエフの曲想が絶妙で、背筋が寒くなるような緊迫感を感じてしまいます。でも考えてみたら、この無伴奏とあんまり時代は変わらないのかな?
ちなみにシゲティの演奏、第二次大戦中にバルトークと組んだクロイツェルやドビュッシーも好きです。
うぐいす
2008/12/22 21:18
ezorisuさん、こんばんは!
いつもコメントありがとうございます。

シゲティの無伴奏、録音はモノラルながらもかなりいい部類だと思いますよ。っていうか、バイロイトの実況録音でもあるまいし、この録音年でなんでまだモノラル?という感じですが(苦笑)。
クレーメルの旧盤は確かにキツいですねえ〜。うぐいすも最近はあまり聴いてないかなあ。シゲティのはクレーメルとはまた違った意味で疲れますが、なんといいますか、求道的でありながらも人間的な情感も感じさせてくれるところがいいです。「シャコンヌ」の中間部のアルペッジョのところ、弱音ですすり泣くようなかすれた響きで奏でられていて泣けてしまうのです(苦笑)。
うぐいす
2008/12/22 21:21
ezorisuさん、こんばんは!
ちょっと追記です。
本文中の録音年代をちと訂正しました。1955-56年と考えると、モノラルとステレオの端境期ですので、まあモノラルなのも納得はしますね。ただ、先ほどHMVで今現在販売されているCDのサンプル(当ブログでリンクしているamazonのアフィリエイトと同じものです)を聴いてみたのですが、うぐいすの持っているCDとくらべて音が若干こもって聴こえますねえ。HMVのサンプルの仕様なのか、ホントにこもっているのか?なんとも言えないところです。
うぐいす
2008/12/23 00:54
うぐいすさま こんばんは

メリークリスマスです〜♪
ちょっと遅くなりましたが〜
クリスマスはいかがでしょうか?
こちらは、静かな、静かなクリスマスです〜。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2008/12/25 23:08
rudolf2006さん、こんばんは!
再度コメントありがとうございます。
1日遅れましたがメリークリスマスです。(笑)
昨夜はうぐいすも家族と鍋もの食って(笑)ケーキ食べて過ごしました。まあ、ある意味いつもと同じかもしれませんが、それがまた幸せかもしれませんね〜。
rudolf2006さんも静かなクリスマスをお過ごしのようですね。今年もあと少しですが、1日1日大事に過ごしたいですね!
うぐいす
2008/12/26 20:16
『シゲティのバッハ無伴奏』を、「至宝!」と評価しておられる方を知り、非常に嬉しく思います。
私も、随分と数多くの演奏家で無伴奏を聴き込みましたが、シゲティが最高だと思っています。
ちなみに、蛇足ながらベスト3を挙げれば、@シゲティ・Aシュムスキー・Bミルシタインの73年盤です。
ところで、うぐいす様は、バッハのチェロ無伴奏では誰がお好きでしょうか?
ビギナー
2009/01/13 17:17
ビギナーさん、初めまして!
コメントをどうもありがとうございます。
ニックネームですが、少なくともクラシック音楽については「ビギナー」ではないご様子ですね(笑)。

シゲティのバッハ無伴奏ヴァイオリン、最高ですよね!決して万人に受け入れられる演奏ではないだろうと思うのですが、この魂を打ち込むようなボウイングには聴くたびに感動してしまうのです。

バッハの無伴奏チェロの方はフルニエ'60年盤(アルヒーフ)のものをよく聴きます。TDKからでているライヴ盤も入手しようと思いつつそのままです(苦笑)。カザルスの演奏も好きなのですが、結局いつも聴くとなるとフルニエの方ですねえ。たまに気分を変えてビルスマの旧盤(古楽器)を聴くときもあります。
バッハは所有するCDの量自体はそんなに多くはないのですが、一時期のめり込んでました。

それでは、今後ともよろしくお願いします。
うぐいす
2009/01/13 22:24

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
至宝!シゲティのバッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ<PA-196> Cla_PA!(クラシックパーキングエリア)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる