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zoom RSS 名演です!でも廃盤中:サヴァリッシュの「タンホイザー」全曲(1962)<PA-200>

<<   作成日時 : 2009/01/04 14:58   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 1 / コメント 8

みなさまのおかげでPAナンバーが200に達しました。
しかもなんと!本日1月4日でブログ開設して2年です。
さっきまで忘れてましたよ(爆)。二重の記念日となりましたが、今回のエントリーは<PA-001><PA-100>と同じくワーグナーを選択しました。
「タンホイザー」全曲、サヴァリッシュ指揮のバイロイト・ライヴ(1962年)のものです。

「タンホイザー」というとうぐいすは昔、LD映像を持っていました。
1978年のC.デイヴィス/バイロイト祝祭o.の演奏、演出がゲッツ・フリードリヒのものです。
タンホイザーがスパス・ヴェンコフ、エリーザベトとヴェーヌスの二役をギネス・ジョーンズが演じて話題になったものです。昔はフィリップスで出てたのですが、最近はDGからDVDが出てるみたいです。

いやあ実は恥ずかしながら・・・あまり記憶にないのですわ、これが(苦笑)。
いや、悪くはなかった印象なのですが、いつの間にか見なくなってしまい、中古屋さんへ売ってしまったのです。LDプレーヤー壊れちゃってましたし、わざわざLDプレーヤーを買う気にならなかったので。

で、いつしか「タンホイザー」自体に興味がなくなり、後年の「指環」や「トリスタン」にかまけるようになってしまったと・・・
「オランダ人」はそれでもたま〜に聴いてたのに、「タンホイザー」は特に入手しようとは思わなくなっちゃいました。

昔はオペラよりも室内楽や管弦楽曲を主に聴いてたというのもあるのですが、それ以上の原因はC.デイヴィス盤の第1幕が「パリ版」だったというのが大きいかもしれません。
あの序曲から本編に続く音楽の流れが、なんとも冗長に思えてしまいまして。
そこでいやになっちゃったのですねえ。

まあ、それ以降の場面も見てはいましたが、あんまり印象に残らなかったのです。
今思えば、ヴェンコフもヴァイクルも悪くなかったのですが、それでも歌手陣にいまひとつピンとこなかったせいかもしれません。
ずいぶん贅沢なこと言ってますが(笑)。

ちょっと印象に残ってるのは、最後、タンホイザーが上にのばしてる手がアップになっている映像のバックで、恩赦が出たと歌ってる合唱の清らかな歌声ですかね。ここは少し覚えてます。

でまあ、「指環」や「トリスタン」に夢中になっているときもずうっと気にはなってました。「タンホイザー」の名盤って何かなあと。
70年代のショルティのが結構評判良かったんですが、パリ版というのが前面に出てましたし、歌手がルネ・コロとルートヴィヒ以外がどうかな〜と。

歌手で考えると断然バイロイトライヴかとも思いました。その当時サヴァリッシュ盤('62)がなかなか凄いとの噂を聴いてたのですが、モタモタしてるうちにサヴァリッシュ盤がいつの間にか廃盤になってました(苦笑)。
ちなみに、サヴァリッシュ盤も1幕はパリ版の変形ver.(完全にパリ版ではないそうです)のようです。

ということで、「タンホイザー」は入手する機会がなかなか持てなかったのですよ。ネット上でいろいろ感想見てても、いま一つイチオシの名演というのが見えなかったこともあります。

しかし、この年末にブログ仲間の方たちがワーグナー特集やってましたので、一念発起して久しぶりにタンホイザーも聴きこもうとしていたのです。
その矢先に中古CD屋さん行ったら、偶然サヴァリッシュ盤あったんですよね〜。
縁というのは不思議なもんです(笑)。すかさず入手してしまいました。

さて、前置きが長過ぎですが(爆)、このサヴァリッシュ盤、入手して間もないですが、ずいぶんと繰り返し聴いてます。最初の序曲の部分を除いて(爆)。

いやあ、いいですね!この演奏!気に入ってしまいました。
何がというと・・・この演奏を聴いてつくづく思ったことがありまして。

やっぱりうぐいすは、ヴィントガッセンが好きなんですわ!

この演奏はヴィントガッセンのタンホイザーが聴けるというだけでも幸せでしたよ。この人、走りグセがありますので、録音によってはなんだかメチャクチャなものもあるんですが(苦笑)、今回のサヴァリッシュ盤はそのクセがあまり表に出てなくていいんですよ。
やっぱり、その声の魅力がたまらなくて。
その天衣無縫な歌と演技は、快楽の日々を送っていた放蕩騎士、という設定にもぴったりじゃないかと(笑)。
その若々しい華やぎのある声と演技が好きなのですよ。

まあこの方、声質がやや軽くて声量的にも相手のソプラノと一緒に歌ってると負けてしまうことが多かったりします(苦笑)が、個人的には彼の天衣無縫な演劇能力の前ではそれも御愛嬌かなと(爆)思っています。
(そもそも組んでる相手がヴァルナイやニルソンという怒涛の声量を持つ歌手だったりしますし)

他の歌手に関してです。
ヴェヒターのヴォルフラムも立派な歌ですねえ。歌合戦の堂々たる歌にも惚れ惚れします。
グラインドルの領主の威厳のある重々しさもいいですね。
何気にシュトルツェがヴァルター役で入っていて、これがまた味がありますねえ。この人、ミーメのような個性的なキャラじゃなくって、しっかりとした歌を歌っていてもなかなか魅力的だと思うのです。
でも、やはり個性の強い役柄でないと生きてこない感じもしますので、ややもったいない気もしますけど(笑)。
ちなみにパリ版だと歌合戦でこのヴァルターのアリアを削除してたようですので、サヴァリッシュのはパリ版とドレスデン版の折衷のようですね。

アニア・シリアのエリーザベトはすごく魅力的、とまではいかないですが、でもなかなか瑞々しくてしっかりした声で歌ってますね。

サヴァリッシュの指揮は、速めのテンポでいきいきとした音楽を奏でています。録音のせいか、あんまり重厚さは感じませんが、軽快に音楽が進んでいく感じです。推進力があって小気味がいいのですよ。
手堅くきちっとまとめていますね。

ネット上ではN響を指揮しているときのような落ち着いた感じではない、という評もあったりするのですが・・・確かに90年代とかは落ち着いてたかな?でも、うぐいすはサヴァリッシュって、70年代頃の印象が強くって、このあたりは結構こんな感じの演奏してたような気がしますね。
ノッテたときのサヴァリッシュって、結構軽快で推進力もあり、小粋な表現も盛り込んでました。まあ、当時のN響が指揮について行けてたかはまた別の話かもしれません(苦笑)。

ベームのような猪突猛進的な感じとは違い、むしろカイルベルトの手堅さに近いかもしれません。カイルベルトから重厚さをとった感じですかね。なかなか聴きやすくていい演奏です。

ちなみにクリュイタンスのバイロイト盤('55)も入手しました。
F=ディースカウのヴォルフラムは魅力的ではありますし、クリュイタンスの遅めのテンポで歌っていく指揮もいいのですが、うぐいすはサヴァリッシュ盤の方が聴きやすくていいですね(録音も演奏も)。
ヴィントガッセンの演技も歌も、サヴァリッシュ盤の方が生き生きとしてるんですよ(って、結局ツボはここなんですね)。

この演奏、なんで廃盤なのかと思いますね。
絶対このまま埋もれるわけはないと思うのですが、強く再発を望みます。

基本的に廃盤ですが、マーケットプレイスで中古の入手ができるみたいなので、一応貼り付けときます。



Richard Wagner: Tannh?user
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(追加)rudolf2006さんに教えてもらったバイロイト名演集(33枚組)にも入ってるそうなので、それもリンクしときます(HMVの方が安いですけど)。



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Wagner “Tannh&auml;user” Haitink 1985
Richard Wagner “Tannh&auml;user und der S&auml;ngerkrieg auf Wartburg” Romantische Oper in drei Aufz&uuml;gen Dresdner Partitur-Fassung von 1860/Dresden version: 1860 score Tannh&auml;user....Klaus K&ouml;nig Elisabeth....Lucia Popp Wolfram von... ...続きを見る
音楽鑑賞雑記帳
2009/01/05 20:00

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさん、こんにちは!
PA-200おめでとうございます
2周年とは存じませんでしたが、これからも貴ブログを楽しみにしております。
サヴァリッシュに関して、まったく同感です。当時はきびきびした推進力でノリノリの演奏することが録音で伺えますね。私もバッカナールはいただけないのですが、序曲を除きこの場面だけをスタジオ録音したサヴァリッシュのPHILIPS盤の推進力とリズム感は熱狂的です。(サヴァリッシュほど熱狂的という言葉が似合わない指揮者もいないかもしれませんが、これはビックリです。)
さて、サヴァリッシュの1962年盤、パリ版とドレスデン版との折衷版とのこと安心しました。記憶で記していたものですから、「早くうぐいすさんエントリーして!」などと思っていました(激爆)。
このエントリーには、また明日お伺いいたします。(今現在、年末年始特集の鑑賞もあと、1曲半となりましたw)
Niklaus Vogel
URL
2009/01/04 15:15
うぐいすさま こんにちは
ブログ開設3周年 おめでとうございます。(開設してから2年と言うことは、3周年ですよね、間違っていますか?爆〜)

それに、記事200もキリ番でおめでたいですね〜。

サヴァリッシュの「タンホイザー」ですね
これは、バイロイト名演集という33枚のCDに入っています(まだ入手できるようです)、

ですが、サヴァリッシュの「タンホイザー」は未聴です。ニルソンさん、ヴィントガッセンさん、ディースカウさんのDG盤も持っています。ニルソンさんが、ヴェーヌスとエリーザベトを歌っているものです。

そうそう、ミュンヘンでサヴァリッシュさんの指揮で「ローエングリン」は聴いたことがあります。
シュトラウスも、ヴァーグナーもライヴの方が良かったように思います。シュトラウスは「アラベラ」を聴いたことがあります。どちらも主役は、ルチア・ポップさんでした。懐かしいです〜。

ミ(`w´彡)

rudolf2006
URL
2009/01/04 15:40
Niklaus Vogelさん、こんにちは!
コメントと祝辞ありがとうございます。これからもゆるりとやってまいりますのでよろしくお願いいたします。

サヴァリッシュの指揮は学生の時によくテレビでN響の演奏を聴いたもんですが、彼の巧みで音楽が見えるような棒さばきに対して、N響がその指揮に反応しきれてなくって、もどかしく思った記憶がありますねえ。彼の音楽の本質は軽快かつ熱気あふれる音楽だったのだと思います。サヴァリッシュの若い頃の音楽にはカラヤンも危機感を持ったとかいう噂もありますし。

明日はそちらも歌合戦ですね(笑)!エントリーを楽しみにお待ちしております!
うぐいす
2009/01/04 16:17
rudolf2006さん、こんにちは!コメントと祝辞をありがとうございます。
うぐいすの数え方がおかしかったかもしれませんが、開始したのが2007年の1月4日なので、2周年ということで、3年目に突入です。今後もよろしくお願いいたします!

バイロイト名演集、調べてみると、おおっ!まさしくこの中に入ってますねえ・・・って、33枚組ですか(爆)。しかし、今はこれでしか入手できないと・・・値段は安いんですが、ワーグナーが好きな方には重複する演奏も多そうですね。でも、これからワーグナー聴かれる方にはお勧めできるBOXかもしれませんね!「指環」と「トリスタン」がベームですし。rudolf2006さんもお持ちなのですか。ぜひ一度、サヴァリッシュの「タンホイザー」お聴きになってみてください。推進力があって聴きやすいし、お薦めです。

ニルソン・ヴィントガッセン・ディースカウのDG盤というと、あのゲルデス盤ですか。歌手が凄いので興味はあるのですが、音楽プロデューサーの企画もの的な先入観があって聴いてないのですよ。何か機会があれば聴いてみたいです。
うぐいす
2009/01/04 16:42
こんにちは。

サヴァリッシュの「タンホイザー」は以前から持っていて気に入っていますよ。何しろバイロイトのライブの雰囲気一杯ですから。
この時彼はまだ30代位ですからたいしたものですよね。サヴァリッシュはタイプ的には好まないはずなのですが、「魔笛」とかシューマンの交響曲全集とか、私のベストを争うCDが存在します。
ハルくん
URL
2009/01/04 23:51
うぐいすさん
200回達成おめでとうございます。
また2周年おめでとうございます。

うぐいすさんの記事は、ショタコーヴィチ、バルトークの弦楽四重奏曲をはじめ、当方にとって蒙を啓かれるものばかりです。
これからも宜しくお願い申し上げます。
アルトゥール
2009/01/05 16:43
ハルくんさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

サヴァリッシュの「タンホイザー」は臨場感もたっぷりですねえ。音楽に熱気があってすごいです。おそらくヴィントガッセンが走り癖が出てなくて生き生きと天衣無縫に歌ってるのは、サヴァリッシュが軽快に音楽を運んでいるため結果的に走らずに済んでるのでしょうね。クナッパーツブッシュの「指環」では見事に走りまくってるし(苦笑)。

サヴァリッシュの「魔笛」はバイエルン国立歌劇場を振っているLDを昔持っていましたよ。さすがに熱気あふれるというよりは手堅い感じですが、なかなか良かったですね。これならもう一回DVD買い直してもいいかも。
うぐいす
2009/01/05 20:39
アルトゥールさん、こんばんは!
コメントと祝辞をありがとうございます。

最近はエントリーの間が空いちゃってますが(苦笑)、それでもなんとかやってこれたのは、来訪してくださる皆様のおかげです!アルトゥールさんには弦楽四重奏などの室内楽やベートーヴェンのピアノ・ソナタを中心に、ずいぶんとご意見を参考にさせていただいてます。今後ともよろしくお願いいたします!
うぐいす
2009/01/05 20:46

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