Cla_PA!(クラシックパーキングエリア)

アクセスカウンタ

zoom RSS 再評価!クナ1951年の「パルジファル」<PA-203>

<<   作成日時 : 2009/01/12 18:28   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 9 / トラックバック 0 / コメント 10

三連休とうとう三日目です。
結局、この三連休は家にいる間はワーグナー三昧です(笑)。
今回のエントリーは結局、クナッパーツブッシュの「パルジファル」を選びました。
しかも、有名な1962年盤ではなく、もうひとつの正規盤、バイロイト1951年盤です。

クナはバイロイト音楽祭では1951年〜64年まで、出演しなかった1953年を除き毎年「パルジファル」を振りました。
しかも1955年を除いてすべて(12種類)CD発売されたという、驚異的な録音の数があります(苦笑)。
(今はもう廃盤になったものもあるようですが)

この中で最も有名なものが1962年のフィリップスから出ているステレオ録音です。
これはまさしく超名演。この厳かで神秘的なたたずまいは素晴らしいですね。
バイロイトの臨場感あふれる響きとクナの至芸にひたすら没入する演奏かと思います。
あと、この盤の価値を高めているのはホッターのグルネマンツではないでしょうか。ナイトリンガーのクリングゾールもなかなか凄いですね。

 ※ 下記は以前のエントリー
パルジファル(ワーグナー)で癒されます<PA-034>

で、実はうぐいすは「パルジファル」はもうひとつ、クナの1951年盤も入手してました。
この演奏は今まであんまり聴いていなかったのです。なんでかというと・・・
第1幕への前奏曲や2幕のさわり、聖金曜日のあたりを聴いて、なんとなく音楽が重いのと、淡々とした雰囲気もあってピンとこなかったため、全曲を聴いてなかったのです。

最近、ブログの仲間の方がカラヤンの「パルジファル」の感想を相次いで書かれてたこともあり、ちょっと久しぶりに「パルジファル」も聴きこもうと思い立ち、クナの1951年盤もこの際じっくり聴いてみようと思ったわけです。

あらためて全曲を通して聴いてみました。

ああっ、
またうぐいすは損をしていました。

いいじゃないですか、この演奏・・・

1962年とはまた違うその深い呼吸感!
テンポは1962年よりもさらに遅めです。
前に聴いたときは重すぎると思ったその音楽、腰を落ち着けてその呼吸感に合わせてよく聴くとすごく深い。
「聖金曜日の不思議」あたりのスケール感は1951年盤の方が上かも。

音楽がちょっと堅い感じに聴こえたりもします。この録音、デッカがバイロイトへのりこんで録音行った際に、ライヴ以外にゲネプロの方も収録して徹底的に編集したという話もあります。どうやら、大部分がゲネプロ中心になっているようなので、ライヴの熱気よりも落ち着いた感じがするのはそのためかもしれません。ちなみに以前のエントリーで1951年の方が熱気があるなんて書いちゃいましたが、それは間違い(激爆!)。
確かに2幕はなかなか熱気があるのですが、全体として聴いた場合、熱気は1962年の方があります。

でも、ある意味この1951年は1962年よりもオペラそのものの魅力を味わえるかもしれません。
1962年盤の臨場感はどこか神がかってしまっている雰囲気が凄くて、まさしく「舞台神聖祝典劇」って感じなのですね。
淡々としてはいますが、1951年の方は音楽の完成度とかスケール感は上のような気がします。

あと、1951年の方はなんと言っても、歌手がすごいのですわ。
だって、パルジファルがヴィントガッセン、クンドリがメードルですからねえ。
1962年のホッターは確かに声の魅力がダントツですが、1951年盤のヴェーバーのグルネマンツだって相当貫禄ありますし、全然聴き劣りはしません。

逆に、ぜいたくを言うと1962年盤の歌手はホッターが突出しすぎてる感じもします。ナイトリンガーは2幕にちょっとしか出ませんしね。
トーマスのパルジファルはやや空気(苦笑)ですし、ダリスのクンドリは悪くはないですが、魅力的かといわれると「?」
もっとも、「パルジファル」であんまり自己主張しちゃうと音楽としてどうかな?ってのはあるので、トーマスのパルジファルはある意味「あり」なんですけどね。

ヴィントガッセンのパルジファルはやはりその役柄上、いつもほどの天衣無縫さは少ないですね。
でも2幕はそれなりに凄いですかね。あと全幕通して聴いても初々しい若者らしさがあるし、何といってもその声の魅力がたまらない。
メードルはまさしくクンドリのためのキャストじゃないかと思ってしまうくらいのハマり役!暗めの声質で妖しい魅力があります。メードルのブリュンヒルデを聴いてもいま一つピンとこないんですが、クンドリはぴったりです。、

いやあ、1951年盤おそるべしです。

とは言うものの、じゃあ、1962年盤を押しのけて一押しかというと、必ずしもそうではないです。
はっきり言って1962年盤の、ある意味、音楽を越えたような(苦笑)臨場感は1951年盤からは感じられません。まあ、1962年盤は別格というやつですかね。熱気もあるし、ホッターもすごいし。
そもそも1951年盤は録音状態はかなりいいですが、モノラルです。

人に薦めるなら1962年盤です。
でも、1951年盤はある意味、1962年盤よりも音楽としては完成度高いし、その深い呼吸感になれれば聴きやすいように思えてきました。
なんと言っても歌手のキャストがいいし。

なお、クナ・フリークの方々に言わせると、「いや、1951年よりも翌年の1952年が断然いい」とか、「1957年の熱気がいい」とか、いろいろあるようです。あと、1960年のもいいみたい。
でも上記の演奏をあんまり評価してない人もいたり、いろいろですね。

1952年のは入手してもいいかなあとも思いましたが、うぐいすはあんまり深入りする気力もないので、クナの「パルジファル」はこれ以上揃える気はあんまりないかな。
とりあえず1951年盤の再評価できただけでも良かったです。

P.S.
一昨日に中古CD屋さんへ行った目的、実はカラヤンの「パルジファル」も見に行ったのです。1週間前にはそのお店にあったので。でも行ったらもうなかった・・・(苦笑)
「パルジファル」のブログへのコメントをつけなかった(つけられなかった)のもそれが理由だったりします。
「パルジファル」は好きなオペラですが、クナッパーツブッシュの演奏である程度満足しちゃってたので他の指揮者はもってないんです。
今のままだと視点が広がらない気もしますので、いろいろ聴いてみたいですね。


TELDECのが録音もよくて入手しやすいようです。ホントは他に廉価なものがいろいろあったんですが、入手困難状態になってるみたいですね・・・うぐいすが持ってるのは超格安だった「Documents」盤。



Wagner: Parsifal
Teldec
1993-04-16
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 9
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い 面白い
驚いた
ナイス
かわいい

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさん、こんばんは!
クナッパーツブッシュの1951年「パルジファル」、「荘厳」というイメージがあります。1962年の商用再録音とは趣は異なりますが、ともに襟を正すような心もちがします。
1951年盤、1951年盤、咳は所々聞こえるものの、私も劇場的なものを感じにくかったのですが、そういう理由があったのですね…。
ところで、放送音源から復刻されたものは、1954年盤を知るのみですが、これが最も「楽劇」の趣がありました。(グラインドルのグルネマンツがそうさせているのでしょうか?(笑)
クナッパーツブッシュ&バイロイトの「パルジファル」は放送音源の復刻が多いですね、私も深入りをしていません(笑)。ヴィナイ、バイラーの題名役となると、私がこの役にイメージするものと声質が合わないからということもありますが…(汗)。
Niklaus Vogel
URL
2009/01/12 19:15
Niklaus Vogelさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

1951年盤をして、一言でどう表現すればよいかなあと思いつつ、あまりいい言葉が見つからなかったのですが、「荘厳」というのは確かにぴったりですね。このあとまた1962年盤も聴いてみました。録音がいいこともありますが、厳かながらも音楽がすごくやわらかく自然になってますねえ。ホッターの歌も深々としていますし、やはり一般的には1962年盤の演奏がお薦めだと思います。

そうそう、他のバイロイト音源の中では1954年盤を押される方もいらっしゃるようですねえ。まあでも一発録りの放送音源のものって、はっきり言って完璧なものは絶対ありませんし、言い出したらキリがないですね。収集はクナ・フリークの方には意義があることと思いますが、うぐいすはまあ、ほどほどにしておきます(笑)。

しかし、本日は1951年盤全曲と、1962年盤のつまみ食い・・・1日でここまでどっぷり「パルジファル」に浸かることはもうしばらくないかも(苦笑)。
うぐいす
2009/01/12 20:19
こんばんは。

私が最初に購入したこの曲はブーレーズのバイロイトライブ盤(むろんLPです)。次に買ったのがクナの62年盤のLP。その後に買ったのも62年盤のCD。
それで全部です。(苦笑)
約30年前にバイロイトに生を聴きに行った友人がこの62年盤をたいそう気に入っていて曰く「バイロイトと同じ響きで聞こえる」との事でした。それを聞いては他のディスクをあえて買う気にもなれずにいました。別のクナフリークは「64年盤が最高だ」とか言って聴かせてくれましたが、やはり62年盤はあの凄い演奏で有りながら録音が良いのですから如何ともし難いですよ。ということで私が62年盤の呪縛から離れられる頃にはもう生きていないかもしれませんね。(笑)
ハルくん
URL
2009/01/12 22:46
ハルくんさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

そうなんですよね〜。クナの62年盤聴いてたら、なんだか他の演奏ってどうでもよくなってしまってたんですよ。このCD、舞台の臨場感が凄いですね〜。まあでも今回あらためて51年盤聴いてみて、62年盤を超える・越えない、というのはともかく、いろいろな種類の演奏は聴いてみる必要があるかも、とは思いました。51年盤はヴィントガッセンやメードル、ヴェーバーの歌がすごく楽しめました。64年盤はさすがに衰えが見えるような噂も聞きましたが、どうなんですかね〜。買うことはないと思うんですが。

実はカラヤンのEMI管弦楽曲集も持ってたりするのですが、そこに入ってるパルジファルの第1幕への前奏曲がとても耽美的な演奏で、ちょっとこの路線も聴いてみたいと思っています。
うぐいす
2009/01/12 23:15
そうですねぇ。64年盤は評価が非常に分かれるでしょうね。他人の感想はほとんど役に立たないと思います。ご自分で聴かれるしかないのでしょうね。

もしも何か他に一つをどうしても選べと言われたら、余り選択肢が広くないので弱りますが、私でしたらクーべリック盤にしそうです。まだ全然聴いていませんが。
ハルくん
URL
2009/01/13 12:49
うぐいすさま こんにちは

クナのパルジファルは、60年のバイロイト盤を持っていたと思い、探したのですが、出てきません、爆〜。
最後まで聴き通したことがないようにも思います。
最近、カラヤン盤、ショルティ盤、ケーゲル盤などを聴いてきていますが、パルジファルは単調なところが多いので、ステレオ録音でないと聴いているのが辛いのではないかな、と想ったりもしています。クナのステレオ盤は、LPでは持っていたのですが、CDはまだ買っていません、どういう訳か、まだまだ高いですよね〜。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2009/01/13 13:01
ハルくんさん、こんばんは!
再びのご来訪ありがとうございます。
そうですね〜、実際に聴いてみないとなんともいえないですよね。まあ、機会があったら試聴してみるということで。それからクーベリック盤ですか。この演奏もなんだかすごく評判いいですね。この演奏も要チェックですね!
うぐいす
2009/01/13 21:49
rudolf2006さん、こんばんは!
お加減はいかがですか!熱は下がったとのこと、あとは体調が戻るまでゆっくりと休養ください。

クナの60年パルジファルをお持ちなのですか!
グラインドルのグルネマンツっていうのも興味ないこともないのですが、バイラーとクレスパンとの、ある意味異色の組み合わせのところがどんな感じかな?というところでしょうか。コメントをくださる皆様、結構クナの他の録音もご存じのようで、興味はつきませんねえ。こりゃ一度、音楽資料室で個人的に「パルジファル祭り」を開催してみようかな(爆)。ちなみにカラヤン盤は購入予定です。

62年パルジファル、外盤なら少々安いですが、確かにあまり安くはないかも。需要が多いものはなかなか下がらないんですかね〜。
うぐいす
2009/01/13 22:05
こんにちは、通りすがりのものです
クナッパーツブッシュの52年のパルジファルに興味お持ちのようですが、こちらで無料で聴くことができますよ。
http://public-domain-archive.com/classic/download.php?album_no=535
MP3など認めない!と怒られるかもしれませんが(笑)、よろしければ、どうぞ。
それでは
めし
2009/02/19 19:19
めしさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

最近は1950年代の録音がドンドン、パブリック・ドメインでいろいろなレーベルから発売されてたりしますが、ネット上でもホームページで公開されているものが多くなってきてますね。うぐいすはMP3圧縮と普通の音の違いはよくわかりません(笑)。なので、あまりこだわりはないですねえ。機会があったら、ご紹介のページも伺ってみます。
うぐいす
2009/02/19 23:11

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
再評価!クナ1951年の「パルジファル」<PA-203> Cla_PA!(クラシックパーキングエリア)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる