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zoom RSS やっと入手できました!カラヤンの「パルジファル」<PA-211>

<<   作成日時 : 2009/02/07 20:43   >>

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今週はちょっと私用がありまして、1日だけ実家に帰ってました。
また、仕事も近地の出張が続いてまして、少々疲れ気味です。
でも、今まで注文していたCDもドッときてまして、なかなか楽しい時間も過ごしています。昨日からひたすら入手したCDを聴き始めてます。その中の一つが今回のエントリー、カラヤンの「パルジファル」です。

この演奏、一時期ブログ仲間の方々が続々とエントリーしてまして、うぐいすもそれに刺激されて入手しました。元々は「パルジファル」はクナッパーツブッシュの'51年盤(DECCA)と'62年盤(Philips)しか持ってなかったのです。
「パルジファル」は好きなオペラの一つですし、カラヤン盤も気にはなってたのですが、クナ盤だけで満足してたので、なんとはなしにそのまま購入せずにいました。

クナ盤はある意味、まさしく「ワーグナー」の作った「儀式」をクナが「司祭」としてとり行っている、といった趣のある演奏です。
独特の雰囲気がありますね。
逆に、その荘厳かつスケール感のある音楽には圧倒されるものの、おごそか過ぎて音楽を楽しむという以上に雰囲気を味わうと言った感じもあります。ここが人によってはどうかと思われるかもしれません。

一方このカラヤン盤、磨き抜かれた美しい音色が特徴的で、しっとりとした情感の溢れる抒情劇といった風情の演奏です。彼の指揮した「指環」に通じるところがあるんじゃないでしょうか。
なんというか、音楽の音色そのものを楽しむことができる演奏だと思います。

弱音は凄く繊細ではありますが、音楽が盛り上がるに従って劇的な流れを作りだしており、非常に聴きごたえのある音楽作りになってます。
とはいうものの、いつものカラヤンのゴージャスな雰囲気とは違って、盛り上がるところも実に自然で強引さがないです。

1幕の前奏曲、なんと清らかで美しいことか!
また1幕の聖杯の儀式の場面、夜明け前のピンと澄み切った空気感が味わえます。同時に、霧のかかった山奥の湖畔のほとりにあるお城の風景とかも思い浮かべてしまいます。
2幕も出だしなど、実に生々流転で非常に劇的な音楽の作りですね。
クナのような巨大な生き物が動いていると言った趣とは違い、素直にスペクタクルな音楽を味わえます。
また、第3幕「聖金曜日の不思議」は穏やかで美しく、非常に抒情的です!
木管群の美しさにも聴き惚れてしまいます。特にオーボエの色艶のある音色の美しさ、ビブラートの豊かさが素晴らしい!(おそらくコッホでしょう)

歌手で印象に残ったのは、なんと言ってもモルのグルネマンツとホフマンのパルジファルでしょうか。

モルのグルネマンツは良いですねえ。ホッターのような神懸かり的なカリスマ性はありませんが、カラヤンの音楽に合った、性格表現に長けた歌です。
あまり重々しくなりすぎないのが良い方向に行っているのではないかと思います。3幕の聖金曜日の不思議など、非常にクリアで朗々とした声を味わえます。

ホフマンの声は混じり気がないというか実にきれいなのですが、それでいてたくましさがあってすごく通る声です。
生き生きとパルジファルを歌ってます。もっとも、パルジファルにしてはちとクレバーな印象もありますが(笑)。でも逆に3幕では、その声が成長したパルジファルというキャラとしては効果を発揮してるかも?

この演奏でも評判に違わず、声に伸びがありますねえ。ブーレーズの「指環」でジークムントを歌っていたのをDVDで聴いた(見た)ことがありますが、なかなか芯がしっかりした若々しい声です。この声でジークフリートも聴いてみたかったかも・・・
パーキンソン病で若くして引退してしまったのは、返す返すも残念です。

ニムスゲルンのクリングゾルも、たとえばナイトリンガーのギラッとした張りのある声みたいな個性はない反面、なかなかスマートな悪役といった感じですね。なんというか、強烈な悪役というよりも、実に人間的で繊細、抒情的な歌です。
クンドリのヴェイソヴィッチは他の曲ではあまり聴いたことないんですが、悪くないです。

このカラヤンの演奏は、磨き抜かれた音色で非常に繊細な抒情劇として、ある意味異色な「パルジファル」かもしれません。おそらくこの路線の演奏は今後も現れないかと思われます。そういう意味でも孤高の名演ですねえ。
本来の重厚でドイツ的なワーグナーの魅力、とはちょっと違うのかもしれませんが、曲の耽美的な魅力を味わいたいときはこの演奏がお薦めです。
逆に、クナの「パルジファル」が苦手な方にはイチオシの名演となるかと思います。

う〜ん、例によってHMVの方が安いですが・・・貼っておきます。



Richard Wagner: Parsifal
Deutsche Grammophon
1990-10-25
ユーザレビュー:
カラヤンのワーグナー ...
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Wagner “Parsifal” Karajan 1979/80
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさん、こんにちは。TBありがとうございます!
舞台神聖祭典劇としてのクナッパーツブッシュ両盤に慣れてしまうと(50年代と60年代の録音の性格はいくぶん異なると思えど)、カラヤン盤はあまりにカラヤン流儀となるのでしょうが、この美感はなかなか得難いものがあると思います。
「おそらくこの路線の演奏は今後も現れないかと思われます」という一文には、「そうだろうなぁ…!」という思いが強くなります。
カラヤンのワーグナーに於ける悪役(?)の独特の描き方には興味深いものがありますが、ニムスゲルンは「パルジファル」でも「ローエングリン」でも好感がもてます。ヴェイソヴィチは後者ではイマイチの感がありましたが、前者「パルジファル」では悪魔的な要素だけではありませんので、その気負いのなさが気に入っています。
Niklaus Vogel
URL
2009/02/08 06:20
うぐいすさま お早うございます

カラヤン盤の「パルジファル」出ましたね〜 (^o^)

前奏曲を聴きながら、コメントを書いています。

カラヤンの美学が全編に漲っている演奏だと言えると思います。そうした美学を嫌われる方でも、この演奏は別だと思われるのではないでしょうか?(ダメなものはダメ、と言われるでしょうか?爆〜)

弦楽器、管楽器のブレンドされた音の美しさ、これは、ショルティ盤と双璧ではないかと思います。

歌手は、好みの分かれるところだと思います。カラヤン盤のモルさん、ダムさん、ホフマンさん、それに対してショルティ盤ではフリックさん、ディースカウさん、コロさん〜。どちらも素晴らしいものですね〜。
アンフォルタスは、クナ盤のロンドンさん、ショルティ盤のディースカウさんが素晴らしいと思います〜。

クンドリーは、ショルティ盤のルートヴィヒさんがやはり一番かなとも〜。クナ盤はクンドリーが弱いように思ってしまいます。

この記事を読んで、またも「パルジファル」三昧の日々に舞い戻りそうです、爆〜。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2009/02/08 06:22
Niklaus Vogelさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

カラヤンの「パルジファル」については、部分的には「ワーグナー管弦楽曲集」(EMI)として1幕と3幕の前奏曲を聴いたことはあったのですが、とても耽美的でその磨き抜かれた音色に驚嘆していました。そのため、その路線で全曲やったらどうなるのか?と興味津々だったわけですが、おおよそ予想通りの流麗で美しい演奏で大いに楽しめました。
悪役の話については、確かにいかにも悪役然としたキャラではなく、どちらかというと人間的で繊細な表現をもつ人を持ってきますね〜。ニムスゲルンもそうですが、「指環」におけるリッダーブッシュのハーゲンなど、悪役というよりは実に端正な歌でした。

うぐいすはカラヤンの演奏の必ずしもいい聴き手ではないのですが、この「パルジファル」はいいですね〜。有無を言わさぬ説得力があります。
うぐいす
2009/02/08 18:24
rudolf2006さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

おっしゃる通り、弦と管がうまくブレンドされてますね〜。この響きは極上です。うぐいすはカラヤンのベートーヴェンやブラームスは素直に受け入れられる演奏が少ないのですが、ワーグナーやプッチーニ、R.シュトラウスなどの後期ロマン派のオペラにおいては彼の特質が十二分に曲に生かされていて好きです。歌手は確かに好みが分かれるでしょうが、カラヤンの流儀に合った、清らかで繊細な表現に統一されていてこれはこれで凄いと思います。
クンドリーのヴェイソヴィッチも悪くないかな。クナ盤は'62盤のダリスは特に魅力的かといわれると「?」ですが、'51年盤のメードルはなかなか良かったです。

ショルティはみなさんのお話によく出てくるのですが、聴いたことがないのですよ。クーベリックのもちょっと興味があるし、ちょっといろいろ探ってみようと思います。
うぐいす
2009/02/08 18:25

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