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zoom RSS 改訂版のカヴァコス:シベリウス「ヴァイオリン協奏曲」(オリジナル版じゃないよ)<PA-215>

<<   作成日時 : 2009/02/28 19:56   >>

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前回エントリーからずいぶんと間が空きました。
仕事もプライベートもゴタゴタしていて何か落ち着かない感じで、どうにもブログに手をつけようという気にならなかったのです。
その一方で、音楽は聴いていましたが。

実はこの間に「The Essential Sibelius」というセットを入手しました。
このアルバムは以前、2007年のシベリウス没後50周年に向けてBISレーベルがシベリウスの主要作品を15枚組でまとめたものです。
これがまた、なかなか普段は聴けない曲が集まっていてお安い値段で入手できて良いのですよ。

この中に実はヴァンスカのシベリウス交響曲全集も入っていて、それをすでに持っている人は重複してしまうわけですが(爆)、それをさしおいてもシベリウスの他の作品をまとめて聴ける上にお値段もお得なので、うぐいすは思わず入手してしまいました。
っていうか、ヴァンスカの交響曲全集買う時にこのセットに気付けば良かったのですが(苦笑)・・・

もっとも、このセットには交響曲第5番のオリジナル版やヴァイオリン協奏曲のオリジナル版は入っていません。まあ、そういう意味では交響曲全集持ってる価値はあるかな。

で、交響曲はすでに知ってますので(名演!)それはともかく、他の作品をいろいろ聴いてみましたが、結構おもしろかったのですよ。その楽しめた演奏の一つが今回のエントリー、カヴァコスのヴァイオリン、ヴァンスカ/ラハティ響がバックの「ヴァイオリン協奏曲」。

カヴァコスのシベリウスというと、オリジナル版の録音で有名だったわけですが、うぐいすもどこかで試聴する機会がありました。その時はオリジナル版は面白いとは思うものの、イマイチ馴染めなかったのですよ。曲そのものに。
しかも周りがあまりにもオリジナル版ばかりを話題にとりあげるので、カヴァコス=オリジナル版みたいなイメージが植え付けられてしまいました。で、「カヴァコスはもういいや」って感じになってしまったわけです。
なので、いわゆる「改訂版」(普及している方の通常の版)の方のカヴァコスの演奏を聴いたことがなかったのです。

今回あらためて聴いてみましたが、いやあ、いいですね(笑)。
今までシベリウスのヴァイオリン協奏曲というとハイフェッツの切れ味鋭い超絶的な技巧の名演とオイストラフがロジェストヴェンスキーと組んだ、ひんやりとした雰囲気ながらも豊かな音色で逞しい演奏が好きだったのですが、このカヴァコス/ヴァンスカの演奏は、まさに「シベリウス」、それに尽きると思います。

なんというか、このヴァイオリン協奏曲って技巧的にもとても難しく、ヴァイオリニストの腕前を披露するのにもってこいの材料でもあるわけで、事実そういった感じの演奏が揃っています。上記の他にも数多くの有名なヴァイオリニストが録音してますし、どの演奏もそのヴァイオリニストの個性とか腕前とかがうかがえます。また、ある意味、そういった自己主張と共に曲の持つ劇的な効果を引き出すような演奏がほとんどだったりします。

しかしこのカヴァコス/ヴァンスカの演奏、ひたすら「シベリウス」の描いた北欧の森の世界のみが眼前に広がってきます。
テンポが遅めで残響が多めの録音ということも相乗効果としてあると思いますが、カヴァコスの音色のひんやりとした味わい、それを支えるヴァンスカ/ラハティ響の寒々とした厳しい北欧の森を思わせる表現に引き込まれますねえ。
なんというか、ヴァイオリニストとオケが等しく「シベリウス」という世界に「同化」しているような演奏です。
なので、この演奏は「カヴァコス」の、という以上に「カヴァコス/ヴァンスカ」の演奏、と一体化した表現がふさわしいですね。
カヴァコスもいいですが、とにかくヴァンスカ/ラハティ響の演奏が素晴らしいのですよ!

なので、この演奏にヴィルトゥオジティとか、劇的な効果とかを期待すると肩すかしをくらうかもしれません。あっ、でも決してカヴァコスがうまくないという話じゃないです。
技巧的にはとても安定していますが、なんというか、あまり押しつけがましくないというんでしょうか。上記に書いたように、オケと一体となって北欧の世界をうまく表出している演奏かなあと思います。

うぐいすがシベリウスのヴァイオリン協奏曲をお薦めする場合はやはりハイフェッツとかオイストラフ(あくまでロジェストヴェンスキーと組んだもの)になります。
でも、純粋にシベリウスの世界に浸るのなら、カヴァコス/ヴァンスカの演奏は最適と思います。

HMVで注文したら入手困難扱いにされてしまいましたので、今回はAmazonで買いました。


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一応、単品もありますね〜。こちらはオリジナル版とカップリング!





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コメント(5件)

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うぐいすさん、こんばんは。

私も先日偶然にもシベリウスのVn協奏曲を取りあげたばかりです。カヴァコス盤はヴァンスカのオケ伴奏は良いのですが、ヴァイオリンにはどうもピンときませんでした。なので3回聴いて手放してしまったのですよ。(苦笑) しかし、うぐいすさんがこれほど推薦さてているなら、もう一度聴きなおしてみたい気がしました。
ちなみに私のお気に入りは同じお国ものでもペッカ・クーシスト/セーゲルスタム=ヘルシンキPO盤です。ヴァイオリンもオケもとても良いですよ。
ハルくん
URL
2009/03/04 00:21
ハルくんさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。
どうも最近生活が落ち着かなくって、筆(?)不精になってしまいました。

先ほどハルくんさんのエントリーを見ました。全く見事にうぐいすとは好みが違うようですね(笑)!正確に言うと、ハルくんさんの推されている演奏はうぐいすは聴いたことなかったりして。チョン・キョンファの演奏も名盤とのうわさも聴きますが、聴いたことないのです。クーシストは初めて聴く名前ですが、セーゲルスタムがバックならなかなか味がありそうですね。これはまた機会があったら聴いてみましょう。

カヴァコス/ヴァンスカはハルくんさんのおっしゃってることもわかりますねえ。この演奏はヴァイオリニストの演奏を聴くというよりはオケとセットで「シベリウス」の雰囲気を味わうという方が強いですから。聴き直しても感想は同じかもしれませんね(笑)。
うぐいす
2009/03/04 19:51
うぐいすさん、こんばんは。

そうですねー。今回は随分好みが割れましたね。(笑)
チョン・キョンファ/プレヴィンはやっぱり良いですよ。ただCDの場合には日本盤ではなくドイツのハノーヴァー盤にすべきです。音が相当違います。中古店でも良く見かけますので是非。
ハルくん
URL
2009/03/04 22:36
すみません!
勘違いです。ハノーヴァーは独グラモフォン工場でした。
DECCAドイツ盤の「The CLASSIC SOUND」original Remastertというやつです。
ハルくん
2009/03/04 22:43
ハルくんさん、こんばんは!
たびたびコメントありがとうございます。

日本盤とドイツ盤でそんなに音が違うんですか。日本盤のも結構安いのでそっちを買おうとしてましたよ。ドイツ盤は中古店でもありそうなんですか。要チェックですね!情報ありがとうございました。
うぐいす
2009/03/05 00:03

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