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zoom RSS 復活祭を前にして「マタイ受難曲」を聴く<PA-228>

<<   作成日時 : 2009/04/11 22:10   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 8

今日、歯医者に行って先週に歯を抜いたあとの抜糸をしてきました。
抜いた跡以外に頬の肉も縫い付けられてたせいか、むしろそっちの方が腫れてしまってますね〜。抜いた方の歯で食べ物を噛んでみるとまだ鈍痛が(苦笑)。まだロクに物を噛むことができません。
はやく痛みが退いてほしいなあ・・・

さて、なんだかんだで4/12(日)は復活祭(イースター)のようです。
(調べたら、西方教会と東方教会で使用している暦が違うために復活祭の日付も違うようです。4/12は西方教会)
なんとなく思い立って、久しぶりにJ.S.バッハの「マタイ受難曲」を聴きました。
(「パルジファル」はいつも聴いてるし)
演奏はリヒター/ミュンヘン・バッハ管弦楽団の1958年盤です。

「マタイ受難曲」についてはいまさら解説の必要もないですね。
主イエスが捕縛され、裁判、十字架への磔を経て埋葬されるまでの受難を描いた作品です。復活前の物語ですので、復活祭前に聴き終えてみようかな〜と思い立ち、3枚組のCDを木曜日から毎日CD1枚ずつ聴き、その後好きな曲をピックアップして聴き直してました。

久しぶりに聴いたら、なんと美しい曲の多いことか!と感心しましたよ。

うぐいすは日本人ですし、キリスト教徒でもないので、この話自体には本当の意味で共感するというところまではいけてないと思います。
まあ、これはしょうがないですかね。やはりキリスト教徒の方とか、西洋圏の方々のように自分の血肉のように染み付いてるわけではありませんから・・・。
でも、この「マタイ受難曲」、音楽があまりにも美しくて劇的なので、その効果はなかなか絶大ですね。
やはり筋をみながら聴いていると、自然と目頭が熱くなってくる場面も多いです。

それだけ、J.S.バッハの音楽が効果的に書かれているということでしょう。
初演後、約百年間忘れ去られていたようですが、メンデルスゾーンが復活上演したことで再評価されたのは有名な話ですね。
当時はJ.S.バッハは一部の鍵盤曲を除いて、ほとんど忘れられていて、すでに過去の人になっていたようです。
考えてみれば、ハイドンも19世紀頃はモーツァルトやベートーヴェンよりも評価が低かったようですが、20世紀以降、今日に至って再評価されるようになってきています。
何かをきっかけにしてまた昔の曲に光が当たるというのはいいですね。
そのおかげでこの清らかで美しい音楽を堪能できるようになりました。

この曲、全曲聴くのはなかなか大変ですが、気に入った曲を飛ばし聴きするのもいいですね。
特に気に入っている曲をピックアップすると下記のような感じでしょうか。

1部
「来たれ,娘たちよ,われと共に嘆け」
おそらく冒頭にして、全曲中の白眉(笑)ではないかと思う曲です。
これだけを取り出してよく聴きます。

「悔いの悲しみは」
フルートの音色とソプラノのメロディが美しいです!

「血を流せ,わが心よ!」
ユダがイエスを売り渡す場面の後、切迫感のある心情を込めた歌が胸に迫ってきます。
これを聴いていると、何となく平均律クラヴィーア曲集第2巻の12番のメロディを思い起こします。

「われは汝に心を捧げん」
オーボエ・ダモーレの素朴で軽やかな旋律が心地よいです。

2部
「忍べよ,忍べよ!偽りの舌われを刺すとき」
通奏低音の付点リズムが特徴的ですね。

「憐れみたまえ,わが神よ」
ペテロの後悔の念が込められた歌ですね。
ペテロが街中でイエスの仲間と指摘され、「われはその人を知らず」と否定した後に鶏が鳴き、「鶏が鳴く前に、汝、三度我を拒まん」とイエスが予言したことを思い出す有名な場面です。
切々とした悲しみが支配する歌です。

「愛よりしてわが救い主は死にたまわんとす」
フルートをはじめとする木管の切ないメロディが切ないですね。

「来たれ,甘き十字架」
ヴィオラ・ダ・ガンバが十字架を背負って歩くイエスの様子を表しているらしいです。この寂寥感が何とも言えませんね。

「われら涙流しつつひざまずき」
最後の曲。悲しみというよりも、どこか清らかで安らかな感じもする曲です。


聴いた演奏はリヒターの有名なものです。っていうか、これしか持ってなくて他の演奏と比較できないのですが(苦笑)、やはり世評に違わぬ名演ではないでしょうか。
ヘフリガーのエヴァンゲリストやゼーフリートのソプラノ、F=ディースカウのアリアが特に印象に残りました。
リヒターの演奏はたぶん、古楽器の演奏に比べると豊かな響きなんでしょうね。
ある意味、宗教曲独特の官能的な味わいがあるようにも聴こえます。

実は、中古CD屋さんにレオンハルトや鈴木雅明のもあったので買ってしまいそうになりましたが、「果たして、何回聴くかな〜?」という疑問が出てきてやっぱり止めました。今回聴いたのも何年振りかだし(苦笑)・・・
うぐいすにとっては、頻繁に聴くというよりも、たまに取り出して「いいな〜」と思いながら聴く類の曲ですかね。

まあでもこの時期はいい機会でもありますし、また来年の復活祭あたりには聴こうかなあ。


バッハ:マタイ受難曲
ポリドール
1991-09-25
ゼーフリート(イルムガルト)
ユーザレビュー:
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コメント(8件)

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うぐいすさま お早うございます〜。

復活祭ですか、そういう季節になってきていますね〜。子供の頃、教会に通っていたこともあり、イースタータマゴの思い出があります〜。

「マタイ受難曲」最近、シュライアー盤を聴き始めているところです。「ロ短調ミサ」はわりとスッと入っていけるのですが、「マタイ」はまだまだです。ショルティ盤を聴いてきました。シュライアー盤もなかなか良いなと思っているのですが、まだブログには書けない状態です〜。

リヒター盤は、いずれ欲しいと思っているのですが、これからです、爆〜。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2009/04/12 06:16
うぐいすさん おはようございます。

世の中は春爛漫の様相ですが、個人的には花粉症第2弾のまっ只中です。先日のクラーバーへのコメントを書かせていただこうと思いながら怠けていました。

いろいろなマタイを聴いて来ました。最も感動したのはご紹介のリヒター盤で、最も笑えたのはカラヤン盤です。そう言えば、いつかのレコ芸でリヒター盤は評者が選ぶベスト3に入っていたように思います。ちなみにNo.1はフルトヴェングラー/バイロイトでした。落ち着いたレオンハルト、鈴木さんの安定感も良いのですが、大きさではクレンペラーですね。アーノンクールの旧盤が結構いけます。メンゲルベルグは聴かなくても生きていけますね(笑)。シュライアー、コルボ、ゲンネンヴァイン、隠れ名盤のマウエルスベルガー等々…、結局私は今回のリヒター盤さえあればだいじょうぶだと思います。
ezorisu
2009/04/12 09:02
うぐいすさん、こんにちは。

リヒターの「マタイ」は最も心を揺さぶられる感動的な演奏だと思います。
ただし私は聖トーマス教会合唱団とゲヴァントハウス管の演奏を抜きには考えられないのですよ。バッハが自身で教え込んだ伝統を継承しており、それはなかなか別のところで新たに作れるものではないと思っています。事実、彼らの少年合唱を含んだ純真無垢の歌声は声楽的な上手い下手を越えて感動させれるのです。
私はマウエルスベルガー(といってもこれはマウエルスベルガー兄弟の共演です)の聖トーマスと聖十字架合唱団のいわば旧東独総力を挙げて録音された演奏を好んでいます。現在のカントールのビラーにも早く録音してくれると良いと思っているのですが。
古楽器派の演奏はそれほど聴いていませんが、この両者ほど心を打つ演奏はまだ知らないでいます。
ハルくん
URL
2009/04/12 10:04
rudolf2006さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

教会に通われていたことがあるのですか。
うぐいすはあんまりそういうところに縁がなかったのですが、一度だけ、クリスマスに教会へ行ったことがあります。厳かなミサといった感じだったのですが(詳しくは全然わかりません)、なんだかとても神秘的な雰囲気でしたね。そのときにうぐいすが思ったのは、やはりああいった儀式や行事を日常的に接し参加している人たちと自分とでは根っこの部分でどうしても理解の仕方が違うだろうと実感しましたね〜。まあ、それならそれで、自分流に楽しめばいいんだろう!とも開き直ることもできましたが(爆)。

マタイは聴くといいなあと思うものの、普段はなかなか聴こうと思い立つことがないのです(苦笑)。ミサ曲ロ短調はマタイと比べるともっと華やかな感じで聴きやすいですね。ちょっとシュライアーのマタイを調べてみましたら、テオ・アダムとルチア・ポップが参加しているのですね。あと、ショルティ盤は現代楽器の演奏としては結構評価が良いのですね。機会があれば聴いてみたいところです。
うぐいす
2009/04/12 19:12
ezorisuさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

おぉっ、マタイはいろいろと聴かれてるんですね〜!そういえばクレンペラーのも評判を聞きますね。あと、古楽器の演奏って音色や音量で感動させるのではなく、曲のアーティキュレーションを工夫して曲そのものに語らせるみたいな雰囲気があるのかな〜と感じてたので、レオンハルトの落ち着き、鈴木雅明の安定感というのは、聴いていないながらもなんとなく想像できるような気がします。

お話を伺ってると、なんだかんだでやっぱりリヒターに落ち着くんでしょうかね〜。試聴など、機会があればいろいろ聴いてみたいです。
うぐいす
2009/04/12 19:14
ハルくんさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

聖トーマス教会合唱団とゲヴァントハウス管のマタイともなると、まさしく由緒のある組み合わせのようですね。バッハのライプツィヒ・聖トーマス教会のカントール就任はいろいろ話の上では読むことがあるのですが、それを意識して演奏を聴いたことってあんまりなかったりします(苦笑)。
お話を聞いて、ちょっと興味が出てきましたね。ビラーもマタイ受難曲の初期稿なるものを録音しているようですね。まあ、いきなり普通と違うのはちと敷居が高い感じもするので、機会があったらマウエルスベルガーのも聴いてみたいと思います。今出てるのは10枚組の中に入ってるものだけみたいですが(苦笑)。
うぐいす
2009/04/12 19:15
あー、うっかりしました。
ビラーはマタイも録音していたのですね。ちょっと値段が高いのでマークから漏れていました(笑)。このレーベルの中古は少ないのですよー。初期稿にも興味有りますが、案外汎用稿での録音も有り得るかもしれません。ロ短調ミサなどは現代楽器と古楽器の2通りで録音していますし。

ハルくん
URL
2009/04/13 20:54
ハルくんさん、こんばんは!
再びコメントありがとうございます。

確かに値段高いですね。汎用稿があれば候補にもなってたかな?ロ短調ミサ曲もこれを機会に聴き直してみようかな〜と思っています。バッハの宗教曲って、普段はあんまり聴かないもので(苦笑)。
うぐいす
2009/04/13 22:18

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