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zoom RSS ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第13番:シリーズテーマ(1)<PA-232>

<<   作成日時 : 2009/04/24 22:24   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 2

今日は少々肌寒くも感じましたね。今晩から天気が崩れるということで、今週末はあんまりお天気良くないようで(苦笑)。
明日は歯医者と車のディーラーに行ってこないといけないんだよなあ。
まあ、ぱっぱと用事済ませて音楽を聴くとしましょう。
もうすぐゴールデンウィークですし、遊びに行くのはそれまでのお楽しみということにします。と言っても遠出をする気はさらさらないのですが。
お金もないし(笑)。

さて、今回エントリーはベートーヴェンのピアノ・ソナタ第13番です。
この曲は有名な「月光」と一緒に作曲されていて、作品27ということでまとめられています。(13番は作品27-1ということになります)。
1801年ごろに作曲されたようです。
ベートーヴェンはこの二曲に対して「幻想曲風ソナタ」という副題を付けたようですが、片方は「月光」という名が有名になりすぎてしまい、「幻想曲風」というとこの曲を指すようになっているようです。

一般的には、12番あたり(作品26)からベートーヴェンの中期ということに分類されているようです。この13番も形式はかなり自由になってきていますね。
全楽章がアタッカでつながってます。特に3楽章と4楽章は連続性が強く、3楽章が4楽章の序奏、という位置づけにもなっています。
CDによっては、3・4楽章がトラック同じになってるのもありますね。

第1楽章、変ホ長調。三部形式。
素朴で穏やかな曲想の部分に、華やかでダイナミックなアレグロが挟まれてます。

第2楽章、ハ短調。三部形式のスケルツォ。
ほの暗い情熱を秘めたスケルツォ楽章です。力強くて内省的な曲想が魅力的ですね〜。

第3楽章、変イ長調につづいて第4楽章、変ホ長調。これはロンド形式。
歩くように落ち着いたテンポで進んでいきますが、4楽章に入ると凄く動的で、明るく生き生きとしてます。まさにベートーヴェンらしい健康的で力強い曲です。
最後に3楽章のメロディが回帰されたあと、駆け抜けるように曲を締めます。

1楽章ののどかな雰囲気もいいですが、うぐいす的には2楽章と4楽章が好きですねえ。
特に4楽章の勢い、力強さ!まさしくベートーヴェンの真骨頂かと思います。

さて、それでは各演奏についてです。
最初にお気に入りの演奏を言ってしまうと、バックハウスの旧盤とR.ゼルキン、あとはブレンデルとソロモンあたりでしょうか。次点がギレリスといったところかなあ。
って、ちょっと多すぎ?(爆)

バックハウス旧盤の覇気、R.ゼルキンの鋼鉄のような構成感と重厚さ、ここらへんはがっちりした感じが共通項なのですが、ブレンデルのはそれらとは違って、どこか落ち着いた味わいがあるのが良かったです。
あと、ソロモンは端正で品の良い感じが良いですね。
ギレリスは透明で硬質な響きが特徴でしょうか。

それにしても、バックハウスの旧盤!新盤だけを聴いていた頃の、従来のうぐいすのバックハウスの評価を覆す超名演です。
まったく、バックハウスの新旧盤の差はいったい・・・って感じですね。
ここまで覇気が違うとは。4楽章なんてまるで別人の演奏です。力強く、一気呵成に弾ききっていく豪快な演奏!
2楽章もガチっとしていて、幻想的なものと重厚なもののバランスがいい感じです。音楽の流れも新盤に比べて淀みがない感じですね。
新盤の方はちょっともたつく感じもあります。

R.ゼルキンの演奏はホントにがっちりしてます。1楽章の悠然と進めていく曲想や、2楽章の足元を踏み固めて進んでいく様は聴いていて安定感が感じられます。また、4楽章の遅めではじまりがっしりと進めていく様もなかなか圧巻です。

ブレンデルのは、彼特有のデュナーミクが千変万化に移り変わっていく感じがなかなか凄いです。なんというか、やはり何回も使ってしまう言葉ですが、「理性的」というか、「思索的」な感じですかね。強弱の変化とか、あと、ルバートというほどではない、微妙に音をためたり駆け抜けたりという工夫がそこここに感じられて面白く感じます。

ソロモンの演奏は、とても形が整っています。今までナットのことを端正と言ってきましたが、ある意味、ホントの意味で端正なのはソロモンの方かもしれません。ナットは情熱的でダイナミックな曲想も特徴的ですが、ソロモンの方はあまりそういう爆発的なものはないです。
もちろん、フォルテの力感もありますが、なんというかタッチが丁寧というか、非常に品の良さを感じますねえ。

ギレリスのも透明で澄み切った音色で紡いでいく音楽がいいです。
2楽章、4楽章の「ド〜ン」とくる硬質のフォルテは、聴くときによってはちとつらいかな。でも弱音部は透明な響きが素晴らしく、幻想曲風といった
感じです。勢いのある楽章も基本的にはガチっとした、いい演奏だと思います。

以下、お気に入りグループに入れなかったものについて。
ケンプは意外と1楽章は速めに淡々と進めていきます。一方、2楽章は逆に遅めでどこか幻想的な感じもありますね。これはこれで味わいがあります。
4楽章も力感がありますし、一推しというほどの印象はなくとも、なかなかおもしろいです。

ナットも悪くないです。全体的に速めのテンポ(2楽章は遅いですが)で端正に進んでいきます。まあ、いつものナットかと。しかし、贅沢な要求ですが、たとえば1楽章、ちょっとせわしない感じもあるかなあ。幻想風な感じよりも、情熱的な感じの方が強いのです。まあ、それはそれでいいんですけど、この曲を聴くのはもうちっと落ち着きのある演奏が好きかも。
そういう意味では2楽章はなかなか味わいがありますけどね。

グルダは1楽章がなかなか落ち着きのある演奏でいいです。
他の楽章も相変わらずキラメキの感じる演奏です。でも、そういう意味ではナットと同じく、ちょっとせわしない感じがあるかも。(贅沢なこと言ってるのは認識してるのですが)
まあ、ブレンデルも違う感じでいろいろ工夫がみえるのですが、グルダほどあざとく聴こえないんですよね・・・この違いは何かなあ。

シュナーベルは1楽章が素晴らしいですね!非常に詩的で歌心にあふれた演奏です。3楽章もどこか夢見るようなというか、憧憬の念が感じられるような表情です。2楽章も変幻自在な演奏でとても面白いですね。
ただ、4楽章は自由闊達ではありますが、ちとやりすぎな感じに聴こえてしまいました。

グールドは非常にユニークです。グールド特有の、音をスタッカート的に処理している奏法により、響きが濁らず、音の構造がくっきり聴こえてきます。
反面、スケール感はないですし、ベートーヴェンを楽しんでいるというより、バッハを聴いているような錯覚を感じてしまいますが(笑)。
まあこれはちょっと変わり種の演奏ですね。

てなわけで、今回は13番を聴いてまいりましたが、次回のシリーズテーマ(1)はベートーヴェンのソナタの中でも特に有名なものの一つ、14番「月光」になりますね。
これは曲自体が好きな分、いろんな演奏を受け入れてしまいそうな気がします(笑)。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさま お早うございます〜

歯医者と車のディーラーに行かれるんですね、そちらは雨ではありませんか?こちらはかなり雨が降っている土曜日です。

ゼルキン師の演奏があることを忘れていました、爆〜。CDを出して聴いているところです。この曲は知っています、爆〜。

このゼルキン師の録音は、非常に良いですね、音がキンキンしていないところが良いです。
演奏は堅実そのものですよね、ここまでの演奏をするのに、一体どれだけ、音階練習をされたのかと思うと、自分が恥ずかしくなります。

ソロモン盤は持っていません。グルダ、ナット盤はまた聴いてみますね〜。バックハウスの旧盤、聴いてみたいですね〜。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2009/04/25 09:31
rudolf2006さん、おはようございます!
コメントありがとうございます。
こちらも夕べ遅くから大雨です。先ほど歯医者に行ってきました。雨の日の外出はめんどくさいですね〜。

ゼルキン師の演奏はガッチリしていて安定感がありますね。音色は硬質ですが、フォルテの部分は変にガンガン鳴らす感じがないので聴いていて安心感がありますね。
あと、ソロモンもいいですし、何といってもバックハウスの旧盤には感心させられます。バックハウスの旧盤は廃盤になっているのが返す返すも残念です。絶対ニーズがあると思うんですが。まあ所詮、クラシック音楽の売り上げはレコード会社全体の売り上げからしたら微々たるものなのでしょう。爆発的なニーズがなければ無視してほっとくということなのでしょうねえ。(そう言えば、クラスナー/ウェーベルンのベルク:ヴァイオリン協奏曲も廃盤中か)悲しい話ですが。
うぐいす
2009/04/25 12:12

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