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zoom RSS メンデルスゾーンの劇付随音楽「夏の夜の夢」(クレンペラー)<PA-245>

<<   作成日時 : 2009/06/05 23:35   >>

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今週は仕事上でのイベントがあって大変でした。
ふと気付いたら、もう6月だったんじゃないですか・・・
なんか全然そういう月の移り変わりを意識できんかったなあ。
まあでも、今やってる仕事の最初の山場は過ぎた感じなので、今週末はちょっとだけホッとしてます。

でまあ、6月になったことですし、ちょっとそれに関連した曲を聴こうかと思ったのですが、ふと思いついたのが今回のエントリー、メンデルスゾーンの劇付随音楽「夏の夜の夢」です。
演奏はクレンペラー/フィルハーモニアo.のスタジオ録音です。

「夏の夜の夢」はかの有名なシェイクスピアの戯曲ですね!
以前は「真夏の夜の夢」と言われてました。原題が「A Midsummer Night's Dream」なので、この直訳をしたようですが、実はホントの意味は、英語で言うところのMidsummer Dayの夜、つまり「夏至の夜」ということらしいです。
なので、最近は誤解を避けるために「夏の夜の夢」という風に言われるようになってきています。
うぐいすは初めてこの劇を知ったとき、ホントの「真夏の夜」という風に完全に誤解をしていましたね。まあ、演劇にあんまり詳しくないことと、背景をちゃんと理解しようとしないタチなもので(爆)。

この劇、簡単に言うと、神の世界の男女のいざこざと人間の世界での結婚にまつわる2組の男女のトラブルのドタバタ劇です。
→う〜ん、何と乱暴な概略だこと(爆)。
まあ、喜劇なんですけど、内容の雰囲気はなんていうか、メルヘンですね。
なんと言っても話をどんどんややこしくしていくトリックスターとして、縦横無尽に大活躍する妖精パックが魅力的です。
話の内容はなんだかホントにどんどんややこしくなっていくのに、最後は落ち着くところに落ち着くという、なかなか趣向が凝らされた戯曲です。

で、そんな劇にメンデルスゾーンが音楽をつけたわけですが、これがまたすごく劇の神秘的でメルヘンチックな雰囲気を捉えた素晴らしい音楽にまとめ上げてますね。
まあ本来は喜劇なのですが、メンデルスゾーンの音楽はどちらかというとドタバタ劇というよりは抒情劇としての面が強調されている気がしますが、この劇の特性がただのドタバタではなくって、こういう神秘的な世界も含めたメルヘンの雰囲気を持っていますからこの音楽、合ってるんじゃないでしょうか。

序曲はメンデルスゾーン17歳の時の作品、それ以外は後年、序曲に感銘を受けたプロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム4世の勅命で34歳の頃に作曲したとのことです。
しかし、それだけ年代を隔てていても、序曲と他の曲に違和感を感じないのが凄いですね〜。若い頃から天才だったのですなあ・・・

初めてこの曲を聴いたときは、なんて美しい曲なんだといたく感心しました。
特に「序曲」と「スケルツォ」「妖精の行進」あたりは、深夜の森の中で妖精が飛び交う情景を思わせる、抒情的で流麗、実に綺麗な音楽です。

あと、凄く有名なのは「結婚行進曲」ですね〜。
これも嫌いではないのですが、あまりにも有名すぎるのと、この曲集の中では唯一と言っていいと思われるほど終始華やかな雰囲気の曲ですから、他の曲と比べるとちょっと異質な気もしてしまって、ここだけよく飛ばしてしまうのですよ(爆)。

これらの曲全体としての感想としては、やはり静謐で抒情的な雰囲気の部分は木管が大活躍ですね。
木管の音色って、やっぱり妖精的な雰囲気を表すのに最適だなあ、とこれらの曲を聴いているとつくづく思うのです。

さて、今回聴いた演奏はクレンペラー/フィルハーモニアo.のスタジオ録音(1960年)のものです。
昔からこの演奏は定評がありますね。
他にもプレヴィンの演奏(2種)やマークの演奏なんかも有名ですが、なんだかんだ言ってよく聴くのはこのクレンペラーの演奏だったりするのです。
遅めのテンポで進めていますが、決して重くなってないんですよ。すごく抒情的でロマンチックでいいですね!

昔この演奏買う時のことなんですが、昔から定番のように言われてたので買おうと決意するも、いざ買う時になってどうかな〜?重くないかな?とも思っていたのです。
聴いてみて、確かにテンポは遅めではありますが、その音色やフレージング、ディナーミクの豊かな表現に一気に惹きこまれましたよ。

この解釈のあたりについて、実は思いあたるところがあります。
以前、LD(今はDVD)で発売されていた「アート・オブ・コンダクティング」の中で、クレンペラーの指揮について語られていた内容です。
ピーター・アンドリーだったと思うのですが「クレンペラーは基本的に細かい指示やうるさいことを言わなかった。よっぽどのときでなければ。」といった趣旨の発言です。
そう考えると、ここでのこの実に抒情的な演奏はかなりオーケストラの自発的な表現がメインになっているのかな?とも思いました。やはりシェイクスピアの劇への付随音楽ですし、イギリスの団体であるフィルハーモニアo.の団員もその世界観に対するイマジネーションみたいなものは強烈に持っていると思うのです。この曲には、それがいい方向に行ってるんじゃないかな?と思いました。
もちろん、クレンペラーもその表現が意に沿わなければダメだしするでしょうし、彼の解釈・意向も入っているとは思いますが。

とにかく、味わいのある演奏です。もっと早めのテンポで活き活きと表現する演奏もいいんですけど、飽きずに取り出す演奏は結局このクレンペラー盤なのです。

とりあえず、激動の週(って、大げさすぎ)を越えたあとのひととき、ゆっくりとこの抒情的な世界を堪能できました。



メンデルスゾーン:フィンガルの洞窟
EMIミュージック・ジャパン
2006-08-23
クレンペラー(オットー)
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コメント(2件)

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うぐいすさま お早うございます〜

メンデルスゾーンの「夏の夜の夢」、本当に良い曲ですよね。私は、ソプラノとメゾで歌われる「子守歌」が大好きです。
クレンペラーは、余り聞いてきていません。どうしてなのか、分からないところもあるのですが〜。
この曲では、オーマンディ・フィラデルフィアの実に素晴らしい演奏があり、聴きたくなると、そのCDを聴いています〜。

メンデルスゾーンは早熟の天才としては、一番かもしれませんね、10歳代の作品と30歳代の作品にそれほどの差を感じないですよね。ロッシーニとよく似たところがあるな、と今思いました、爆〜。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2009/06/06 07:24
rudolf2006さん、おはようございます!
コメントありがとうございます。

「夏の夜の夢」、抒情的でいいですね!これを聴いていると、ふっと夜のメルヘンの世界にトリップしてしまいます。ソプラノとメゾの「舌先裂けたまだら蛇」もいいですね!タイターニアがお供の妖精たちに歌わせる子守歌、すごくしっとりとした歌でこれも聴き惚れてしまいます。演奏ですが、今のところ、うぐいすがよく取り出すのはこのクレンペラー盤ですねえ。これもオーマンディ師の演奏は聴いたことないので、機会がありましたら聴いてみます。

メンデルスゾーンは早熟の天才ですね。ロッシーニも、弦楽のためのソナタなどを聴くとかなりの早熟ですね。しかし、メンデルスゾーンは若くして亡くなり、ロッシーニも(晩年もいくつか作品はあるにしろ)40代前半で隠遁生活に入ってしまうなど、若い時に一気に駆け抜けてしまったような感もありますね。
うぐいす
2009/06/06 09:31

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