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zoom RSS やっぱり傑作ですね!バルトークの弦楽四重奏曲第4番<PA-248>

<<   作成日時 : 2009/06/13 23:44   >>

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今日は蒸し暑かったですね!
うぐいすは妻と東京都小平市の鷹の台付近へドライブ&散歩に行ってきました。蒸し暑いながらも、森林に囲まれた遊歩道を歩いてるとやっぱり清々しかったです!

その後、メガネの度も弱くなってきたのでメガネ屋さんへ行ってきました。メガネができるのは1週間後だそうです。メガネの度を強くするの、もう何度目かなあ。
仕事柄、パソコンにかじりついて目をよく使うので悪くなる一方です。
休日もこうしてブログ書いてたりしてパソコン見続けてるわけですから悪くなるのは当たり前ですが(苦笑)。
たまには目を休ませねばなりませんね。

さて、最近いろいろと過去のエントリーを見直してみたりしたのですが、あれれ?昨年、バルトークの弦楽四重奏曲のシリーズもやってたんですね(激爆)。途中で止まってるし(苦笑)。

そういえば最近バルトーク聴いてなかったなあ。
一時期狂ったように聴き続けてたんですが、今年初めはワーグナー、その後はハイドンとベートーヴェンのピアノ・ソナタを集中的に聴いてましたので、いつの間にかバルトークから離れてました。

で、久しぶりにシリーズの続きになる4番を聴いてみました。
いやあ、やっぱりこのバーバリズムの躍動感、荒々しさと哀愁の混じり合った旋律は最高ですね!
また久しぶりに聴き入ってしまいました(笑)。

弦楽四重奏曲第4番の作曲は1928年、第3番の翌年です。
この曲は5つの楽章のうち、第1楽章と第5楽章、第2楽章と第4楽章が形式の上で類似していて、中間の第3楽章をはさんでいわゆるアーチ構造のシンメトリカルな構成となっています。

荒々しいリズムと不協和な和声の連続、非常に先鋭的な特殊奏法の多用など、バルトークの弦楽四重奏曲中もっとも前衛的で技巧的にもめまいがするくらい(爆)難易度の高い作品ですね〜。

そのくせ、前衛的ながらも非常に民族的で泥臭い人間味も感じさせてくれたりする曲なのです。
バルトークの弦楽四重奏曲の中では、うぐいすはやっぱりこの4番が一番好きですね。傑作だと思います。

第1楽章
この楽章、一応ソナタ形式のようです。手元に楽譜がないので詳細はつかみきれませんが、なんとか第1主題と第2主題は認識できます。
そう聴いてみると、第1主題がすごく対位法的に旋律ががっちり絡み合ってるのが見えてきて、非常におもしろいです。
その後に出てくる第2主題は旋律的に哀愁の風味が感じられてなかなかいい味を出しています。
コーダと思われる、第1主題を基本にした最後の追い込み方も素晴らしいです。

第2楽章
この楽章は弱音器をつけて演奏されます。
一応、スケルツォにあたる三部形式の楽章です。
始終、忙しく音型が蠢きまくります。グリッサンドとピチカートが非常に効果的に使用されています。
主部は各楽器がフーガ風にも聴こえる半音階の上昇下降をつなげていくといった趣ですが、中間部はさらに各楽器が不気味に連携し合って動き回るといった感じです。
なんというか、たくさんの虫が群れている街灯のそばにいるような感覚ですね(爆)。虫が集団で寄ってきたり離れたりといった感じでしょうか。

第3楽章
この作品全体の中心となる楽章です。この楽章はいろいろな断片が寄せては消えていく感じの曲ですね。なんというか、非常に東洋的な雰囲気を感じます。
伴奏の怪しい伸ばしの様子はまるで「雅楽」の笙の演奏を思わせますし、その伴奏の上でチェロそしてヴァイオリンのソロが歌っていく様は、尺八などが変幻自在に歌っているような、幽玄の世界を思い浮かべてしまうのです。

第4楽章
楽章通してピツィカートで構成されてます。弦を指板に打ちつける「バルトーク・ピツィカート」が活躍しますね。三部形式。
今度はピツィカートで全編蠢きまわるという感じで、主部が全音階的、トリオが半音階的という構成上も含めて第2楽章と対称的な配置になっています。

第5楽章
これも、第1楽章と対称的な設計で構成されたソナタ形式の楽章。
荒々しいリズムが応酬する激しい曲です。なんというか、これも1楽章と同じく、対位法的にがっちりした構成ですね!
しかもこのノリ、どこかロックというか、ヘヴィメタのリズムに似てる気もしますね(爆)。対位法を極めると、ロックになるのかも(笑)。

さて、うぐいすが聴いている演奏についてです。
一番のお気に入りはヴェーグQ('71)ですね。

ヴェーグQ('71)は曲が前衛的ながらも、土着的な泥臭さとか野卑な人間味がすごく感じられて好きです。
しかも構成もがっちりしています。対位法などの構成がすごくよくわかる演奏で、しかも重厚さも併せ持つ名演なのです。

また、ジュリアードQ('63)はそれとは全然違う方向で、曲の先鋭的な方向を追求した名演です。
うぐいす的にはジュリアードQもいいのですが、それ以上にヴェーグ('71)が最も好きです。

ヴェーグQ('54)は新盤よりも遅めのテンポで、なんというか泥臭さというよりもスケール感の加わった演奏になってますね。
もしこの曲をジュリアードQなどで親しんでいる方には、この演奏を一回聴くとそれまで持っていたバルトーク像がひっくり返るような体験になるかもしれません(笑)。
録音状態が良くないのでイチオシというわけにはいきませんが、ある程度有名どころの演奏を集めてしまったマニアの方は一度聴く価値はあると思いますね。

ジュリアードQ('50)は楽章によっては('63)よりもすごく生々しい演奏になってます。なんというか、先鋭的な上に、切ると血が出そうな生命力があります。
ただ、曲としての完成度とかまとまり、研ぎ澄まされた先鋭性というようなものは('63)の方が徹底していると思います。あと、こちらはモノラルですので、やはりステレオの('63)の方が一般的にはおススメになりますかね。
うぐいすはこの('50)もかなり好きなんですけどね。

ハンガリーQのは形式的には非常に端正でしっかりとしたつくりです。
その形式の上にのって、非常にロマン的というか、情念的な旋律美を示していくタイプの演奏です。
ある意味、安心して聴ける演奏かとも思います。

タートライQのも結構泥臭いですが、テンポ感とか録音の金属的な音色のせいか、どこかすっきりした感じもあります。
4楽章のピチカートの明瞭さとかも凄いですね。
5楽章冒頭の不協和音の表現は、ある意味一番破壊的なバーバリズムを感じる演奏かも(笑)。

ケラーQは結構あっさりしてる感じもありますね。スピーディーで、心地よく曲が流れていきます。いつも聴くのはこういう演奏が聴きやすくていいかもしれません。
1楽章はややスッキリしすぎかな?とも思いますが、2楽章以降、特に5楽章の爽快感が素晴らしいです。

総括すると、上記で嫌いな演奏はないかな?
あれ?そういえばアルバン・ベルクQとエマーソンQの感想を書いてないな(爆)。
アルバン・ベルクQは前衛的ながらも、ちょっと情念的な部分が前面に出すぎてしまっているかもしれません。
あと、エマーソンはスマートすぎる気がしますかね・・・

今日は久しぶりにバルトークを集中的に聴きまして「バルトーク脳」(爆)になりました。そう言えば、最近ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲もあんまり聴いてないかも。また聴きだしてみましょう。
ただ、バルトークもショスタコーヴィチも聴きだすとそればっかりにのめり込んじゃうんだよな〜(苦笑)。






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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさん、こんばんは!
昨秋に第3番まで進められ、今年は一気に追いつくつもりでしたが、既に半年も経ってしまいました(゚∀゚;
お薦めのヴェーグ新盤はとても気に入っています。別室を休館して以来、全集としてはファイン・アーツ、ノヴァーク、ヴェルターヴォ、アウリン等を聞きましたが、うぐいすさんが挙げられた演奏で充分とも思います。(ノヴァークの東欧の土臭さに徹した演奏は、バルトークを「国民楽派」の流れに組み込んだ異色さがありましたけれども。)
ただ、やはり私は最近はベルチャにとどめを刺すようになりました。この若手カルテットの覇気は爽快ささえ感じます。
また、最後に括られたカテゴリーに"グンターの異父弟"が加われば無敵と思います(爆)。
凛虞
URL
2009/06/14 23:23
凛虞さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

このバルトークのシリーズを書き始めた時、全部で6曲ですからさっさとおわるかという甘い見通し(爆)があったんですけど、見事に止まってしまいました(苦笑)。バルトークは書こうと思うと「あれも書きたい、これも書かないと!」とあれこれ頭に浮かんで収拾つかず後回しになってしまいました(笑)。

ヴェーグQ新盤は聴きこむごとにその土着的な音色でくっきりと各声部を浮かび上がらせている様が小気味よくってドンドン惹きこまれていきました。
しかし、あれからまたずいぶん買いこまれているようですね!ベルチャQはネット上の評判もなかなか好感触で、うぐいすも気にはなってるのですよ。

最後のカテゴリーですが、うぐいすは残念ながら「破弦」は聴いてないので感想書けないのです(笑)。でもお話を聞くと買うのは冒険かも(爆)。
うぐいす
2009/06/15 22:12

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