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zoom RSS チェリビダッケのリスボンライヴ:ブルックナー交響曲第8番<PA-321>

<<   作成日時 : 2010/06/26 21:13   >>

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ちょっとだけ仕事が一息つきました。
この土日が明けるとまたドタバタなので(苦笑)、今のうちにブログエントリーしてみようかな〜と思います。

さて、今回はブルックナーの交響曲第8番です。
最近ブルックナーかマーラーばっかですね。

で、演奏はチェリビダッケ/ミュンヘン・フィルですが、1994年録音のライヴです。
巷で有名な「リスボン・ライヴ」ですね。
海賊盤ですが、録音は結構優秀です。

このCD、ひと月ほど前にブラブラと新宿やお茶の水の中古CD屋さんを巡っていたら偶然見つけたのです。

緑色の背景にチェリの写真というシンプルなジャケット。録音データも書いてない。でも、な〜んかネット上で見たような・・・って思って携帯電話使ってCD番号(AUD-7001〜2)を検索したら、例の有名な「リスボン・ライヴ」とわかったという次第です。
値段も2000円切ってたし、まあ、ちょっと買ってみよっかな〜と気軽に購入しました。

これ買う時になんでこんなにドライだったかというと、実はうぐいす、チェリビダッケのブルックナーは苦手だったのですよ。
今まで聴いたことがあるチェリのブルックナーは、日本での8番のライヴ(1990年)を以前NHKでやってたのを録画したものなんですが、これが遅いのなんのって・・・結局ちゃんと全部みることができなかったです。
(4楽章のコーダなど、部分的にはよく聴きましたけどね)

晩年のチェリビダッケは、超絶的な遅さで曲の構造を洗い出し、響きの細部にまで磨きをかけるような演奏が主体でした。それでいて、曲が徐々に盛り上がっていくときの表現もうまかったですね。
8番ではミュンヘン・フィルのティンパニ奏者、ザードロの体を張った強烈な演奏も見ものでした。

でも90年のライヴは、全体を通して聴くのはちょっとツラかったです。
いやあ・・・部分的にはすごいトコもあるんですけど、全部聴くにはどうしてもこのテンポ感にはついていけなかった。
このテンポで聴くには、スケール感を感じると同時に、どうしてもプラスアルファとして訴えてくる有機的な生命力も欲しいかな〜。

音楽の流れが感じられないとダメですね。音楽が止まってしまう、弛緩してしまうと、もう音楽じゃなくって、音が響いてるだけになっちゃう。別に特別なことをしなくても、音楽として自然なフレージング(呼吸感?)が感じられればいいんです。

ということで、チェリのブルックナーはあんまりいい印象がなくって、この「リスボン・ライヴ」はあんまり期待せずに買ったわけでして。まあ、友人に会ったときに話のタネにでもなればいいかな〜と。

購入後に中を開いたら、ライナーノーツもなくって、CDが入ってるだけ。
なんか、ホントに情報量が少ないです。
これ、CD番号とジャケット写真以外に、ホントに巷で言われてる「リスボン・ライヴ」なのか確認のしようがないです(苦笑)。

でまあ、実際にこのリスボン・ライヴを聴いてみました。
最初の数分は「ああっ、やっぱり遅!」という感じだったのですが、

・・・

聴き進めていくと、だんだん「ん〜、あれっ?」という感じに。

・・・

で、第1楽章を聴き終わる頃には・・・「ズッポリ」のめりこんでました(笑)。
ありゃ〜、こりゃすごい演奏を手に入れたんではないかな?と。

テンポは遅いです。相変わらず。
2楽章のみ少し聴きやすいテンポですが、それでもギュンター・ヴァントの演奏に近いくらいかな?
他の楽章は超絶的に遅いです。3楽章・4楽章は30分超えますし。

しかし、音楽のフレーズ表現がとても生命力に溢れているため、とっても遅いインテンポで進んでいても音楽の流れが自然に感じます。楽器間のフレーズの受け渡しや音の強弱が来るべき感じで来るという感じに聴こえてくるのです。
特に、3楽章は30分を超す遅いテンポですが、不思議にもあまり遅く感じなかったです。

音楽の流れと言っても、普通に人が生活するようなテンポ感ではなく、大自然の時間の流れに沿って太陽の動き、雲や風の流れがゆっくりと移動していることがわかるような感じです。
90年のライヴではこれが感じられなかった・・・どちらかというと、音を静的にその場に置いている、という感じかな。フレーズもどこか、ぶつ切りになって聴こえるトコもありましたし。

「リスボン・ライヴ」の方はなんといっても曲が盛り上がるところが生々しく気力十分な響きで素直に盛り上がってますし、弱音のところもとても抑揚が感じられて瑞々しい音楽になってるのがいいですね〜。

あと、このリスボンのホールがとても響きが豊かなのもいいですね。
残響も少し多めで響きがとてもまろやか、でもオケの迫力を伝えるには申し分のない録音状態です。

そのせいなのか、マイクが遠いせいなのかわかりませんが、チェリビダッケの演奏で必ず聴こえる彼の「ティー!」という掛け声が全く聴こえないです(爆)。
ホントに、まったくと言っていいほど聴こえない。
まあ、聴く方にとっては音楽にのめりこめていいのかな(笑)?

この演奏、テンポの遅さゆえに一般的にお薦めかと言われるとこれまた微妙ですが、ブルックナーの8番がお好きな方だったら、一度は聴く価値があると思いますね。
でもあらためてわかったんですが、このCD、今となってはかなり入手が難しいようです。
(うぐいすは相当ラッキーだったようです・・・)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさん
お久しぶりです。
最近はサッカーを見てばかりで、クラシックから遠ざかっています(汗)。
ボクはチェリビダッケのブルックナー、好きなんですよ。DGから出ているシュトゥットガルト盤と、EMIから出ているミュンヘン・フィル盤の両方を持っているくらいです。
確かに、激遅(特にミュンヘンフィル盤)で、ブルックナーを聴いているというより、チェリビダッケを聴いているような気持ちになりますが、この「チェリビダッケを聴く」ということ自体が中々良い(笑)。
仰るとおり、音楽の流れは自然だと思います。「大自然の時間の流れに沿って、太陽の動き、雲や風の流れがゆっくりと移動しているのがわかる」全く同感です。
ボクも久しぶりにサッカーから逃れて(笑)、チェリビダッケのブルックナー聴いてみたくなりました。
アルトゥール
2010/06/27 08:26
アルトゥールさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。

チェリビダッケの演奏、晩年の悟りの境地の演奏も凄いのですが、普段はなかなか取り出して聴こうというトコまで行かないですね〜。うぐいすの場合は晩年よりも、どちらかというと70年代以前の、ユニークではあるものの、フレキシブルでストレートな演奏の方が好きです。でも今回のリスボンライヴは例外になると思います。録音としても音響面が充実してますし、演奏自体も音楽の起伏がとてもわかるので、聴いていて心地よくチェリの世界にハマれました。チェリビダッケがお好きなアルトゥールさんならきっとご満足いただけそうな気がするのですが、残念なことに、このCDはかなり入手困難な状況のようなです。なので、中古CD屋さんで見つけたら即入手をお薦めします(笑)。

しかし日本代表は前評判と違って大活躍ですね。うぐいすも最近はテレビで見るのを楽しみにしてます。といっても、仕事でドタバタしてることもあって、せいぜいダイジェスト版を見る程度なんですが(苦笑)。
うぐいす
2010/06/27 11:12

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