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zoom RSS 大人の風格です!ルービンシュタインのショパン:マズルカ集<PA-331>

<<   作成日時 : 2010/11/29 22:32   >>

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久々のブログ更新です。
いつの間にか11月も残すところあと1日となってしまい、すっかり晩秋から冬に向けての気候に様変わりです。最近汗かきなうぐいすには、意外と過ごしやすくなってる気もします。
でも、今年は寒さが厳しくなりそうとの予測もあるので気をつけないといけませんね。

さて、今回は久しぶりにショパンを聴きました。
ルービンシュタインの「マズルカ」。1966年録音の新盤の方です。

今年はショパンの生誕200年ということらしいですが、実はうぐいすはあんまりショパンは聴かないのです。
そもそもピアノの独奏曲ってあんまり聴かないかも。ベートーヴェンのソナタとJ.S.バッハの「平均律」は別格でよく聴くんですけど。最近はシューベルトも聴くようになってますかね。

なんでショパンはあんまり聴かないのかというと、お気に入りの演奏がピンポイントだということもあるかもしれません。

アルゲリッチやポリーニ、フランソワやツィマーマンなど、ショパン演奏で有名な人はいろいろいるわけですが、この方たちのショパン、面白く聴けるのではありますが、そう何度も聴き返したいとは思わないのですよ。

アルゲリッチは燃えあがるような情熱的な演奏で、中には感心する演奏もあるのですが、その情熱が空回りしてしまう時もありますね。
どうも聴いていてショパンと言うよりはアルゲリッチの演奏を聴くという感じもあります。
また、若い頃のポリーニはとても透徹した厳しい演奏で、その音楽づくりはスゴイと思うものもありますが、ときどき息がつまりそうになってしまいます。
フランソワは弾き崩しが激しいですし、ツィマーマンもフランソワとはまた別の方向でロマン的で感情移入が激しいですね。
一方、リパッティの「ワルツ」は上記の人たちとは違ってとても好きな演奏ではありますが、疲れているときなどはこの疾走していく様がちょっと軽く疲れを感じてしまう時もあります。

要するに、どれもこれも個性が強すぎていつも聴きたいとは思わなくなってしまうのです。
うぐいすが、ショパンにはあんまり劇的な演奏を求めてない、ということもあるのでしょう。
ショパンについては、変にもったいつけずに、さらっと聴ける演奏が好きなのです。

昔、ショパンに関して個性的な演奏ばかり聴いてしまって、ちと食傷気味になってしまい、大学に入る頃には既にあまり聴かなくなってました。

その後、大学4年くらいでしたでしょうか、オケの先輩がルービンシュタインの「マズルカ」新盤を持ってたので、ちょっと興味本位で借りて聴いてみました。

これが衝撃的でした。

まさしく「枯淡の境地」とでもいいましょうか。とても落ち着き払った大人の風格溢れる演奏です。
でも音楽のデュナーミクやちょっとしたテンポのタメなど、とても考え抜かれていて(というか、体に自然に染みついている?)、非常に多様な表情が表現されてます。

マズルカは全曲好きなんですけど、うぐいすが特に好きなのは作品6-1・6-2、作品7-1、作品30-1〜4、作品33-4、作品50-3あたりでしょうか。
特に作品33-4はリズミカルではありますが、とっても哀愁の漂う、情緒あふれる曲想でたまらなく好きです。

ルービンシュタインの演奏はどれもいいのですが、たとえばすでに最初の作品6から本領が発揮されてます。ルバートやリズムの処理にも結構表情が付いているのですが、これが嫌味に聴こえません。ダイナミクスにもどこか節度が感じられ、非常に上品なスタイルに仕上がっています。

「え〜っ、こんなに落ち着き払った演奏でここまで表情が豊かな演奏ができるんだ!」とまあ、ルービンシュタインをあらためて見直した演奏でもあります。

まあ、その後「マズルカ」をはじめ、それ以外の曲についても1930年代〜40年代のルービンシュタインのショパンを聴くことになるわけですが、その違いに唖然とすることになります(笑)。かなり迫力のある、劇的なつくりになってますね。

ルービンシュタインのショパンの主要なレパートリーについて、旧盤と新盤のうぐいすの好みは、曲によるかなあ、という感じです。
「マズルカ」については圧倒的に新盤の方が好きです。「ポロネーズ」も新盤(1964年)がいいかな。
一方で、ソナタ2番(3楽章が「葬送行進曲」のものですね)は1946年録音の方が劇的でおもしろく思いました。

総じてルービンシュタインの1950年代後半以降に録音されたショパン演奏って、ショパン通の方には評判がいま一つ(苦笑)ですね。確かに曲の中には、もちっと激情的にやった方がいいんじゃないかな?というのもありますが、安心してショパンを味わって聴ける演奏という意味では、このルービンシュタインの新盤は最適じゃないかな〜、と思います。

ひとつ付け加えると、ショパンを初めて聴くにはこの演奏はあんまり向かないかもしれません。
やはりショパンを面白く聴かせるのはアルゲリッチやポリーニなど、いわゆる世評の高い演奏だと思います。最初からルービンシュタインの新盤を聴いちゃうと、退屈(笑)と思ってショパンを聴かなくなっちゃう人もいると思います。
この演奏は2ndチョイス以降に聴いた方がその滋味をより感じられるような気がします。

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コメント(2件)

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うぐいすさん こんばんは。

先ずはご無事?で何よりです。しかも、私の想像では「らしくない」音楽を紹介されていてオドロキです。
ルービンシュタインは私にとって唯一無二のヴィルトゥオーゾです。ショパンの中でいちばん好きな演奏はワルツです。たぶん、演奏の中庸さがセカンドチョイスと書かれている所以であるように思います。十八番のポロネーズは決して大人しい演奏ではありませんが…。けれども、私にはルービンシュタインの演奏は中庸と凡庸の違いをわからせてくれるように思います。吉田秀和さんが評された「幸福の使者」という表現がピッタリくるように思います。

ちなみに…今回は珍しく(笑)曲の好みが合いました。

迫り来る年の瀬ですが、お身体ご自愛ください。
ezorisu
2010/12/01 21:31
ezorisuさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

最近はもう、ブログの更新に気が回らなくてほったらかし状態です(苦笑)。もう少しして仕事がもっと落ち着いてくれたらまたいろいろエントリーをしてみたいと思ってます(いつになるかわかりませんが・・・)。

ご想像の通り、うぐいすはショパンはあんまり聴かないのです。でも、たま〜に思い出したように無性に聴きたくなるのがこのルービンシュタインの「マズルカ」なのです。中庸と凡庸の違いをわからせてくれるというのはその通りだと思います。個性の強い演奏はあんまり好みでないと書きましたが、音楽が感じられない「凡庸」な演奏はもっとダメですね。そういう意味では、このルービンシュタインの演奏はまさに「中庸」を極めた「至芸」だと思います。
うぐいす
2010/12/02 20:50

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