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zoom RSS ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第22番:シリーズテーマ(1)<PA-335>

<<   作成日時 : 2011/01/10 21:51   >>

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三連休が終わってしまいました(苦笑)。
まあでも、このお休み中はのんびり過ごしました。
仕事のこともちょっと考えましたが、基本的には音楽聴いてゆったり過ごしましたよ。ああっ、それと今日は家族で買い物に出かけました。風がちょっと強くて寒かったですね〜。

さて、今回は実に久しぶりのシリーズテーマ(1)、ベートーヴェンのピアノ・ソナタです。
今日は第22番になります。

この曲は1804年の作曲、2楽章編成の小さな曲です。
ソナタといいつつ、ソナタ形式で作られていないのですね。
「ワルトシュタイン」と「熱情」に挟まれて、いまひとつ目立たない感じの曲です。

まあ正直な話、ベートーヴェンのピアノ・ソナタをすべて聴くというこのシリーズテーマを企画してなかったら、一回聴いてそれ以降は聴く機会はなかったかもしれない曲かも(爆)。
一度聴いただけでは目立った印象が持てない感じがあるのですね。

まあでも今回いろいろな演奏を聴いてみたのですが、何回も聴いてるとそれなりに愛着も出てきますね(笑)。
というか、ベートーヴェンの他の曲と比べると目立たないですが、よく聴くと意外と工夫が凝らされた、なかなかの曲だとも思います。

第1楽章:ロンド形式のメヌエットです。
メヌエット風の主題の後、三連符の勢いのよいメロディがオクターブで奏されます。なんというか、基本的に優雅な音楽で、三連符の激しいメロディがアクセントになってる感じです。
装飾音符が頻繁につけられたりとか、6連符とのリズムの組み合わせとか、気がつかないとそのまま聴き進めてしまうようなところになんだかいろいろとスゴイことやってますね。どこか即興的な雰囲気も感じられて伸び伸びとした曲です。

第2楽章:アレグレット、3部形式。
泉が湧き上がってくるような感じで開始されます。
なんというか、かなり動きのある曲です。さらさらと流れていくように聴こえますが、何気にベートーヴェンの意志の力を感じさせてくれます。

さて、演奏についての感想です。

この曲の演奏ですごく気に入ったのは一択、バックハウス(旧)です。特に2楽章の雄渾なタッチと推進力には圧倒されました。1楽章も三連符をはじめ、全体的にガッチリとしたタッチで推進していく様に好感が持てました。

次点としてはシュナーベルです。
シュナーベルは、こういう小品は他の有名曲と違って変にやり過ぎてないのがいいですね(それでも、他の演奏家と比べれば結構、表情つけてますけどね)。1楽章は聴いていてすごく即興性を感じる詩的な演奏です。2楽章はさらに変幻自在かつ天衣無縫な演奏です。聴いていてなかなか惹きこまれていく演奏ですよ。
(今風の、技術的にも形式的にもしっかりした演奏が好きな方には合わないかもしれませんが。)

ブレンデルは相変わらず理知的、端正で落ち着いた表現です。録音もいいですし、ある意味安心して聴ける演奏かもしれません。この身を音楽に委ねて聴く、といった感じで聴くにはいいです。ただ、落ち着きすぎているきらいもありますかね。聴くときによってはちょっとだれてしまうかもしれません。

バックハウスの新盤は旧盤ほどの迫力はなくなってますが、2楽章の流れるような推進力は健在で見事です。
ただ、1楽章はちょっと落ち着きすぎてしまったかなあ・・・

グルダは音楽がよどみなく流れていく様がいいです。フレーズ表現もうまいですね。でも、時にそのうまさがなんとなく鼻についてしまうように聴こえてしまうところもあります。まあ、うぐいすの好みの問題でしょうが、難しいところですね〜。

ソロモンもいいですね。2楽章も疾走していくスピード感とダイナミックな力感を持ちつつ、曲をうまく端正にまとめあげています

ナットは1楽章は速めのテンポで進んでいく様が聴いていて結構気持ちがいいです。フォルテも彼にしてはやり過ぎてない感じでいいバランスです。2楽章は逆に少々遅めで始まり、落ち着いた雰囲気で進行していきます、最後のクライマックスの方でテンポを上げてます。うぐいすはこの2楽章は素直に推進力が感じられる演奏の方が好きなので、他の演奏の方を取ってしまいますかね。

ケンプは彼特有の朴訥とした雰囲気ですが、誠実に音楽を紡いでいくといった趣に好感が持てますが、この曲の場合はもちっと流れていく感じの方が好きかも。

ということで、うぐいすの好きな演奏はバックハウス(旧)と次点でシュナーベルといったところですかね。
この曲、ギレリスやR.ゼルキンの録音がないんでちょっと残念な気もします。
バックハウス(旧)は廃盤ですし、シュナーベルはちょっと変化球で2ndチョイス以降がいいと思いますので、この曲を聴いたことのない方にお薦めするとしたら、バックハウス(新)かブレンデル、はたまたグルダといったところでしょうか。

でも、この曲はあんまり単体で興味持たれてる方もいないかなあ。購入された全集やカップリングのついでに聴いてみるといった方がほとんどかもしれないんで、聴かれたことのない方への演奏のご紹介はあんまり意味ないですかね〜・・・正直うぐいすも、もうあんまり聴かない気もしてたりして(爆)。

この曲単体を聴いているとなかなかいいなあ、と思うんですが・・・やっぱりベートーヴェンのソナタだと他の曲を手にとってしまうのですよ。
でもバックハウスの旧盤ならまた聴いてみようかなとも思います。

さて、このシリーズ、次回はいよいよ「熱情」です。
あと何ヶ月先になるかわかりませんが(笑)、一応続けてみましょう。
あと、もう一つのシリーズ(ハイドンの弦楽四重奏)もそろそろ復活しないといけませんね・・・

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コメント(2件)

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うぐいすさん おはようございます。

ご紹介の曲は私の手許にはシュナーベルしかありませんでした。早速かけてみましたが、あっと言う間に終わって次の「熱情」に突入しています。もう一度、かけ直します…。比較の術もありませんが、お書きのとおりシュナーベルらしい詩的な演奏だと思います。録音状態にもよるのかもしれませんが、シュナーベルとエドウィン・フィッシャーのピアノの音はよく似て聞こえます。ただし、表現の方向が異なっているように思えます。…と書いている間に再び「熱情」に変わりました(笑)。
手近の本でもこのソナタに関してほとんど触れられていません。こういう曲についてもしっかりと感想を綴られているうぐいすさんにあらためて敬意を表します。私もこの曲はたぶん購入して以来の2回目だと思います。良い機会になりました。これからもご自身のペースでご紹介をお続けください。
ezorisu
2011/01/11 08:19
ezorisuさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

コメント読んで、思わず笑ってしまいました。うぐいすもブログで感想書いているとき、どの演奏も感想書き始めて文章考えていたら曲が終わってしまいましたので(笑)。短いんですけど、逆に一気に聴きとおせてしまうのも実はこの曲の魅力なのかもしれません。ベートーヴェンはそれを狙ったわけではないと思いますが(苦笑)。あと、いくら短くても駄作ならば聴いていて途中で止めてしまうものですが、やはり最後まで聴いてしまうということは曲そのものに魅力があるんじゃないかとも思います。でも今後、あんまり聴く機会はないと思いますけど(爆)。

フィッシャーもシュナーベルもロマン的な演奏ですね。音が似てるかどうかはよくわからないですが、シュナーベルは洒脱・天衣無縫、フィッシャーはドイツ・ロマン派的というイメージがありますかね〜。どちらもハマるとなかなかすごい演奏を聴かせてくれますね。

それではまた、よろしくお願いいたします。
うぐいす
2011/01/11 21:16

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