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zoom RSS お薦めしませんが好きな演奏:バルビローリと「ベルリンフィル」のブラームス交響曲第2番<PA-380>

<<   作成日時 : 2013/02/10 19:39   >>

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三連休でのんびりと過ごす休日です。
明日は建国記念日です。晴れるようなので、どこかブラブラと散歩したいな〜と思っております。

さて、今回のエントリーはちょっと前に中古CD屋さんで入手した演奏です。
ブラームスの交響曲第2番、バルビローリがベルリンフィルを振った1962年のライヴ演奏です。

バルビローリのブラームスというと、やはり有名なのがウィーンフィルを振った全集、スタジオ録音盤ですかね。
この中の2番については、かの吉田秀和氏がベーム/ベルリンフィル盤と比較しながら痛烈に批判したということでも有名ですね。

このウィーンフィル盤、かなりゆったりとしたテンポでじっくり歌ってるんですけど、一方で、弛緩したというか、ちょっと呑気な感じに聴こえてしまうきらいもありまして、うぐいすもそんなに好きではないのです。

しかしまあ、最近SACD化された演奏聴いてみて、「あれ?昔聴いたときほどには悪くないなあ」と思いなおした部分もあったんですよ。

しかし、やはり1楽章から通して聴いてると、なんていうんでしょうか、だんだん飽きてきてしまいまして・・・
昔よりは印象が良くなったのですが、どうも退屈になってしまうのです。
バルビローリのブラームスはやはり自分には合わないかな〜、とそのときあらためて思ってしまいました。

で、話は変わってちょっと前にディスクユニオンに行ったときに、テスタメントっぽいモノクロなジャケットにバルビローリが写ってるのが目に入りまして、「何だろう?」と確認してみましたら、ベルリンフィルを振ったブラ2のライヴ盤ということでした。

ちなみにこの演奏、1962年コヴェントリー大聖堂でのライヴなのですが、第二次大戦絡みでいろいろと因縁のある演奏会だったようです。
コヴェントリーはその昔、航空機のエンジン製造の拠点だったため、第二次世界大戦時にドイツの空襲によって壊滅的な被害を受け、コヴェントリー大聖堂も破壊されてしまいました。

で、戦後に新聖堂が新たに建設され、その献堂式でドイツとイギリスの完全なる和解と平和、友好を示すということで、ベルリン・フィルを招いてその新聖堂で演奏会を開くということになったという経緯のようです。
演奏会ではヨッフムがブルックナーを、その翌日にバルビローリが指揮をしたとのことで、ブラ2はそのときの演奏ということのようです。

バルビローリとベルリンフィルと言えば、マーラーの交響曲第9番の逸話が有名で、ベルリンフィルに客演した時に団員がその演奏にいたく感銘をうけて、マーラーの9番をぜひ録音したいという楽員の申し出により録音が実現したということでしたね。

今回のブラ2はその話よりもちょっとだけ前の演奏なんですけど、その逸話もあってベルリンフィルならちょっと違うものが聴けるんじゃないかという期待もあったのです。

その一方で、上の方に書いたウィーンフィルとのことがあったので、「これを買うのはちょっと冒険かなあ〜」と思いつつ、値段が1000円ちょっとでそんなに高くもなかったので、まあこれくらいなら別に損でもないか・・・と軽く考えてカゴに入れたわけです。

聴いてみた初めの第一印象としては・・・ああ、これは「録音状態」としては人にはお薦めできないかな・・・というのが正直な感想。

マイクが若干遠い感じで、大聖堂の響きがあまりに残響が大きくて、オケの細かな動きがよくわからない感じがあります。
あと、これ1962年ですが、モノラル録音なんですね。

たぶん、単純に録音状態とか、または細部の音のバランスの妙みたいなものにこだわる方には、ちょっと聴きづらいかなあ、と思うのです。

でもですね〜・・・この演奏、うぐいすはかなり気に入ってしまいまして。
元々、若い時からフルトヴェングラーの1940年代の演奏なんかよく聴いてましたし、録音状態の善し悪しはあんまり気にならない性質というのがありました。
とりあえずざっくりとした音楽として、それなりにメインとなる楽器がバランスよく聴けてれば満足してしまうのですわ。
⇒大雑把な性格ということかもしれませんが(笑)

その上で、あえて言わせていただくと、正直、ウィーンフィルとの演奏とは段違いの名演です。
テンポは遅めのインテンポです。でも出てくる音はライヴ特有の緊張感というか、気迫が違うかなあと思います。

あと、この1960年代のベルリンフィルの音色がうぐいすはたまらなく好きでして。
木管の音色が美しく、弦もしなやかな上に、金管もとても芯があってゴージャス。
録音状態が多少悪くとも、聴き進めていくと全然気にならなくなってしまい、このベルリンフィルの音色に身を委ねてしまいました。

バルビローリの音楽もベルリンフィルであるからこそ生きるんじゃないかと思うところが大きいです。
正直、バルビローリのブラームス全集がウィーンフィルじゃなくて、ベルリンフィルとされていたら、またいろいろと評価が変わっていたんじゃないですかね。
(まあ、ウィーンフィルとの演奏が好きだと言われている方たちからは逆の評価になっていたんでしょうが)

テンポは上記のとおり遅めのインテンポですが、出てくる音楽は爆演型に近いですかね。でも3楽章など牧歌的な部分や弱音部はやはり美しく、曲のイメージは損なってはいないかとも思っています。
まあ、全体としてのどかで柔らかな田園的な演奏を求めている方からはあんまり評価されないかもしれません。

4楽章の最後の方(練習番号「P」、387小節目以降)はもう、テンポはとってもゆったりしたインテンポなのに、金管、打楽器の咆哮、その立派さにはひたすら圧倒されっぱなしです。
最後の和音の前の休止のタメはちょっと、一回限りのライヴ特有の芝居がかった感じが無きにしも非ずですが(笑)、まあこれはこれでありではないでしょうか。

ということで、まあ、人には薦められないんですけど、この演奏はとっても気に入ってしまいました。

これも残念なことに、HMVではすでに廃盤になってしまったようです。
Amazonには在庫あるようですが、おそらくこの在庫がなくなったら廃盤でしょう。
(追記)あれ?よく見たら入荷予定ありってかいてあるなあ(爆)。でもいつまで入荷するかわからないのは事実ですけど。
やはり、録音状態がネックだったかな?それとも爆演型のブラ2は日本人にはあまり合わないか?

でも、録音状態にこだわらない方でもしご興味があれば、一度お聴きになられては?と言ってみたくなる演奏です。

↓ということで、Amazonだけをリンクしときます。


Symphony No.2
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2011-12-13
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コメント(2件)

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うぐいすさん おはようございます。

バルビローリ/ウィーンの演奏は手許にありますが、長いこと聴いていません。思い直して聴く度に退屈になってしまった記憶があります。最近、嗜好が一致しますね(笑)。お書きのように弛緩や呑気さが原因なのかもしれませんが、ブラームスらしさが感じられない気がします。内側に籠った沸々としたエネルギーみたいなものでしょうか。

もっとも、評判のフルトヴェングラー、ワルター、モントゥー、シューリヒト、ボールトetc...を聴いてもあまり感銘を受けないので、私にはこの曲は不向きなのかもしれません。1番や4番は好きなのですが。…というわけで、ご紹介の曲は安くで見つかったら聴いてみます(笑)。

バルビリーリとの相性は良くないようで、吉田さんが反対に激賞しているマーラーが私には???です。男泣き?、纏綿たる抒情??、哀感切々???…私にはバルビローリでマーラーを聴く感性が欠けているのかもしれません。ディーリアスもこんなものかなあと思う始末で。シベリウスは良かったかなと思いますが、現在は手許に無いので自信がありません。

それでも何故か気になる続けている指揮者でして、これを聴いてダメならバルビローリをあきらめなさい!という曲をご紹介いただければ助かります(笑)。

ezorisu
2013/02/11 08:52
ezorisuさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

うぐいすはezorisuさんとはまったく逆で、ブラ2はブラームスの交響曲の中で一番好きな曲なんですよ。で、それが故に、こだわり過ぎてなかなか好みの演奏が見つからずに悶々としている、というところがあります(笑)。どれもそこそこ楽しめはしますが、ホントにこれだ!と満足できる演奏が今のところありません。今回のバルビローリ/ベルリンフィルも、もう少し録音が良ければ・・・という残念な思いがあります。今のところ、カイルベルト/ベルリンフィル、ベーム/ロンドン響(ライヴ)あたりが好みに近いですかね。最近ベーム/ウィーンフィルのスタジオ録音も悪くないかなあと思い始めてます。(ベームはezorisuさんの好みではなかったですよね)

また、うぐいすはバルビローリのマラ9もシベリウスも好きなんですけど、かと言って、バルビローリのファンというほどのめり込んでいるわけでもなかったりするので、これは!というお薦めはできないですね(苦笑)。正直、シベリウスとマラ9がだめだったら他にはエルガーなどのイギリス音楽あたりくらいしか思い浮かばないですかね・・・

あとうぐいす個人的にはプッチーニの蝶々夫人が未聴なので、ぜひとも入手してみたいと考えています。また、今回のベルリンフィル盤に感激したので、バイエルン放送響とのブラ2のライヴを注文してしまいました。これがどんな感じの演奏なのか、ちょっと期待してるところです。
うぐいす
2013/02/11 16:07

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