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先日亡くなった、ロストロポーヴィチ氏についてです。 人間いつかは終わりがあるものとは思いつつ、彼は常に精力的で、うぐいすが学生だった頃、彼はいつまでも現役チェロ奏者として活躍していく人と思っていたものでした。 それが知らず知らずのうちに指揮者としての録音は出るものの、バッハの無伴奏をついに録音した、というあたりからチェロの新録音をあまり見ることがなくなってました・・・ 謹んでご冥福をお祈りします。 今振り返ってみると、チェロの演奏に関して言えば、やはりこの人もカラヤン同様、全盛期は60〜70年代あたりだったのかもしれません。 80年代以降は技術的には衰えることはないにしても、音楽の表現がある意味達観した感じになっていることが多かった気がします。 こんなに歌い方がうまいんだぞと言わんばかりの、舌を巻くようなフレーズ処理がなくなって自然になっています。人間というのは勝手なもので、昔は人工的なとか言っておきながら、逆に自然な歌いまわしになると物足らないようにうぐいすは感じたりしたものです。 人工的でも何でも、その派手で変幻自在な歌い回しと非常に高いテクニックがロストロポーヴィチの味だったと思います。 そういう意味では、60〜70年代初めあたりの演奏が一番彼らしさが出ていて、聴いていても一番楽しめると思います。 この時期に録音されたものとしては、前にとりあげたベートーヴェンのチェロソナタが最高です。 オイストラフ・セルと組んだ、ブラームスのダブルコンチェルトもこの頃でしたね。これも堅実なセルのバックに支えられて、豊かな音色のオイストラフと共にロストロポーヴィチも旋律を朗々と歌い上げている素晴らしい演奏です。 また、何度も録音を重ねている演奏、たとえば、ドヴォルザークのチェロ協奏曲は60年代の、カラヤン/ベルリンフィルと組んだ演奏が一番の名演と思います。 小沢/ボストンと組んだものを聴いたときは普通にチェロのうまい人になってしまった感じがして、かなり失望した記憶があります。 ただ、録音する曲によっては、たまたま後年になってしまった、というだけで、もともと彼の演奏様式に合わないものもあったかもしれません。 バッハの無伴奏も録音が出たときには、遅きに失した感が・・・と思いました。ただ、もし60年代に録音していたらと考えた場合、ロストロポーヴィチの演奏の特質からして、いわゆるバッハの名演ではなく、こんな類の名演もあるという感じだったかもしれません。 (全曲ではないですが、ライブ録音はちらほらと出ていたみたいですね。あいにく未聴ですが。) ブラームスのチェロソナタも80年代録音ということもあり、だいぶおとなしくなってしまったかなとも思いましたが、元々の曲の性格からしてこんなものかな?という気もするので、あんまりステレオタイプにくくってしまうのは良くないかも、ですかね。 逆に、彼に捧げられたり初演した近代・現代の曲に関してはどれも個性を発揮していました。 20世紀の名チェリストをあげなさい、と言われたら、人により千差万別ではあるでしょうが、やはりカザルス・フルニエと並んでロストロポーヴィチは欠かせない人物だとうぐいすは思います。 いずれにせよ、またひとり、一時代を築いた巨匠が去っていきました。 Dvor?k: Cello Concerto; Tchaikowsky / Karajan, Rostropovich,
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