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zoom RSS フランクの交響曲について

<<   作成日時 : 2007/07/01 22:34   >>

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今回はフランクの唯一の交響曲ニ短調です。
この曲は、基本的に内向的でどこか宗教的・禁欲的な雰囲気も持ちながらも、ドイツ風で重厚な構成感を備えた劇的・ロマン的な要素も併せ持った傑作です。
その一方、その内向性・ロマン的な性格はこの曲の一面を表してはいますが、あまりその方向に偏ってしまうと実は魅力が半減してしまい、あくまでラテン的な明るい音色が必要とうぐいすは思っています。
特に2楽章など、本当にドイツ的な演奏にしてしまうと救いのないまでに暗く重くなってしまいます。フランスのラテン的な明るい木管の音色で演奏するからこそ、この曲の魅力が浮かび上がってくるんじゃないかと思っています。

しかし、あらためてこの曲を聴きますと1・2楽章の暗さはすごいですねえ。しかし、それでこそ3楽章の力強く明るい曲想が目立つわけなのですけどね。
その中で曲が盛り上がってくるときの、対位法的な表現も含む各旋律の絡みがかなり劇的です。また、循環形式と呼ばれる全曲を貫く動機や、頻繁に転調している曲想も効果的に盛り込まれていて、この曲はやはり構成で聴かせる部分が多いなあとつくづく思います。

この曲の名演はやはりカラヤン/パリ管でしょう。
元々この頃のパリ管は、ミュンシュのブラ1の演奏などに代表されるような、重厚な弦の音色とラテン的な管の音色が実に見事に融合していて、まさにフランクの交響曲にはうってつけのオーケストラだったのではないでしょうか。
それにカラヤンのレガート奏法でじっくり腰を落ち着けて歌っていく表情とがうまくマッチした名演となっています。
仮にこのころのベルリンフィルを振っていたら、さらに重厚で、前のめりで馬車馬のような推進力が追加されますから、また違ったフランクになっていたでしょう。

あと、マルティノン/フランス国立管の演奏も、ややラテン的な明るさに偏ってはいますが、カラッとしたあとくされのない軽めの音色で、わりと気軽に聴ける方向の演奏になっています。

異色な演奏は、フルトヴェングラー/ウィーン('53)の演奏でしょうか。これはまさにドイツロマン的で重厚な方向で演奏した代表例でしょう。全曲を通して、かなり暗くて重い演奏です。
フランクの交響曲の代表的な演奏として人に推薦するのはちょっとどうかと思うのですが、なんというか、どうも麻薬のような病み付きになってしまう魅力があります(笑)。
1楽章の最初に曲が盛り上がっていく頂点での主題やそれを下支えする低音の重々しさは一度聴くと頭から離れなくなってしまうのです。
音色の傾向をたとえてみると、カラヤンの演奏はカラフルで派手なのですが、フルトヴェングラーのはかなりモノクロで重厚です。
非常に個性的な演奏です。
さらに、フルトヴェングラーには1945年にドイツから脱出する前夜の演奏会の実況録音もあるのですが、これにいたってはもうフランクの交響曲を通り越して、フルトヴェングラーの命がけの成果物という感じです。テンポも動きまくるし、もう、気軽に聴けるような演奏ではないですね。

あとちょっと気になっているものがあって、1980年代にFMラジオで聴いた、チェリビダッケがどこかのオケを振ったライブ演奏がありました。
もう記憶が薄れかけているのですが、3楽章でチェリビダッケ特有の掛け声(笑)と共に、主題が非常に遅いテンポでスケールが大きく鳴り響いていた演奏だったと思います。
CDが発売されているかもしれませんね。機会があったら発掘してみたいです。

この曲結構好きなんですが、なにぶん重たい曲なので聴く頻度は低いですね。
聴き出すと病み付きになるんですが(笑)。
フランク:交響曲&ドビュッシー:海
フランク:交響曲&ドビュッシー:海

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