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zoom RSS マーラー第9:ワルター/ウィーン<PA-025>

<<   作成日時 : 2007/07/13 19:58   >>

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さて、今回でマラ9の最後を締めくくりますが、ワルター/ウィーン('38)の演奏です。初演時と同じ組み合わせによる、歴史的名盤ですね。
ポルタメント奏法やビブラート少なめの音色が、なんとも退廃的で甘美なこと!

フレーズひとつひとつの処理も歌心にあふれており、勢いのある部分なども強弱・抑揚に大胆な処理をしています。
また、テンポも現代では考えられないくらいの結構速めの設定で、切迫感のある表現になっています。
1楽章の焦燥感溢れた展開、2楽章の大胆なテンポ設定とフレーズ処理、3楽章の切迫感、4楽章の早めのテンポで切々と歌う旋律や中間部の寂寥感・最後に音が消えていくコーダまで一気に駆け抜けていきます。

いやあしかし、バルビローリ盤聴いたあとに聴いてるということもあるのですが、かなりの激情的な表現だなあとあらためて思いますねえ。
しかも、そのめくるめくような表現と、終始むせ返るような甘美な音色で、ロマン的に音楽を表現しつくしています。

確かに世間でよく言われている、ナチス・ドイツの脅威が迫りくる緊迫した状況を垣間見るような雰囲気です。この演奏会の2週間後、ワルターは屈辱的な財産没収にあいます。さらに2ヶ月後にオーストリアはドイツに併合され、ユダヤ人であるワルターは身の危険を感じ、ウィーンから脱出します。この演奏会の頃にはそういう状況がいつ起こってもおかしくない、予断を許さない雰囲気だったでしょう。
やはり、曲に込められたメッセージ以上に、ワルターや演奏者の思い入れが入っているように思います。

LPを売っぱらったあとに、EMI盤ではなくDUTTON盤を購入しましたが、すごいですね、このCD。ノイズがない!感嘆!
いったい、どんな技術を使っているんでしょうか?
実はLPで聴いていたときのノイズも音楽の一部として頭に焼き付いていたので、DUTTON盤の静かさ(笑)に最初はなれなかったのですが、だんだん音楽そのものに浸れるようになってきました。

しかし、今回あらためてマラ9のCDを聴きなおしたのですが、持ってるCD5枚のうち3枚がベルリンフィルだったんですねえ。今気がつきました(笑)。
確かにベルリンフィルの音色とパワーは凄いです。でも、甘美な音色とマーラーの毒気が揃った演奏はこのワルター盤だけかもしれません。
やっぱり戦前のウィーンフィルの音色はすばらしいです。
しかし、その音色がなくても感動的なマーラーを聴かせてしまうバーンスタインと言う人は、まさしくマーラーを振るために存在していたのかもしれません。

今回聴きなおしてみて、あらためて凄いと思ったのはバーンスタイン/コンセルトヘボウですね。特に4楽章が圧巻です。あとワルター/ウィーン盤もいいです。音楽に感動したいときはどちらかですが、ワルター盤のほうが聴きやすいですね。
バーンスタイン/ベルリンはちょっと別格。結構好きですが、これはたまに聴ければいいです(笑)。
カラヤン盤・バルビローリ盤はあまりマーラーに浸からずに、純粋に音楽の流れや音色を聴きたいとき等、お好みにより聴き分け、という感じですね。


Walter Conducts Mahler
Dutton Laboratories
2001-07-10
Gustav Mahler
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