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zoom RSS ノヴェンバー・ステップス(武満徹)

<<   作成日時 : 2007/08/24 22:07   >>

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今回はちょっと遅めのお盆休みに入りましたので、いつもと違う曲を聴いてます。意表をついて武満徹の「ノヴェンバー・ステップス」です。
まあ、たまには日本の曲も意識しときましょう、ということで(笑)。

はっきりいってうぐいすは、日本人作曲家の曲がどうもピンとこないのです。
理由は単純明白、クラシック音楽で有名な多くの日本人作曲家の作風はいわゆる現代音楽風なもの「ばかり」が主流となっていたためです。
クラシック音楽は元々西洋の音楽なわけで、日本に入ってきたのが後期ロマン派から近代現代にかけての時期なので、有名な人も現代の作曲家が多いのは当たり前なんですけどね。

やみくもに現代音楽が嫌いなわけではないのです。
何を現代音楽というかにもよりますが、新ウィーン楽派やバルトークあたりも含むのなら、うぐいすもよく聴きますしねえ。
でも、特に1970年代から80年代あたりの日本の状況を見回してみると、なんというかやたらと無調音楽で表現主義的なものばかりというのが、どうも不自然に思ったわけです。
(世界的にもそうだったのかな・・・)
どれもこれも無調音楽であること以外の特色がわからなくなってしまったのです。どれも同じような音楽にしか聴こえなくなってしまい、逆に個性を感じられなくなってしまいました。

その中で、この人はちょっと違うなあ、とうぐいすが思ったのが武満徹でした。
晩年は調性が感じられる、独自の響きと流麗な音楽(タケミツ・トーンなんていわれてますが)に移行していきましたが、「ノヴェンバー・ステップス」を書いた頃はまだ前衛的で厳しさの漂う作風です。
でも、彼の東洋的で独特な響きはすでに内在していて、前衛的なだけにとどまっていないのが凄いです。不協和音なども出てくるのですが、うぐいすは非常に聴きやすいと思いました。

武満の音楽の特色はなんと言ってもその響きにあると思います。
東洋的といいつつも、あまり露骨で土着的なものではなく、けっこう汎用的で澄み切った、西洋人にも比較的理解されやすい響きじゃないかと思います。
もっとも、初演されたときは大部分の西洋人はのけぞったかもしれませんが。
(今もか?)

やはりこの曲の主役は尺八と琵琶です。今回久しぶりに聴いたのですが、尺八の「ぶしゅるる〜、ぶわっほっほぅ〜」(笑)という響きに聴き惚れてしまいました。不覚にも涙が出てきてしまったのです。
尺八は、西洋楽器とは違って吹き方によって音色自体の表現が多彩になるため、聴いているとその世界にすごく没頭してしまいます。
琵琶の響きもすばらしく、「じゃんじゃんじゃんじゃん〜」と煽って行く様も非常に緊張感が感じられます。

うぐいすが聴いている演奏は、1967年の初演1ヵ月後に録音された、小澤/トロント響のものです。琵琶と尺八はいわずと知れた、鶴田錦史と横山勝也です。この曲に関して危惧しているのは、琵琶と尺八の演奏者が次代へ安定して演奏を引き継いでいけるかですね。って、うぐいすごときがそんな心配しなくても考えておられると思いますが(笑)。

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