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zoom RSS ボロディンQの弦楽四重奏曲第15番(ショスタコーヴィチ)

<<   作成日時 : 2007/09/23 23:39   >>

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さて、今月はショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全集を購入したこともありますし、ちょっと感想を書いてみようと思います。今回は弦楽四重奏曲の第15番です。
まずは購入したベートーヴェン四重奏団の感想を・・・とも思いましたが、その前にボロディン四重奏団の演奏に触れておかないと、うまく話が進められないことを感じました。
そこで、先にボロディン四重奏団の15番について書いて見たいと思います。

曲そのものに関しての説明はいまさら必要はないと思います。
うぐいすの感想としては、とにかく、どえらいものを作ったものだと・・・ひたすら感心するしかないですね。

ボロディン四重奏団の全集は一応2種類存在しますが、今月買った旧盤には15番はありません。
(ドゥビンスキーが亡命してしまって活動が中断したため)
なので、必然的にうぐいすが昔購入した、新全集盤の方に入っている15番の感想となってしまいます。

以前にも書きましたが、ボロディン四重奏団のショスタコーヴィチ演奏は、ショスタコーヴィチの冷徹で皮肉な一面を突きつけてくるような、厳しいものです。
奏法的にも弱音部ではヴィブラートを抑制し、虚無的・諦観といった趣が強く感じられます。しかも強奏する部分は刺激的な鋭い演奏となっている部分が多く、非常にクール・冷徹といった感じもあります。
響きやテンポなど、曲の構成感みたいなものもしっかりしていて、非常にシンフォニックかつがっちりしたつくりになっているため、聴いていて安定感みたいなものもあります。

15番の場合は曲の性質もあるのですが、上記のような趣きを突き抜けて、澄み切った、孤高の世界といった感じですね。
なんというか、ほとんど三途の川のほとりとか、賽の河原というような情景とはこんな感じなのかとも思われるような、厳しい表現です。
人間の感情というものを超えてしまったような、澄んだ世界なのですが・・・ドライというのとは違いますね。
うまくいえないのですが。

以前、ショスタコーヴィチを聴いていて同じ感情を抱いたことがありました。それはムラヴィンスキー指揮の交響曲10番・15番を聴いたときです。
特に10番の2楽章や15番の1楽章、はたまた4楽章の最後のパーカッションの部分を聴いたとき、それまでロジェストヴェンスキーやザンデルリンク(10番はカラヤンも)の演奏しか知らなかったうぐいすは目からうろこが落ちたような気持ちになりました。なんと冷徹な世界なのかと。
(まあ、ムラヴィンスキーは主にリズムに特徴があるので、ボロディン四重奏団の傾向はそれとはちょっと違うのですが、受けた印象は通じるものがありました)

というわけで、うぐいすは以前はボロディン四重奏団の演奏しか15番に関しては知らなかったわけで、この演奏の印象が15番の印象だったわけです。
澄み切った、諦観の漂う孤高の曲と。

いや、今もその印象はあまり変わってないんですけどね(笑)。
しかし、うぐいすのイメージに少し別の視点を与えてくれた演奏が、ベートーヴェン四重奏団だったわけです。

ということで、次回、ベートーヴェン四重奏団編に続きます(笑)。
ショスタコーヴィチの誕生日までにアップできればよいのですが。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
うぐいすさん、こんばんは!
スケジュールの急遽変更があり、拙ブログの更新がだいぶ遅れています(汗)。
うぐいすさんが仰るように、コペリマン時代のボロディン四重奏団も後期は冷徹と思います。「それ以前の曲とはだいぶ流儀が違うのでは?」と思ったりもします。
うぐいすさんの続編も楽しみにしています!!

追伸 ブログ村トラコミュ、「リヒャルト・ワーグナー」と「弦楽四重奏曲」のご参加、まことに有り難うございますm(_ _)m うぐいすさんのご参加により、ますます充実したトラコミュになります!!
凛虞
2007/09/24 00:00
凛虞さん、こんばんは!
いやあ、相変わらず早いコメントで痛み入ります。
開始された凛虞さんのシリーズ、最近自分のシリーズに集中してしまっていて、なかなかコメントつけられず申し訳ないです。今しばらくお待ちを・・・

ところで今思ったのですが、文中に「ほとんど三途の川のほとりとか、賽の河原というような情景」なんて書いてますが・・・どっちも同じ意味でしたね(爆笑)。なんか最近、言葉の意味を直感的に使っててホントの意味わかってないところがあってダメですね。

ボロディン四重奏団、やはり冷徹な感じですよね。昔はショスタコーヴィチの四重奏はその孤高の世界を味わうといった趣きを感じていましたが、ベートーヴェン四重奏団の演奏によって、曲そのものに対する感じ方が少し変わりました。そのへんはまた後ほど・・・

ちなみに、実はトラコミュって挨拶のタイミングつかめなくて、いつも勝手にトラックバックしちゃってるのがなんとなく心苦しかったりします(笑)。凛虞さんにそういっていただくと非常にありがたいです。これからもよろしくお願いいたします。
うぐいす
2007/09/24 00:23

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